スペイン・アリカンテのお祭り「セマナサンタ（semana santa）」とは？

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はるカタルーニャです。

本日は祭り大国として有名なスペイン・アリカンテのお祭り「セマナサンタ（semana santa）」に関する国際文化カフェとなっております！

ご来店いただき本当にありがとうございます(*´艸`*)

早速ですが、この記事では祭り大国として有名なスペイン・アリカンテの「セマナサンタ（semana santa）」について、詳しくご説明させていただきます。

セマナサンタついて知りたい方や、祭りについて知りたい方にとてもおすすめな記事となっておりますので、是非参考にしてみてください。

ちなみにこのブログの管理人は、2022年4月のアリカンテのセマナサンタに参加しています。

そのため、そこで見たものや学んだことを写真も含めて記事を書かせていただいております。

【アリカンテのセマナサンタって何？】キリストの復活を祝う週

まず最初に、アリカンテのセマナサンタ（semana santa）について、一番最初に知りたい情報を簡単にご紹介させていただきます。

• 国　スペイン
• 地域　アリカンテ（スペイン東部）
• 時期　春分の日の後の最初の満月の次の日曜日〜1週間
• 目的　キリストの復活を祝うための1週間
• 食べ物　Mona de Pascua（モナ・デ・パスクワ）
• 交通　マドリードから新幹線で2時間ほど
• 言語　スペイン語、バレンシア語

スペインで毎年開催される、世界的に有名な「セマナサンタ」は、実を言うとアリカンテのみならず、スペイン国内のほとんどの地域で行われます。

そのため、アリカンテに限らず、訪問しやすい地域のセマナサンタに参加するのが良いでしょう。

しかしながら、地域によって食べるものなど違いがありますので、それらを知っておくとより祭りを楽しむことができると思います。

ではそんなアリカンテのセマナサンタ（semana santa）について、ここからは詳しくご紹介させていただきます。

【アリカンテのセマナサンタの開催時期はいつ？】春分の日後、最初の満月から次の日曜日〜1週間

アリカンテのセマナサンタ（semana santa）は毎年行われますが、正確な日付はありません。

それもそのはず、セマナサンタが行われるのは

「春分の日が終わった後の、最初の満月から、次の日曜日〜1週間」

と決められているからです。

そのため、2022年は4月10日から始まり、4月17日にフィナーレを迎えましたが、2023年は4月2日から始まり、4月9日にフィナーレを迎える予定です。

また、セマナサンタは実を言うとみんなが知っている「イースター」とほとんど同じです。

イースターは「イエス・キリストの復活祭」のことですが、セマナサンタはその祭りが行われる1週間（聖週間）を指しています。

セマナサンタが行われる1週間はどの日もとても大切な日なのですが、特に木曜日からが重要な日となり、それぞれの曜日に名前や意味が存在します。

• 日曜日　聖枝祭（せいしさい）：セマナサンタの開始
• 月曜日　聖月曜日
• 火曜日　聖火曜日
• 水曜日　聖水曜日
• 木曜日　聖木曜日：最後の晩餐
• 金曜日　聖金曜日：磔にされた
• 土曜日　聖土曜日：遺骨が安置された
• 日曜日　イースター（復活祭）：復活した日

私が参加した中では、どの日も毎日街中が騒がしかったのですが、やはり木曜日からより一層激しくなりました。

金曜日や土曜日は黒い色をしたドレスを着た人もいて、少し暗い雰囲気でしたが、日曜日になると街は一変。

お祭りムードで、教会から司祭たちが出てくる時には花びらや紙吹雪なども使われていました。

【アリカンテのセマナサンタの見どころとは？】とんがり帽子のナサレノ(Nazareno)たち

アリカンテのセマナサンタ（semana santa）1番の見どころは、なんといってもとんがり帽子を被ったナサレノ（Nazareno）のパレードです。

ナサレノは原始キリスト教徒のことで、セマナサンタでは長衣をまとって、先の尖った長頭巾をつけているため、とても特徴的です。

セマナサンタについて何も知らなかった頃は、全身真っ白な服に目だけが出ていてお化けかな…とか思ってしまいました。

しかしながら、ナサレノたちが来ている伝統衣装は白だけでなく、赤や青、紫など様々な色があります。

地域や教会によっても色が変わるようなので、アリカンテ以外のセマナサンタに参加するのも楽しそうですね。

また、セマナサンタには他にも見所があります！

そのパレードの最後の方で教会からは御神輿のようなものが担がれて出てきます。

それには、キリストや聖母マリアの像が乗っていて、遺骨が安置された聖土曜日にはキリストの像が横たわっていました。

また、復活祭当日である日曜日には起き上がっている、よく教会で見るイエス・キリストとなっていました。

【アリカンテのセマナサンタは1日で足りる？】文化に深く触れたければ4日ほどあると良い

では、アリカンテのセマナサンタ（semana santa）は1日で足りるのでしょうか？

ワーキングホリデーなどでスペインに来ている場合、バイトや授業などもあるためなかなか長期休みを取れないですよね。

ですが、セマナサンタは国内各地で行われているため、スペインに住んでいれば少なからず見ることができるでしょう。

また、語学学校などはその時期が休みとなっているところも多いですが、それ以外の場合はセマナサンタには何日必要なのか気になりますよね。

結果的には、2日ほどあれば重要な聖土曜日とイースターである日曜日の行事を見ることができるため、1日から2日で十分だと思います。

日帰りでもパレードは見れる確率が高いですが、始まる時間が遅れたり、道が混み合ったりして見れない可能性も高いです。

また深夜にもパレードは行われているため、土日でホテルなどに宿泊した方が安心できます。

セマナサンタの重要な日は木曜日からとご紹介致しましたが、1週間毎日何かしらの行事が行われています。

もし、セマナサンタの文化に深く触れたい場合は、それよりも長く滞在した方がいいと思います。

特にセマナサンタの最終日であるイースター（復活祭）の日曜日はとても華やかで美しく、お祭りがフィナーレをを迎えるため、絶対に外さないようにしましょう。

ちなみにアリカンテの中心地の観光は1日あれば十分に回れます。

サンタバルバラ城や、キノコ通りなどなど…

【アリカンテのセマナサンタの時期に食べられる料理とは？】Mona de Pascua(モナ・デ・パスクワ)というパン

スペインでは各地域での有名な祭りが開催される時期にあわせて、名物料理が販売されます。

そして、セマナサンタが開催される時期になると、アリカンテでは「Mona de Pascua(モナ・デ・パスクワ)」と呼ばれる小麦粉で作られたふわふわなパンがよく食べられます。

実は、このパンの中央には明るい色でカラブルに塗られた煮卵が挟まれているのです。

始めはソーセージと共に食しますが、卵に到達するとそれを手に取り、友達などの、他の人の頭に叩きつけて割るのが伝統となっています。

これは、セマナサンタ最後の日曜日に食べられることが多くなっています。

また最近ではチョコレート型の卵をはめ込んだモナ・デ・パスクワもあり、菓子パンのようにおやつとしても食べられています。

ちなみに、モナ・デ・パスクワはバレンシア地方で主に食べられているため、その他の地域では「Torrijas（トリハス）」と言うフレンチトーストが有名です。

トリハスはスペイン風のフレンチトーストで、スペイン特有のフランスパンのように硬いバゲットを、牛乳と砂糖で煮て、溶き卵と一緒に焼いて作ります。

その後、オリーブオイルで揚げて完成です。

甘くて美味しいため子供たちに大人気なんですよ。

また、かつてのスペインではセマナサンタの時期に、キリスト教徒は40日も前から断食をおこなっていました。

それが現在では、「肉を食べない」という形に置き換わっており、復活祭が行われるまでレストランでは肉抜きのメニューが提供されます。

肉はダメですが、魚は食べていいそうなので、まだ我慢できそう…ですか？

また、キリスト教徒でも、断食をしない人も多く、少しづつ文化は変化しているようです。

【アリカンテのセマナサンタにはどうやって行くの？】マドリード、バレンシアから新幹線やバス

では、アリカンテのセマナサンタ（semana santa）にはどうやっていったらいいのでしょうか？

アリカンテまでの道のりは、とりあえずスペインに住んでいる方ならマドリードに行けば経由でアリカンテに行くことができます。

また、ビルバオやパンプローナあたりからは、バレンシアを経由して長距離移動バスが出ています。

費用を抑えたい場合はこちらを使うこともおすすめです。

バスの予約や検索に関してはOMIOというヨーロッパの交通機関を調べられるアプリが日本語で検索できるためとても便利です。

予約画面の最終ページで手数料を取られるため、それが嫌な場合は本家のバス予約サイトで行いましょう。

稀にアリカンテ行きの航空券が数千円で買えることもあるため、スカイスキャナーなどで調べてちょうど良いものを探してください。

ちなみにアリカンテ空港からセマナサンタの行われる中心地まではバスで約25分ほど、3.85ユーロでいくことができます。

新幹線の場合は、アリカンテ駅から徒歩10分くらいで中心地まで行くことができます。

またそこから10分ほど歩くと、パレードが始まる大きな教会に辿り着きます。

【アリカンテのセマナサンタの注意点は何？】スリや騒音に注意！

ここからはアリカンテのセマナサンタ（semana santa）に行った際に注意していただきたいことについてご紹介させていただきます。

まず、一番に気をつけてほしいことは「スリ」です。

アリカンテのセマナサンタ（semana santa）が行われている間は、パレード付近でライブ会場のように人々が密着します。

そのため、スリによる被害の危険性が高まります。

アリカンテは普段、深夜に出歩いても大丈夫なくらい治安が良く警察も回っている地域です。

しかし、お祭りなどが行われる時期には、その他の地域からも人がやってくるため一時的に治安が悪くなる可能性があります。

そのため、お財布を分けたり、バッグに南京錠をつけたりして、十分注意しながら行動してください。

また、アリカンテ市内の中心地に宿泊する予定の人は夜中の騒音に注意が必要です。

この時期は深夜にもパレードが行われ、太鼓のような音が0時過ぎまで鳴り響いています。

なかなか寝づらいので、セマナサンタの日程とイベントの時間を把握し、対策を立てるようにしてください。

【アリカンテのセマナサンタはどうして行われるの？】キリストの苦しみを思い、復活を祝う

では、どうしてアリカンテのセマナサンタ（semana santa）は行われるのでしょうか。

アリカンテのセマナサンタ（semana santa）はイエス・キリストの歴史と深い関わり合いがあります。

セマナサンタは、キリストが最後の晩餐後に弟子に裏切られ、十字架を背負い磔にされた苦しみを思い、信者として内省するために行われます。

そのため、セマナサンタを迎える前から断食を行い、キリストへの感謝を示します。

セマナサンタ最終日はキリストが復活した日で、それを祝うために盛大にパレードが行われます。

このように、セマナサンタはキリストの過去と親密に結びついており、また宗教的な祭りとも言えます。

【アリカンテのセマナサンタの歴史とは？】1497年にSaint Joseph（聖ヨセフ）を祝うために始まった

では、そんなアリカンテのセマナサンタ（semana santa）はなぜ行われるようになったのでしょうか。

セマナサンタは1521年にタリファ侯爵が聖地から戻った際に、本格的にスペインでセマナサンタが祝われるようになったと言われています。

その後スペインでは国内各地域でセマナサンタが行われるようになりました。

【アリカンテのセマナサンタが行われる地域の言語は何？英語は通じる？】スペイン語とバレンシア語、英語が通じる

ここからは、アリカンテで使われている言語について。

アリカンテでは主に一般的なスペイン語が使われています。

しかし、バレンシア語と言われるアリカンテ含むバレンシア地方特有のスペイン語に似た言語も使われています。

また、電車などのアナウンスでは、スペイン語の他にバレンシア語と英語が使われているため、安心して旅行できるでしょう。

アリカンテの飲食店などでは、割と英語を話せるスタッフも多く、その辺も心配入りません。

しかし、住民はあまり英語が得意ではないため、通り過ぎる人に何かを聞きたい場合はスペイン語が無難です。

【セマナサンタはアリカンテだけで開催されるの？】同時期にスペイン国内各地域、そしてメキシコなど国外でも行われる

では最後に、セマナサンタ（semana santa）はアリカンテのみの祭りなのか？についてご説明させていただきます。

先に何度かお話しさせていただいていましたが、スペインの有名な祭りの一つである「セマナサンタ」は、同時期に他の地域でも行われています。

また、メキシコやアルゼンチン、ボリビアといったラテンアメリカでも行われています。

キリスト教が根強く残る国ではとても大切なお祭りとなっています。

スペイン国内のセマナサンタには食べ物以外の違いはあまりありません。

てすが、他国には少なからず違いが存在します。

ニカラグアの聖週間はすべての都市で祝われます。

また、ブラジルは苦しんでいる霊のために祈りを捧げる懺悔者のグループがあるそうです。

まとめ

ここまで、スペインのアリカンテで有名なお祭り、セマナサンタ（semana santa）にについてご紹介させていただきました。

今回の記事をまとめると以下のようなことが分かりましたね。

• アリカンテのセマナサンタとは、キリストの復活を祝う週のこと
• 開催時期は「春分の日後、最初の満月から次の日曜日〜1週間」
• 見どころは「とんがり帽子のナサレノ(Nazareno)たち」のパレード
• セマナサンタは1日でも足りるが、文化に深く触れたければ4日ほどあると良い
• この時期に食べられる料理は「Mona de Pascua(モナ・デ・パスクワ)」というパン
• アリカンテにはマドリード、バレンシアから新幹線やバスで行ける
• スリや騒音に注意！
• キリストの苦しみを思い、復活を祝うためにセマナサンタは行われる
• 1497年にSaint Joseph（聖ヨセフ）を祝うために始まった歴史がある
• アリカンテの言語はスペイン語とバレンシア語で、英語もわりと通じる
• セマナサンタは同時期にスペイン国内各地域、そしてメキシコなど国外でも行われる

もしスペインに行く予定がありましたら、ぜひセマナサンタ（semana santa）に行ってみてくださいね。

¡Muchas gracias! ご来店ありがとうございました！

¡Hasta luego, adiós! 　また会いましょう！