¡Hola, bienvenida! いらっしゃいませ!
はるカタルーニャです。本日は「南アジアのカントリーカフェ」となっております!
ご来店いただき本当にありがとうございます(*´艸`*)
早速ですが、今回はもし青年海外協力隊の派遣先が「ブータン」だった時に必要になるであろう基本情報と、普通にブータンへの旅行や出張の際に役立つ歴史や文化についてまとめていきます!
目次
【基本情報】ブータンってどんな国?
そんな疑問を解消するべくざっくりとまとめてみました。
・首都 ティンプー(Thimphu)
・通貨 ニュルタム(=インド・ルピー)
・時差 3時間日本より遅れている
※サマータイムなし
・言語 ゾンカ語(公用語)等
・電圧 220~230V(不安定)、50Hz
・コンセント タイプB3、タイプD、タイプF、タイプGと様々ですが、新しいホテルなどではタイプCを使えることもあります。
・面積 約38,394平方キロメートル(九州とほぼ同じ)
・気候 高山気候、ツンドラ気候、モンスーン気候、亜熱帯気候、熱帯気候
・経路 アジア(バンコク)経由が一般的。
※直行便はなく、乗り換えは1~3回。所要時間は約10時間~
・祝日 12月17日(独立記念日)
・産業 農業、林業、電力(水力発電)
・挨拶 Kuzuzanpo la(クズザンポー ラ)=おはよう、こんにちは、こんばんは、Kadin che la(カディン チェ ラ)=ありがとう、Namisami zhim bay la(ナメサメ ジン べー ラ)=おいしい、Gon ma te(ゴン マ テ)=ごめんなさい
言語
ブータンの言語についてご紹介します。
「何語を使っているの?」「英語は使えるの?」など、ブータンの言語について疑問を抱えている人は参考にしてみてください。
何語を使っているの?
ブータンでは以下の言語が主に使われています。
- ゾンカ語
- ネパール語
- 英語
- ツァンラカ語
- シッキム語
- ザラ語
- リンブー語
- ケン語
- バンタワ語
公用語は「ゾンカ語(チベット語系)」ですが、ネパール語や英語も使われています。
実はゾンカ語が国語として決められたのは比較的最近なため、公用語になっている割には国民の3割程度にしか理解できないそうです。
ブータンの西部では公用語でもあり国語でもあるゾンカ語が主要言語となっていますが、東部はツァンラカ語(シャチョップカ語)、南部はネパール語が使われていて、地域や年齢によって使われる言語が異なります。
2006年の統計によると、ネパール語の話者は全体の40パーセントとゾンガ語よりも多く、またブータンには23以上もの言語が存在しています。
ちなみにブータンの国名の起源については様々な説が存在し、サンスクリット語という言語で「高地」を意味する「ブーウッタン」説などがあります。
英語は使えるの?
ブータンは1949年までイギリスの保護国となっていた歴史があるため、英語は準公用語的な地位にあります。
政府の公式な文書などは英語で書かれており、ゾンカ語が公用語としての教育が強化される前までは、小学校からほぼすべての授業で英語がつかわれていました。
中年以上の世代は英語でなくヒンディー語やネパール語が教授言語だったため、英語が通じないことが多いそうですが、多くの若者は流ちょうに英語を話せます。
気候・位置
「ブータン王国」通称ブータンは、南アジアに位置する立憲君主制国家で、北は「中国」のチベット自治区、東、西、南には「インド」と国境を接しています。
中国との国境の大部分はヒマラヤ山脈の上を走っていて、国境線が確定していない部分も多く、国境画定交渉が現在も進められています。
またブータンの最高峰は北部にある「ガンカー・プンスム」で標高7,561mと富士山の2倍以上!南部は標高100mと低いですが、ガンカー・プンスムは7,561mなため国内で7,400m以上の高低差があります。
続いて気候に関して、北部にある標高3,000m以上のヒマラヤ山脈では「高山気候」と「ツンドラ気候」で、中部にある標高1,200mから3,000mの地域では「モンスーン気候」、南部にある標高1,200m未満のタライ平原は「亜熱帯性気候」「熱帯気候」に分類されています。
ブータンには日本と同じく四季が存在します。
また首都ティンプーは標高約2,400mほどで、年平均気温は約13.6度、平均最高気温が約19.3度、平均最低気温が約8度となっており、最も暑くなるのは夏本場の8月で平均最高気温が25度、真冬を迎える1月の平均最低気温は-2.6度と全体的日本より低めの気温ですね。
乾季は10月~5月、雨季は6月~9月となっていて、雨季にその地域の1年分の雨が降り、逆に乾季には全然雨が降りません。
夏は暑さを感じますが、風がよく吹くためそこまでつらい暑さにはならないようです。
標高が高いところでは一日の寒暖差が激しく、日差しも強いため服装や日焼け対策には注意が必要です。
衣服
では南アジアの国、ブータンにはどのような民族衣装があるのでしょうか。
ブータンの民族衣装は男女で異なっており、男性の民族衣装は「ゴ」と呼ばれ、女性の民族衣装は「キラ」と呼ばれています。
「ゴ」は日本の着物と似ており「ケラ」という帯を巻いて着用します。
着物は足首まで布がありますが、「ゴ」は膝上までたくし上げられています。
また「ゴ」の下には「テュゴ」と呼ばれる長袖の白いシャツを着て、腕の部分はゴとテュゴを一緒に折り返します。
膝丈なため短くスカートのように見えることもあるそうですが、その下にはロングソックスを履き、普段は革靴やスニーカーを合わせます。
公式的な場所や行事がある際は、スニーカーではなく伝統靴を合わせるのが一般的で、ほかにも「ゴ」の上には「カムニ」と呼ばれる輪っかになった布を斜め掛けします。
ちなみに「カムニ」の色は身分や階級によって身につけられる色がきまっています。
続いて女性の民族衣装である「キラ」について、キラはインドで有名な衣装である「サリー」とも共通している似た点があり、「ティマ」と呼ばれる3枚の布を縫い合わせたものを斜めに巻き付けてきます。
赤や黄色などカラフルなものも多く色鮮やかで、「コマ」と呼ばれる美しい銀細工が施されたブローチを使って肩口で布を止めます。
学校に通う際や公的な仕事に行く際は民族衣装を着る事が義務付けられているため、街中を歩いているとよく見かけることもあるんだとか。
では、私たちがブータンに行ったときはどのような服を着れば良いのでしょうか?
ブータンは北に行くほど標高が高く、寒くなり、逆に南へ行くと標高は低く暖かくなりました。
そして四季や乾季、そして雨季もありましたね。
行く地域によって服装は変えなければなりませんが、首都近くは基本的には日本の同時期の服装と同じ、もしくはそれより少し温かくなるような服装で大丈夫です。
また朝晩はとても冷え込むため、夏などの暑い季節でもフリースや薄い上着、冬などの寒い季節には厚手のコートに加えてマフラーや手袋などの防寒具を持っていきましょう。
標高が高いこともあり、紫外線もかなり強くなっていますので日焼け止めや帽子、日傘などがあると安心です。
食事の前に手を洗う設備がなかったり不衛生だったりする場合もありますので、手指消毒ジェルやウエットティッシュも合ったら便利かもしれません。
代表的な食事
続いて、ブータンでの食事について、ブータンで有名な主食は「コメ」です。
スーパーや市場には様々な種類のコメが並んでおり、ブータンの食事には「赤米」が出されることが一般的です。
ほかにも「クレ」と呼ばれるそば粉の生地を薄く焼いたものや、「プタ」と呼ばれるそば粉で作った焼きそばのような料理、「ジャパンライス(ニシオカライス)」と呼ばれる日本でよく食べられる白米があります。
日常的に唐辛子は野菜として食べられており、チーズやバターなどの乳製品や山椒などのスパイスがブータンの料理には使われることが多く、肉に関しては動物の肉で干し肉にして食します。
一方魚に関しては海のないブータンには川魚を食べるという方法もありますが、宗教上食べられないことも多いためほとんどが輸入に頼りきりです。
そのため魚をあまり食べることはありません。
ほかにも「リビイッパ」と呼ばれるブータン納豆などもありブータンの食文化と日本の食文化には似通った点があります。
民族などの食事
では青年海外協力隊で首都から遠く離れた地域や民族の料理を食べるとしたら、どんな料理が出てくるのでしょうか!
最初に紹介するのはブータン人の大好物である「エマ・ダツィ」について、この料理は唐辛子とチーズを煮込んだもので、全国民が好きであるといってもいいくらいみんな食べるそうです。
「ケワ・ダツィ」はエマ・ダツィにジャガイモが足されたもので、「シャモ・ダツィ」はきのこを加えたものとなっており、これらのチーズ煮込みはご飯との相性が抜群なためかなりご飯が進むんだとか。
「パクシャ・パー」は豚肉を干したものと大根、そして青菜を一緒に炒めたもので、ほかにも唐辛子などをいれて味付けします。
地域によっては豚肉の代わりにヤクの肉を使うこともあるそうです。
またブータンでは「スジャ」と呼ばれるバター茶が民家などに訪問した際にもてなしとして出されます。
煮出した茶葉に塩とバターを入れて混ぜたお茶で、モンゴルなどでもしょっぱいミルクティとして出されました。
ココアのような見た目ですが、しょっぱいため初めて飲む人はお茶ではなくスープのように感じてしまうことも多いそうです。
最後にお酒についてですが、ブータンには「シンチャン」と呼ばれる醸造酒や「アラ」という蒸留酒があり、シンチャンは「どぶくろ」に似ていて、「アラ」は焼酎に似ているんだとか。
住居
続いてブータンでの住居についてですが、青年海外協力隊で派遣される場合、シェアハウスなり家なり、住む場所を与えてもらえる国が多いようです。
ですのであまり必要のない情報かもしれませんが、ブータンでの住居について、いくらくらいで済めるのか、またホテルについても載せていきたいと思います。
派遣終了中もしくは後にブータン旅できるかもしれないので!
やっぱり場所によって金額は変わるようです。
地方は比較的安いですが、首都はあまり安くない印象です。
格安ホテルもあるみたいですが、値段はピンキリ。観光地化している地域ではやはり他の地域と比べると高くなる傾向にあるようです。
またブータンには伝統的な建築が現在でも残っているほか、1998年の王家判決によって「すべての建物は、多色の木製の正面、小さなアーチ形の窓、および傾斜した屋根で建設されなければならない」と定められたことにより、その特徴を持った家が多くあります。
西部では木製のフレームで作られた家が、南部には茅葺きの竹の家が多く存在します。
物価と治安
ブータンの通貨は「ニュルタム(=インド・ルピー)」で、米ドルも使えることがあります。
1インド・ルピー→1.56円(2022/1/12)で、過去5年の変動1.40円~1.78円となっているため、そこまで変動がない印象。
物価についてですが、以下のようになっています。
- 水、1リットル 約50ニュルタム=約85円、
- 革靴、1足 約4000ニュルタム=約6,800円
- ウイスキー(ブータン産)1本 約950ニュルタム=約1,425円
- 炭酸水、500ミリリットル 約25ニュルタム=約37円
- 絵葉書、6枚 約120ニュルタム=約180円
- コーラ、350ミリリットル 約100ニュルタム=約150円
- コーヒー(カフェ)、1杯=約150ニュルタム=約225円
このように、ブータンの物価は日本と比べ少し安くなっています。
しかしながら輸入品や現地で取れにくいものなどものによっては日本と同等、もしくは日本よりも高くなることもありますので注意が必要です。
続いて治安についてですが、ブータンの治安は良好で、強盗などの凶悪犯罪は近隣諸国と比較すると少なくなっています。
しかしながら、ブータンの南部であるインド北東部との国境付近では危険レベル1になっているなど心配な点もあります。
身代金要求のための誘拐に加えて、すりやひったくりなども起こりますので十分注意して行動し、夜中や人通りの少ないところは極力歩かないようにしましょう。
文化的特徴
青年海外協力隊としてブータンに行くとしたら、現地で適応するためにもマナーや文化について知っていった方が現地民と仲良くなれそうですよね!
ですのでブータンで生活するうえで大切になりそうなマナーや文化について載せていこうと思います。
まず、ブータンの習慣についてですが、ブータンでは感謝のしるしとして心づけや手土産を渡す習慣があるため、なにかしてもらったときは手土産を持っていきましょう。
またブータンでは一人以上の妻、夫を持つことが出来るため、現在の国王である第五代ブータン国王の父には4人の妻がいるそうです。
しかもその4人は姉妹なんだとか…。
しかし現国王は複数の妻は持たないと宣言しており、妻以外いないため一般的にもは一人の配偶者を持つということが多いようです。
ブータンの交通ルールとしては、日本ではつけなければいけないシートベルトの着用が義務ではないことで有名です。
シートベルトを着用しているほうが崖下への転落事故の際に救命率が低くなるという考えから、着用は法で強制されていません。
ブータン国内には鉄道が走っていないため、車は心配ですが使うしかないようです。
ブータンには苗字を持っていない人が多くいるほか、食文化に関しては基本的に料理を手で取り、食べる前に床へひとつまみくらい置き、お供えします。
床に胡坐をかいて食べるのが伝統的なスタイルで、アジア圏によくあるお代わりを進められる文化もあるため、いらないときははっきり伝えましょう。
まとめ
ここまで自分が海外協力隊で派遣された場合、知っておきたい情報についてまとめてきました。
公用語が国民の3割しか理解できず、文字なども書けない人もいるのに若者は英語を、年配の方はネパール語を話せるなんて少し驚いてしまいました。
あとは唐辛子が野菜のような立ち位置にいるということでしたが、辛い物が苦手な人にとっては食事について考えなければなりませんね。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
¡Muchas gracias! ご来店ありがとうございました!
¡Hasta luego, adiós! また会いましょう!