青年海外協力隊の派遣国

【イエメンってどんな国?生活は?】言語、気候や位置、衣服、食事、住居などの基本情報

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早速ですが、今回はもし青年海外協力隊の派遣先が「イエメン」だった時に必要になるであろう基本情報と、普通にイエメンへの旅行や出張の際に役立つ歴史や文化についてまとめていきます!

 

【基本情報】イエメンってどんな国?

そんな疑問を解消するべくざっくりとまとめてみました。

・首都 サヌア

・通貨 イエメン・リアル

・時差 6時間日本より遅れている
※サマータイムなし

・言語 アラビア語

・電圧 230V、50Hz

・コンセント タイプA、タイプD、タイプGと地域によって変わってくるそうです。

・面積 55.5万平方キロメートル(日本の約1.5倍弱)

・気候 砂漠気候、乾燥気候

・経路  ドバイ、アブダビ、カイロ、ドーハのほか、ヨーロッパ各都市を経由してイエメンに行けます。
※直行便はなく、乗り換えは1~3回。

・祝日 5月22日(独立記念日)

・産業 石油・天然ガス産業、農業、漁業

・挨拶 صبلح الخير(サバーフルヘイル)=おはようございます、السلام عليكم(アッサラーム・アライクム)= こんにちは、أهلاً و سحلاً(アハランワサハラン)=ようこそ

 

言語

イエメンの言語についてご紹介します。

「何語を使っているの?」「英語は使えるの?」など、イエメンの言語について疑問を抱えている人は参考にしてみてください。

 

何語を使っているの?

イエメンでは以下の言語が主に使われています。

  • アラビア語
  • マフラ語
  • ソコトラ語
  • ホビョト語
  • バトハリ語
  • ラジフ語

公用語は「アラビア語」ですが、その中でも「北イエメン方言」や「南イエメン方言」、「ハドラマウト方言」などがあり、方言が多いようです。

また南アラビア諸語である「マフラ語」、「ソコトラ語」、「ホビョト語」、「バトハリ語」そして「ラジフ語」も話されています。

ちなみにイエメンの国名の意味は、アラビア語で「右」を意味する「ヤマン」から由来している説と、国土の多くが砂漠地域となっているイエメンの「肥沃さ」を表す「ユムン」に由来するという説があります。

 

英語は使えるの?

イエメンでは公用語に英語が無いため、あまり通じないと思っていった方が良いでしょう。

様々な方言があるようですが、アラビア語を話せるようであれば安心です。

 

気候・位置

「イエメン共和国」通称イエメンは、中東、そしてアラビア半島南端部に位置する共和制国家で、北に「サウジアラビア」、東に「オマーンと」と国境を接しています。

またインド洋上の島々の一部も領有しており、アデン湾、紅海を挟んで「ソマリア」、「ジブチ」、そして「エリトリア」に対面しています。

地理学的には「紅海沿岸」、「西部山地」、「東部山地」、「北のルブアルハリ砂漠」と、4つの地域に分けられ、ティハーマと呼ばれる紅海沿岸部は非常に乾燥しています。

 

西部山地は降水量が多く、段々畑で農業が営まれ、昼夜の気温差が大きいと言う特徴があります。

東部は標高2000mと高く、西部よりも昼夜の気温差が大きくなっています。

平均的には昼間は30度と、真夏を思わせる暑さでも、夜になると0度と真冬のような気温です。

 

この地域一帯では、大麦や小麦が栽培されます。

最後に北部にあるルブアルハリ砂漠についてですが、この地域ではベドウィンがラクダの遊牧を行っているだけのようです。

 

衣服

では中東に国イエメンにはどのような民族衣装があるのでしょうか。

アラビア語を話し、イスラム教が浸透している国となると、肌の露出を下げるためにスカーフをまいたり、男性はひげを生やし白い帽子をかぶっているようなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。

そんな中東の国イエメンの民族衣装には、「アバヤ」という服があります。

 

主に女性が身につける服で、目以外が見えなくなるようなつくりになっています。

生地の色は黒で、気温が30度以上にもなるイエメンの昼間ではかなり暑く思われますが、実は風通しが良く、紫外線も防ぐことができ、さりげなく刺繍がしてあるため可愛いくもあり、合理的な服装となっているようです。

アバヤは透けないため、その下はキャミソールや下着などでも良くかなり簡単に出かけられる服装ともなっています。

 

続いて男性に関して、一般的な成人男性は「ジャンビーア」と呼ばれる半月の形をした短剣を腰帯に付けています。

では、私たちがイエメンに行ったときはどのような服を着れば良いのでしょうか?

全体的なイエメンの気候特徴としては、昼夜で気温差がかなりあると言うことでしたね。

 

イエメンは地理的に4つの地域に分けられるため、行く地域で服装を変える必要があります。

首都サナアのある山岳地帯は、日中は乾燥しており最高気温は30℃ぐらいと高いため半袖で過ごすことができますが、冬になると夜は0℃近くまで気温が下がるため、長期滞在の場合は半袖や薄手の長袖に加えて、普通の長袖、厚手の上着やウインドブレーカー、フリースなども持って行ければ安心です。

また沿岸部の夏は日本と同じく40℃を上回ることもあり、日差しは強烈です。

 

どの地域に行くとしても、暑さ対策と寒さ対策の両方を行うようにしましょう。

女性の場合は現地でアバヤを購入してしまった方が、服装に迷うことも無いため安心かもしれませんね。

また食事の前に手を洗う設備がなかったり不衛生だったりする場合もありますので、手指消毒ジェルやウエットティッシュも合ったら便利かもしれません。

 

最後に、肌の露出のみならず、女性は髪にも注意が必要です。

もしイスラムの文化に触れるような地を観光するようであれば、なるべく髪も見えなくなるようにし、男性も女性に比べてタブーは少ないですが、短パンなど過度な露出は避けてください。

 

代表的な食事

続いて、イエメンでの食事について、イエメンで有名な主食は「ホブス」です。

ホブスは中東地域で主食としてよく食べられる薄いパンのこと。

他にも「コメ」や「ジャガイモ」に加えて「ソルガム」、「ミレット」、「メイズ」、「オオムギ」、「マメ類」などがホブスの次に食べられています。

 

イエメン料理の特徴としては、アラブらしさに加えてアフリカの影響も受けていることが挙げられます。

また、地域によっても違いが大きく、北部ではオスマン帝国時代の影響が濃くなっていますが、南部ではムガル帝国時代の影響が見られます。

このようにイエメンという国では様々な時代や国の料理の特徴があり、食事をより楽しむことができそうです。

 

民族などの食事

では青年海外協力隊で首都から遠く離れた地域や民族の料理を食べるとしたら、どんな料理が出てくるのでしょうか!

イエメンでの食卓には「鶏肉」や「ヤギ肉」に加えて「羊肉」を使った料理が多く出されます。

一方日本人の中でも好きな人が多い「牛肉」はとても高価なため消費量は少ないです。

 

また魚も食され、特に海から近い地域では良く食卓に並びます。

イエメンは国内の地域ごとに独自の料理文化を持っていますが、中でも「サルタ」と呼ばれる料理は国民食の位置にあります。

サルタは、熱々にした「マドラ」と呼ばれる石鍋に、「マラク」と呼ばれるスープ(出汁)と卵、コメ、トマトペースト、肉を入れて、熱が通ったら最後にヘルバのペーストをかけます。

 

このサルタという料理に、主食であるホブスを付けて食べるのが絶品なんだとか。

日本人でも食べたことのある人は好きになる確率が高いようです。

また「オクダ」と呼ばれる料理も人気で、これは細かく刻んだ羊肉、鶏肉、魚肉などの肉類をトマトやニンジン、ジャガイモ、ズッキーニのような野菜とともに煮込んで作ったシチューのことです。

 

最後にドリンクについてですが、イエメンでは日本と同じくコーヒーやお茶がよく飲まれます。

しかし地域によってどちらが好まれるかの割合が変わり、サナアではコーヒーが好まれる一方で、アデンやハドラマウトでは黒茶が好まれるそうです。

またコーヒーの殻をカルダモンやシナモンなどのスパイスと一緒に煮出した、「ギシル」と呼ばれるコーヒー飲料もよく飲まれています。

 

住居

続いてイエメンでの住居についてですが、青年海外協力隊で派遣される場合、シェアハウスなり家なり、住む場所を与えてもらえる国が多いようです。

ですのであまり必要のない情報かもしれませんが、イエメンでの住居について、いくらくらいで済めるのか、またホテルについても載せていきたいと思います。

派遣終了中もしくは後にイエメン旅できるかもしれないので!

 

やっぱり場所によって金額は変わるようです。

地方は比較的安いですが、首都はあまり安くない印象です。

アジア感覚で行くと思いのほか高くてびっくりするかもしれません。

 

格安ホテルもあるみたいですが、値段はピンキリ。観光地化している地域ではやはり他の地域と比べると高くなる傾向にあるようです。

 

物価と治安

イエメンの通貨は「イエメン・リアル」です。

1イエメン・リアル→0.45円(2021/12/13)で、過去5年の変動0.41円~0.47円となっているため、そこまで変動がない印象。

物価についてですが、以下のようになっています。

  • 牛乳、1リットル→ 533イエメン・リアル=242円
  • イエローチーズ、1キロ→1,000イエメン・リアル=484円
  • ビールのボトル→200イエメン・リアル=91円
  • ソーセージ、1キロ→8,100イエメン・リアル=3,700円
  • ミッドレンジワイン、ボトル1本→12,000イエメン・リアル=5,400円
  • ファーストフード、1食分→1,500イエメン・リアル=681円
  • カプチーノコーヒー、1杯→621イエメン・リアル=282円

このように、イエメンの物価は日本と比べ安くなっている物が多いようです。

しかしながら、2015年に起きた紛争が原因で経済と物流が止まり、深刻な食糧不足となっているためイエメン人にとっては易々と変える価格ではありません。

続いて治安についてですが、イエメンの治安はとても悪いです。

 

イエメン全土で、イエメン政府と反政府勢力との衝突や、イスラム過激派組織等によるテロ・誘拐事件が発生しています。

とても危険なため、イエメンへの渡航は、どのような目的であれ止めたほうが良いでしょう。

 

文化的特徴

青年海外協力隊としてイエメンに行くとしたら、現地で適応するためにもマナーや文化について知っていった方が現地民と仲良くなれそうですよね!

ですのでイエメンで生活するうえで大切になりそうなマナーや文化について載せていこうと思います。

イエメンの国民のほとんどはイスラム教徒なため、生活にもイスラム教の影響がかなり大きく反映されていますが、イエメンではイスラムの教えよりも部族内のルールを優先することがあります。

 

また、イエメンはサウジアラビアのように女性が体の全体を隠すことが義務付けられているわけではありません。

そのためスカーフの色等も比較的自由となっています。

習慣としては、イスラム教で禁じられている酒の代わりに「カート」と呼ばれる葉を良くかんでいるようです。

 

最後に女性の権利についてですが、イエメンの人権担当大臣は未成年の結婚を禁止すると明言したものの、女児の結婚最低年齢に関する法律がないため女性はかなり危ない状況にあります。

9歳未満の女児との結婚が可能なため、体が未発達のまま行為に及ぶこともあり内臓破損などによる8歳児の死亡事故も過去にはあり、かなり問題視されています。

 

まとめ

ここまで自分が海外協力隊で派遣された場合、知っておきたい情報についてまとめてきました。

様々な時代や地域の特徴を含んだイエメン料理、とても興味深いし食べてみたいですね!

しかしながら、女性の権利や2015年から続いている内戦は心配です。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

¡Muchas gracias! ご来店ありがとうございました!

¡Hasta luego, adiós!  また会いましょう!

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