青年海外協力隊の派遣国

【トルコってどんな国?生活は?】言語、気候や位置、衣服、食事、住居などの基本情報

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はるカタルーニャです。本日は「欧州のカントリーカフェ」となっております!

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早速ですが、今回はもし青年海外協力隊の派遣先が「トルコ」だった時に必要になるであろう基本情報と、普通にトルコへの旅行や出張の際に役立つ歴史や文化についてまとめていきます!

 

【基本情報】トルコってどんな国?

そんな疑問を解消するべくざっくりとまとめてみました。

・首都 アンカラ

・通貨 トルコリラ

・時差 6時間日本より遅れている
※サマータイムありで、3月の最終日曜から10月の最終日曜まで行われる。その間の時差は6時間となる。

・言語 トルコ語(公用語)

・電圧 220V、50Hz

・コンセント タイプCが主流で、タイプB、タイプB3、タイプSEも地域によって使われています。

・面積 780,576平方キロメートル(日本の約2倍)

・気候 地中海性気候、温暖湿潤気候、大陸性気候、亜寒帯気候

・経路  ターキッシュエアラインズより日本からの直行便があります。所要時間は約13時間~

・祝日 10月29日(共和国記念日)

・産業 サービス業(56.5%)、製造業(18%)、工業(27.2%)、農業(6.4%)(2019年 世銀)

・挨拶 Günaydın(ギュナイドゥン)=おはよう、Merhaba(メルハバ)=こんにちは、İyi akşamlar(イイアクシャムラル)=こんばんは、Teşekkür ederim(テシェッキュル エデリム)=ありがとう

 

言語

トルコの言語についてご紹介します。

「何語を使っているの?」「英語は使えるの?」など、トルコの言語について疑問を抱えている人は参考にしてみてください。

 

何語を使っているの?

トルコでは以下の言語が主に使われています。

  • トルコ語
  • ギリシャ語
  • アルメニア語
  • アラビア語
  • クルド語
  • ザザキ語
  • ディムリ語
  • キルマンジュキ語
  • カバルド語
  • アディゲ語
  • アゼルバイジャン語
  • グルジア語
  • ラズ語

公用語は「トルコ語」となっていますが、トルコ国民の約15パーセントはトルコ語を母語としていません。

トルコ語以外で使われている言語は「ギリシャ語」や「アルメニア語」で、主にイスタンブールなどの大都市で使われています。

また、シリアとの国境付近では「アラビア語」が、トルコの東部や東南部では「クルド語」などが主に使われています。

 

ちなみにトルコ語による正式国名は「Türkiye Cumhuriyeti」で、通称 Türkiye(テュルキイェ)となっています。

 

英語は使えるの?

トルコの公用語にも、言語にも英語はありませんでしたが、観光でも栄えていることもあり、まったく英語が通じないわけではないようです。

主に主要都市となりますが、レストランやホテルなど外国人が利用する場所では英語が通じることも少なからずあります。

しかしながら、協力隊で派遣される地域はたいていが地方なた、トルコ語を勉強していったほうがよさそうです。

 

気候・位置

「トルコ共和国」通称トルコは、西アジアに位置するアナトリア半島(小アジア)と東ヨーロッパに位置するバルカン半島東南端の東トラキア地方を領有する共和制国家で、アジアとヨーロッパの2つの大州にまたがっています。

北は「黒海」と「マルマラ海」、西は「エーゲ海」、南は「地中海」に面しており、陸上国境は西に「ブルガリア」と「ギリシャ」、東に「ジョージア」「アルメニア」「アゼルバイジャン」「イラン」「イラク」そして「シリア」と国境を接しています。

トルコの東部であるイラン国境近くにはヴァン湖とアララト山があり、アララト山は標高5,137メートルと高く、国内最高峰です。

 

またトルコの国内には多くの断層があり、地震の多い国となっていますが、その分温泉も存在しています。

続いて気候に関して、トルコは日本の2倍面積があるため地域によって気候は変わってきます。

まず、西南にあるエーゲ海や地中海の沿岸地方の気候について、この地域は温暖な気候となっています。

 

ケッペンの気候区分では「地中海性気候」に属し、冬は温暖な気候で保養地となっており、夏は日本とは違い乾燥した暑さを体感できます。

次にスタンブールのあるマルマラ海周辺やヨーロッパトルコ地域の気候について、この地域は「地中海性気候」と「温暖湿潤気候」中間に属しているため、夏はほかの地域より涼しく、冬は比較的寒くなり雪も降ります。

トルコ北部の黒海沿岸地方は「温暖湿潤気候」に属しており、年間を通じトルコ降水量が最多な地域で、植物がよく育ち深い緑に覆われています。

 

そして国土の大半を占める内陸部は「大陸性気候」となっており、寒暖差が激しく乾燥しています。

アンカラなどの中部アナトリア地方はステップ気候や高地地中海性気候に属し、夏は乾燥していて非常に暑くなりますが、冬季は積雪も多く、気温が−20°C以下になることすらある寒さです。

東部アナトリア地方は「亜寒帯気候」に属しており、冬は非常に寒さが厳しく標高1,757mにあるエルズルムでは気温がしばしば−30°Cを下回り、−40°Cに達することもある酷寒の地となっています。

 

最後にトルコで最も寒い地域の一つであるヴァン県のチャルディラーンの気候について、この地域では1990年1月9日に国内最低となる−46.4°Cを記録しました。

また高温記録としては1993年8月14日にシリア国境に近いマルディン県のコジャテプで48.8°Cを記録しています。

 

衣服

ではトルコにはどのような民族衣装があるのでしょうか。

欧州でもあり、東アジアの国でもあるトルコには、「カフタン」という民族衣装があります。

カフタンは長袖のガウンのような形状をしており、丈は長くて前開きになっています。

 

色や柄はさまざまな種類があり、飾りがついたものから動きやすいシンプルなものがあります。

また丈も丈も長いものから短いものと多様なスタイルがありますが、主に女性向けのカフタンは長袖で袖口がとても広くなっているのが特徴です。

一方男性のカフタンは女性と逆で袖は先が細くなっています。

 

そのか負担に合わせる服もあり、その一つが「シャルワール」と呼ばれるズボンです。

サルエルパンツのような構造をしており、太腿部分が広く、ゆったりしたつくりになっています。

またカフタンに合わせる伝統的な帽子もあり、「フェズ」と呼ばれています。

 

では、私たちがトルコに行ったときはどのような服を着れば良いのでしょうか?

トルコは横に長い国なため、地域によって気候の違いがありましたね。

東部などの標高が高い地域ではかなり冷え込むため、冬に行く場合は日本の冬以上の装備が必要です。

 

一方イスタンブールなどのエーゲ海や地中海沿岸部の地域は日本と気候の差がたいしてありません。

そのため、日本の四季に合わせた服装を持っていきましょう。

しかしながら、トルコは昼夜の寒暖差が激しいので、夏でも薄手の上着は必須です。

 

またイスラムを信仰している国でよく見かける「スカーフ」も持っていないと有名なイスラムの観光地など入れないことがありますので、現地で購入するなどして持っていたほうが安心です。

加えて、食事の前に手を洗う設備がなかったり不衛生だったりする場合もありますので、手指消毒ジェルやウエットティッシュも合ったら便利かもしれません。

日差しもかなり強いため紫外線対策にサングラスや帽子、スカーフに加えて日焼け止めなども持っていきましょう。

 

代表的な食事

続いて、トルコでの食事について、アラビア周辺から広がった小麦粉の影響より、トルコでは主食に「エキメッキ」をよく食べます。

エキメッキはフランスのバゲットに似たパンのことで、さまざまな種類があります。

また「コメ」もよく食べられますが、日本のように主食として食べるのではなく、おかずとして出されます。

 

トルコ料理はトルコが地中海やエーゲ海、そして黒海と面しているため海産物を使った料理が豊富です。

中でもムール貝はよく料理に使われ、ほかにもイワシやサバを使った料理がたくさんあります。

また宗教上豚肉が禁止なため、トルコでは昔から羊の肉が使われていました。

 

現在は牛や鶏の肉も頻繁に使われており、ケバブなどのトルコ料理屋さんを日本でもたまにお店を見かけますね。

さらにトルコでは野菜や豆類もたくさん生産されているため、トマトやオリーブオイルを使ってイタリア料理のような味付けされた料理や、香辛料を多く使ったアジア料理に似た料理があります。

西洋の食文化と、東洋の食文化の両方が混ざり合ったトルコの食文化は、伝統的な世界三大料理の一つにもされています。

 

加えて、トルコはイスラム教国ではありますが、飲酒は自由に行われているため、お酒も有名なものがあります。

とくに有名なのはブドウから作られ、アニスで香りがつけられた「ラク」で、ほかにもワインやビールの国産銘柄が多数あります。

 

民族などの食事

では青年海外協力隊で首都から遠く離れた地域や民族の料理を食べるとしたら、どんな料理が出てくるのでしょうか!

まずトルコで有名な料理と言ったら「ケバブ」ですよね。

よく日本で見られるのが、屋台で大きな肉を焼けたところから切り落として食べる「ドネル・ケバブ」です。

 

あの大きな塊肉は、味付けした薄切り肉を一枚ずつ串に刺してブロック状にしたもので、プレートにのせたり、パンにはさんだりして食べます。

次に「キョフテ」と呼ばれる料理について、これはひき肉を使った肉料理のことで、作り方などは日本のハンバーグとほぼ同じです。

ひき肉には羊や牛のお肉が主に使われており、様々な食べ方があります。

 

キョフテをジャガイモやトマトと一緒に煮込んで食べる料理は「イズミル・キョフテ」、シンプルに焼いて食べるのは「ウズガラ・キョフテ」とよばれ、具材や調理法によって名前が変わり、その種類はなんと200以上と言われています。

次に紹介するのは「バルック・エクメーイ」で、日本でいう鯖サンドのことです。

焼いたサバと野菜をパンにはさみ、お好みでレモン汁をかけていただきます。

 

「ミディエ・ドルマ」はバターで味をつけたご飯をムール貝に詰めて食べるトルコの定番料理です。

そして「メルジメッキ・チョルバス」はレンズ豆のスープのこと。

日本でいう味噌汁的な存在で、レンズ豆を裏ごした後、トロトロになるまで煮込んで作ります。

 

最後に、トルコで有名なスウィーツとドリンクを紹介します。

トルコでは伸びるアイスのことを「ドンドゥルマ」と言い、観光客が集まるエリアには大抵ドンドゥルマの屋台があり、パフォーマンスしながらアイスを作ってくれます。

日本でもトルコアイスで有名で、なかなかアイスを渡してもらえないため子供が泣き出してしまうこともありますよね。

 

もともとはヤギのミルクを使ったバニラ味のみでしたが、最近はコーヒー味やチョコレート味などがあり、種類は増えつつあります。

また、あまり知られてはいませんがトルコはヨーグルト発祥の地と言われています。

そんなトルコで好まれるヨーグルトは「アイラン」と呼ばれる塩と水で割ったというしょっぱいヨーグルトで、独特な味がするそうです。

 

ドリンクに関して、トルコで有名なのは「チャイ」と呼ばれる紅茶です。

チャイは世界各国で飲まれていますが、トルコのチャイは濃い目に煮出して、角砂糖を3個ほど入れて作られます。

イスラム文化が根付いている地域はかなりの甘党が多いため、ドリンクやお菓子もお砂糖たっぷり入れます。

 

虫歯にならないか心配になってしまいますね。

チャイに話を戻しますが、トルコのチャイに使われている茶葉は、主にトルコ東部のリゼ産のものが多く、お土産に買っていく人も多いんだとか。

またトルコで有名な「トルココーヒー」はコーヒー粉末と砂糖を入れた小さな容器を火にかけて煮出して作ります。

 

トルココーヒーはユネスコの無形文化遺産に登録されるほど有名で人気があるため、トルコに行ったらぜひ飲んでみたいですね。

 

住居

続いてトルコでの住居についてですが、青年海外協力隊で派遣される場合、シェアハウスなり家なり、住む場所を与えてもらえる国が多いようです。

ですのであまり必要のない情報かもしれませんが、トルコでの住居について、いくらくらいで済めるのか、またホテルについても載せていきたいと思います。

派遣終了中もしくは後にトルコ旅できるかもしれないので!

 

やっぱり場所によって金額は変わるようです。

地方は比較的安いですが、首都はあまり安くない印象です。

アジア感覚で行くと思いのほか高くてびっくりするかもしれません。

 

格安ホテルもあるみたいですが、値段はピンキリ。観光地化している地域ではやはり他の地域と比べると高くなる傾向にあるようです。

またトルコのある地域では「ソファ」と呼ばれる建築物があります。

特徴は逆階段のような形で、1階より2階のほうが面積が広く、上に行くにつれてどんどん大きくなります。

 

物価と治安

トルコの通貨は「トルコリラ」です。

1トルコリラ→9.10円(2021/12/30)で、過去5年の変動6.92円~32.15円となっており、かなり変動している方だと思います。

物価についてですが、以下のようになっています。

  • 鶏肉のドネルケバブ 約6リラ=約55円
  • 牛肉のドネルケバブ 約10リラ=約90円
  • 大衆食堂、1食 約15リラ=約136円
  • チャイ(紅茶)、1杯 約1リラ~2リラ=約9~18円
  • トルコ式コーヒー、1杯 約7リラ=約63円
  • フィルターコーヒー、1杯 約10リラ=約90円
  • カフェラテ、1杯 約12リラ=約109円
  • チョコレートケーキ、1切れ 約13リラ=約118円
  • チーズケーキ、1切れ 約14リラ=約127円
  • 缶ビール、1缶 約11リラ=約100円
  • ボトルワイン 約30リラ=約272円
  • バーのビール、1杯 約16リラ=約145円
  • 水、1本 約1.5リラ=約14円
  • 牛乳、1ℓ 約4リラ=約36円
  • 米、1kg 約7リラ=約64円
  • Tシャツ、1着 約6リラ=約54円
  • ジーンズ、1着 約30リラ=約272円
  • 宿泊(ホステルのドミトリー)、1泊 約40リラ=約724円

このように、トルコの物価は日本と比べかなり安くなっているようです。

しかしながら通貨リラの暴落や物価高騰も頻繁に起こるため、お金は十分に用意していきましょう。

トルコ内で特に安く感じるのは衣類で、ヨーロッパに近いからこそ安くなっているようです。

 

続いて治安についてですが、トルコの治安は全体的に見てほとんどの地域は治安警戒レベルが最低とされています。

ですが、トルコの隣はシリアであり、イスラム国によるテロの被害などありますので、南東のシリア国境付近のまちを訪れるのはやめておきましょう。

また、2016年に発生した一般犯罪は約78万5000件で、その中でも窃盗事件が約35万1000件と最も多く全体の44.8%を占めており、凶悪犯罪に関しても殺人が約2600件、強盗が約8900件発生しています。

 

凶悪犯罪の発生率は日本の人口10万人当たりの発生件数と比較して3倍以上となっているため、十分注意して行動する必要があります。

 

文化的特徴

青年海外協力隊としてトルコに行くとしたら、現地で適応するためにもマナーや文化について知っていった方が現地民と仲良くなれそうですよね!

ですのでトルコで生活するうえで大切になりそうなマナーや文化について載せていこうと思います。

トルコはほかにイスラム教徒の多い国とは違い、戒律は緩いですが、国教がイスラム教であることに変わりはなく進行している人も多いため、モスクなどを観光する際には、最低限のマナーを守る必要があります。

 

できる限り女性は、肌の露出が少ない服装や髪を隠すスカーフを持っていき、男性は肩の出る服や膝まで出る短いズボンは避けましょう。

トルコを含む中東地域では日本ではOKという意味を持つ「親指と人差し指で丸を作り残りの3本の指を立てた指のサイン」が、相手を侮辱する意味を持つ指サインになってしまうためやらないようにしましょう。

またトルコを含むイスラム教が浸透している国や地域では、イスラムの教えによりイスラム暦355日のうち30日間ラマザンと呼ばれる断食月となり、この期間中は日の出から日の入りの間は飲食を断つ教えがあります。

 

そのため、できれば日の入りの時間までは歩きながらの食事や街頭で堂々と食べたり飲んだりする行為は控えましょう。

 

まとめ

ここまで自分が海外協力隊で派遣された場合、知っておきたい情報についてまとめてきました。

ユネスコの無形文化遺産に登録されているトルココーヒーや本場のケバブを是非食べてみたいですね。

民族衣装であるカフタンもトルコに行ったら一度は来てみたいです。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

¡Muchas gracias! ご来店ありがとうございました!

¡Hasta luego, adiós!  また会いましょう!

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