キリバスに実在する「ロンドン」「パリ」とは?珍地名の由来と現地の様子を徹底解説

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はる

Mauri!(マウリ!)こんにちは!
はるカタルーニャです。

本日のメニューは、太平洋の秘境・キリスィマスィ島に実在する『ロンドン』『パリ』『ポーランド』『バナナ』という地名の謎です!世界の旅情報カフェへようこそ。

結論から言うと、これらの地名はすべて実在する村の名前で、単なる偶然ではなく、イギリス植民地時代の歴史が背景にあります。実際に「ロンドン」を訪れてみて分かった、期待と違うリアルな姿もあわせてお届けします。

この記事の筆者:はるカタルーニャ
プロフィール、アリカンテの海岸
  • 旅行代理店での実務経験
  • 海外60カ国・150地域以上の渡航歴
  • 海外旅行エリアスペシャリスト資格保有
  • 1年以上の海外在住・留学経験あり
  • 旅スタイル:一人旅・女子旅・カップル旅・鉄道・バックパック

「キリバスにロンドンやパリがあるって本当?」
「なぜそんなヨーロッパ風の地名がついているの?」

カタルーニャ

ロンドンなのにビッグベンも二階建てバスもないとか、なんかシュールだよね

はる

本当に。でも調べてみたら、ちゃんとした歴史的な理由があったんです

今回は、実際に訪れて分かったロンドン村のリアルな様子と、ロンドン・パリ・ポーランド・バナナそれぞれの地名の由来について徹底解説します。

この記事は、こんな方におすすめです
  • キリバス・キリティマティ島の地名の由来に興味がある方
  • SNSで話題になった「ロンドン・パリ・ポーランド・バナナ」の地名を詳しく知りたい方
  • キリティマティ島への渡航を検討していて、島の歴史的背景も知っておきたい方
この記事でわかること
  • 実際に訪れたロンドン村のリアルな様子
  • ロンドン・パリという地名が生まれた歴史的背景
  • ポーランド・バナナの由来と、島に残るその他のユニークなスポット

※本記事は2026年5月11日に現地を訪れた際の体験をもとに執筆しています。人口統計や現地の状況は変更される可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

目次

キリスィマスィ島に実在する「ロンドン」を訪れて

早速ですが、今回実際に足を運んで感じた「ロンドン村」のリアルな姿からご紹介します。

ビッグベンも二階建てバスもない「ロンドン」

ホストのリーさんとのドライブ観光の中で、私たちは実際に「ロンドン」という村を訪れました。もちろんイギリスのロンドンとはまったく違う場所です。ビッグベンもなければ二階建てバスも走っていません。

キリバス・キリティマティ島のロンドン村付近にある学校の校舎と生徒たち
ビッグベンはないけれど、青空の下で子どもたちの声が響く、ロンドン村ならではの日常。

このドライブでは、ロンドン村へ向かう道中で地元の学校の様子など、島の日常の風景にもたくさん出会いました。
詳しくは以下の記事でまとめています。

これは完全に駄洒落なのですが、実際に現地のGoogleマップの口コミを見ていると「ビッグベンはありません」「二階建てバスは走っていません」といった、考えてみれば当たり前すぎることがわざわざ書き込まれていて、思わず笑ってしまいました。当たり前といえば当たり前なのですが、それだけこの地名のギャップが多くの旅行者の興味を引いているということなのかもしれません。

実際のロンドン村の建物は、基本的に平屋か2階建てがほとんどで、3階建て以上の建物はほぼ見かけませんでした。南国らしいのどかな街並みが広がっていて、ロンドンという名前から想像するイメージとは大きくかけ離れています。

赤道直下のキリティマティ島は日差しがとにかく強烈で、ドライブ中もサングラスと日焼け止めが手放せませんでした。日除けアイテムは事前にしっかり準備しておくのがおすすめです。

旅のプロのワンポイント

地名から連想されるイメージと実際の現地の姿にギャップがある場所は、世界中に意外と多く存在します。先入観を持たずに訪れると、思わぬ発見や面白さに出会えることがあります。

事前に調べても情報が出てこなかった苦労

キリバス・キリティマティ島の生活道路を走るバイクと配送トラック
バイクと配送トラックが行き交う、キリティマティ島の何気ない日常の一コマ。

実はこのロンドン村について、渡航前にどれだけ調べても、観光地としての情報はほとんど出てきませんでした。ホテルの料金について調べようとしても、古い情報ばかりで参考にならないという状況で、この島に関する情報収集の難しさを改めて実感することになりました。

この情報収集の苦労については、以前の記事でも詳しくお伝えしましたが、地名ひとつを取っても、事前準備の段階から手探りだったのがキリティマティ島旅行のリアルなところです。
宿探しでどれほど苦労したかは、こちらの記事に赤裸々にまとめています。

なぜヨーロッパの地名が並んでいるのか

地名の謎を解くカギは、20世紀初頭にこの島を大きく変えたある人物の存在にありました。

フランス人司祭ルジエ神父が名付けた「ロンドン」と「パリ」

「ロンドン」という地名の由来を調べてみると、1917年から1939年にかけてこの島を借地していたフランス人司祭、エマニュエル・ルジエ(Emmanuel Rougier)氏に行き着きます。彼はイギリスとのつながりに敬意を表して、当初この場所を「Londres(ロンドレ)」と名付けました。その後1939年に島がイギリスに返還された際、英語風に「London」と改称され、現在に至っています。

ちなみに現地語(ギルバート語)では「Ronton(ロントン)」と発音されるそうです。現在このロンドン村は島の行政上の中心地となっていて、人口は約1,895人(2015年時点)、ライン・フェニックス諸島開発省(MLPID)の本部もここに置かれています。

そして同じくルジエ神父が名付けたのが「パリ」です。彼はホームシックのあまり、自分が住んでいた場所に「パリ」と名付けたのだそうです。1920年代にはヤシのプランテーションがあったそうですが、現在は無人の廃村になっています。

ロンドンの端から見えたパリ

面白いことに、ロンドン村の一番端にある海辺からは、パリの方向を眺めることができます。もちろん実際に見えるのは木々の緑だけで、廃村なので建物らしきものは見えません。

カタルーニャ

ロンドンからパリが見えるとか、普通に考えたらありえない話だよね

これも完全に駄洒落なのですが、Googleマップの口コミには「ここからパリが見えます」というコメントがわざわざ書き込まれていました。ヨーロッパのロンドンからパリが見えるはずがないのは当たり前のことなのですが、そんな当たり前のことを律儀に書き込んでいる旅行者がいるというのも、この島ならではのユーモアなのかもしれません。

ポーランドとバナナ、それぞれの由来

ロンドン・パリに続いて、島にはまだまだユニークな地名が残っています。ここからは「ポーランド」と「バナナ」、それぞれの由来を見ていきましょう。

ポーランド人技師への感謝から生まれた「ポーランド」

「ポーランド」という村については、実は由来がはっきりしないとする資料も少なくありません。ただ、旅行系メディアで広く紹介されている説として、灌漑システムを整備してくれたポーランド人技師、スタニスワフ・ペウチンスキ(Stanisław Pełczyński)氏への感謝を込めて名付けられたというものがあります。Wikipediaではより保守的に「由来不明」と記載されていますが、いずれにせよポーランドという国そのものとは直接関係のない、個人名にちなんだ地名という点は興味深いところです。人口は約351人(2015年時点)と、島の中でも比較的小さな集落です。

今回の滞在ではポーランド村までは距離があり、時間の関係で今回は見送ることにしました。灌漑システムを整備したポーランド人技師への感謝から生まれたとされるこの村を、次回訪れる楽しみとして取っておこうと思います。

カタルーニャ

次に行く理由がまたひとつ増えたね!

はる

本当に。キリティマティ島はまだまだ知らない顔がたくさんありそうです

核実験の時代に生まれた「バナナ」

「バナナ」という村は、キャシディ国際空港のすぐ近くに位置しているため、今回のドライブ観光の中で実際に通過しました。バナナを通り過ぎた先には、年始に地元の方々と過ごしたパーティー会場もあります。

この地名の由来は1962年にさかのぼります。当時アメリカが行っていた核実験「Operation Dominic」の際、4,000人以上のアメリカ軍関係者がこの島に滞在していた時期があり、その頃にこの名前がついたとされています。

ただし、なぜ「バナナ」という名前になったのか、はっきりとした理由はWikipediaでも「検証失敗」という注記付きで紹介されているほど分かっていません。
現在バナナ村には、2015年の国勢調査時点で約1,209人が暮らしており、ロンドン村に次いで人口の多い集落のひとつとなっています。

実際に車で通り過ぎた際の印象としては、時折人の姿を見かける程度の静かな集落でした。

島に残るその他のユニークな地名スポット

ロンドン・パリ・ポーランド・バナナ以外にも、キリティマティ島には思わず二度見してしまうような名前のスポットが点在しています。

植民地時代の名残が残る島の地名たち

キリティマティ島にあるバー「Lady Wheel Bar」の手描き看板
ロンドンやパリだけじゃない、島にはこんなユニークな名前のお店も。

キリティマティ島には、ロンドン・パリ・ポーランド・バナナ以外にも、ユニークな名前を持つスポットが点在しています。「デッカ水源地」「ミレニアム・モニュメント」「グラウンド・ゼロ」「9本に分かれたヤシの木」、そして「韓国船の難破船」などがその代表例です。これらはすべて、ルジエ神父をはじめとするヨーロッパ人がイギリス植民地時代に名付けた名残とされています。

今回の滞在中、私たちは韓国船の難破船を実際に目にすることができました。それ以外のスポットについても、ドライブの道中で通り過ぎていた可能性はあるのですが、正直なところ、どれがどのスポットだったのか、はっきりと記憶に残っているわけではありません。

今回訪れられなかったスポットへの興味

ポーランド村もそうですが、キリティマティ島には今回の滞在だけでは巡りきれなかった場所がまだまだたくさんあります。特に「ミレニアム・モニュメント」は、1995年に日付変更線がずらされ、世界で最も早く日付が変わる島となった歴史を象徴する場所として、次回訪れる際にはぜひ立ち寄ってみたいスポットです。

島の情報自体がインターネット上にほとんど出てこないからこそ、実際に足を運んで自分の目で確かめる価値がある場所だと感じています。

よくある質問

キリバスの「ロンドン」には本当にビッグベンがあるの?

いいえ、ビッグベンも二階建てバスもありません。「ロンドン」という名前は、1917年からこの島を借地していたフランス人司祭ルジエ神父が、イギリスとのつながりに敬意を表して名付けたもので、実際の街並みは南国らしいのどかな集落です。

「パリ」村には今も人が住んでいますか?

いいえ、現在は無人の廃村になっています。ルジエ神父がホームシックのあまり、自身が住んでいた場所に「パリ」と名付けたのが由来で、1920年代にはヤシのプランテーションがありましたが、今は跡地のみが残っています。

キリティマティ島へはどうやって行けますか?

フィジーエアウェイズとNauru Airlinesの2つのルートがあります。詳しいアクセス方法は下記の記事でまとめています。

まとめ:地名ひとつにも歴史が詰まった島

キリバス政府のワイルドライフ保全ユニットの手描き看板
手描きの看板ひとつにも、キリバスらしいゆるさと温かみが詰まっている。

キリスィマスィ島のロンドン・パリ・ポーランド・バナナという地名は、単なる偶然や冗談ではなく、イギリス植民地時代からの歴史が刻まれたものでした。実際に現地を訪れてみると、地名から連想されるイメージとのギャップに驚きつつも、その背景にある物語を知ることで、より深く島の魅力を味わうことができました。

最終チェックリスト

  • 「ロンドン」「パリ」はフランス人司祭ルジエ神父が名付けた地名で、それぞれ異なる由来がある
  • 「ポーランド」「バナナ」の由来には諸説あり、はっきりと解明されていない部分も多い
  • 島にはまだ他にもユニークな地名スポットが点在しており、次回訪問時の楽しみとして残しておきたい

この記事が、皆さんの素晴らしい旅の助けになれば幸いです!

はる

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

カタルーニャ

Ko rabwa!(ありがとう!)

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