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はるカタルーニャです。
本日のメニューは、イタリアでのユーレイルパスの損得と、高速鉄道の「座席指定」攻略法です!
ヨーロッパ鉄道旅カフェへようこそ。
「ユーレイルパスはイタリアで損?」という質問について、結論から申し上げるとイタリア国内のみの短期旅行では、ユーレイルパスは損になるケースが多いです。
その理由と、例外的に「得」になる条件を、実体験ベースで解説します。


- 旅行代理店での実務経験
- 海外60カ国・150地域以上の渡航歴
- 海外旅行エリアスペシャリスト資格保有
- 1年以上の海外在住・留学経験あり
- 旅スタイル:一人旅・女子旅・カップル旅・鉄道・バックパック
「イタリアでユーレイルパスを使うと、損するって本当?」
「ユーレイルパスで地下鉄も乗れるの?」



実はイタリアは他の国と違って「全席指定」の列車が多いんです!



ユーレイルパストラベラー泣かせな国、といっても過言ではないんです。
今回は、ユーレイルパスをイタリアで使う際の「座席指定(予約)」の落とし穴と、地下鉄に関する重大な注意点、そしてトータルで損をしないための賢い使い方を徹底解説します。
- イタリア周遊旅行でユーレイルパスを買うか迷っている人
- フレッチャロッサ(高速鉄道)の座席指定方法が分からず不安な人
- ローマやミラノの地下鉄・バスもパスで乗れると勘違いしている人



私は、これまで4回ユーレイルグローバルパスを使い倒してヨーロッパを周遊しました。



キラキラ輝くクリスマスマーケットをハシゴしたり、ロマンあふれる寝台列車に揺られたり…鉄道旅の虜になった一人です!
実際に乗って学んだことや、現地で撮った写真も交えながら解説します。
机上の知識ではなく、「現場で役立つ情報」を重視しました。
あなたのヨーロッパ鉄道旅が最高の思い出になるよう、ガイドブック代わりに使っていただければ嬉しいです。
ぜひ最後までお付き合いください!
- イタリア高速鉄道における座席指定の必須ルールと料金
- 「地下鉄には乗れない」というイタリア交通機関の罠
- Omioや公式サイトを使った座席指定の賢い比較方法
※本記事の情報は2026年1月時点のものです。現地の交通ルール、座席指定料金、パスの適用範囲は変更される可能性があります。ご利用の際は、必ずご自身で各交通機関の公式サイトをご確認ください。
▼ 「結局いくらかかる?」ユーレイルパス最新の日本円換算とセール時期まとめ


ユーレイルパスはイタリアで損?得?高速鉄道「座席指定」の壁


結論、イタリア国内のみを短期で旅行する場合、ユーレイルパスは「損」になる可能性が高いです。
最大の理由は、イタリア特有の「座席指定料(予約料)」です。
しかし、逆に言えば「条件」さえ揃えば、イタリアでもパスは強力な武器になり得ます。
この記事では、損益分岐点の見極め方と、パスユーザーが陥りがちな罠を回避する方法を包み隠さずお伝えします。
イタリア高速鉄道とユーレイルパスの関係






イタリアの国鉄(Trenitalia)が運行する高速列車「フレッチャロッサ(Frecciarossa)」などは、ユーレイルパスを持っていれば乗車券部分は無料です。しかし、以下の追加料金が必ず発生します。
| 列車種別 | ユーレイルパス | 座席指定 | 追加料金(目安) |
|---|---|---|---|
| フレッチャロッサなど(高速鉄道) | ○ 利用可 | 必須 | 約15ユーロ |
| インターシティ(特急) | ○ 利用可 | 必須 | 約5ユーロ |
| レジョナーレ(普通列車) | ○ 利用可 | 任意/不要 | 0ユーロ |
| イタロ(Italo・私鉄) | × 利用不可 | – | 別途チケット購入が必要 |



ここがポイントです!



ドイツやイギリスと違い、イタリアの高速鉄道は「パスを持っているだけでは乗れない(罰金対象)」のです。
イタリアの駅に行くと、流線型の深紅の車体がかっこいい列車「Italo(イタロ)」をよく見かけます。
これはフェラーリの会長が出資した私鉄(NTV社)で、国鉄(Trenitalia)のライバル企業です。
ユーレイルパスは国鉄ベースのパスなので、Italoは一切利用できません。
間違って乗車すると「無賃乗車」扱いになります。
「駅の電光掲示板に表示されているから」といって、うっかり乗らないよう注意しましょう!
▼「ストライキで列車が止まった!」万が一のトラブル完全対策マニュアルはこちら


「イタリア 座席指定」のコストを計算してみよう
例えば、ローマからミラノへ移動する場合を考えてみましょう。
- 早割チケット(Super Economy)
約29〜49ユーロで購入可能なことも。 - ユーレイルパス利用
パス1日分の実質単価(※利用日数で割った場合)約50〜70ユーロ
+座席指定料 約15ユーロ=合計65〜85ユーロ相当。
このように、都市間移動を1回だけなら、早割チケットの方が安いケースが多々あります。
逆に、パスが「得」になるのは以下のような場合です。
- 1日に何度も高速鉄道に乗る日(例:フィレンツェ→ボローニャ→ヴェネツィア)
- 国際列車を使う場合(例:スイスからミラノ)



特に国境越えの正規運賃は高いので、ここでパスを使うと元を取りやすくなります!
▼「どこへ行けばいい?」一生の思い出に残るヨーロッパ周遊黄金モデルコース4選はこちら


【実録】イタリア鉄道(電車)の座席指定予約方法と注意点





でも、イタリア語も英語も苦手で…。



「座席指定」ってどうやって取るのが正解なんですか?
方法は主に3つあります。
それぞれメリット・デメリットがあるので、旅のスタイルに合わせて選んでくださいね。
1. Rail Plannerアプリで予約(手数料あり)
ユーレイルパス公式の「Rail Planner」アプリから直接予約する方法です。
- メリット
日本にいる間や移動中の車内で予約完了できる。Eチケットなので紛失の心配なし。 - デメリット
システム手数料として、1予約につき2ユーロ程度が上乗せされる。
私がローマ・テルミニ駅で券売機に並んだときは、なんと40分待ちでした。イタリアの主要駅(ローマやミラノ)の窓口や券売機は、特に朝や夕方に長蛇の列となります。
貴重な旅行時間を30分〜1時間並ぶことに費やすくらいなら、「時間を買う」つもりでアプリ予約するのが実は一番賢い選択だったりします!
2. 駅の自動券売機で予約(おすすめ)
現地の駅にあるTrenitalia(トレニタリア)の赤い自動券売機を使う方法です。
- メリット
手数料がかからず、正規料金(高速鉄道なら15ユーロ)のみで購入可能。 - デメリット
駅に行く必要がある。初めてだと操作に少し戸惑う。



券売機の画面は英語に切り替え可能です!



メニューの中に「Global Pass」という項目があるので、そこを選んでパス番号を入力すればOKですよ。
公式サイトでも「Global Pass」オプションを選択すれば予約可能ですが、現状ではエラーが頻発したり、一部路線でパス用予約の選択肢が出ないなど、あまり親切ではありません。
ストレスなく予約するなら、手数料を払ってアプリを使うか、駅の券売機を使うのが無難です。
6月〜8月のバカンスシーズンや、イースター(復活祭)前後は、フレッチャロッサが満席になり、当日駅に行っても予約できないケースが多発します。
「パスはあるのに乗れる列車がない」という事態を避けるため、繁忙期は手数料がかかっても数週間前にアプリから予約を済ませておくことを強く推奨します。
▼「鉄道旅に何を持っていけばいい?」4回の周遊で分かった神アイテムリストはこちら





ご紹介はしましたが、座席指定が必要なイタリアやフランス、スペインやポルトガルは手間がかかるので、ユーレイルパスよりその都度切符を買う方がおすすめです!
そんな時に便利なのが、ヨーロッパの鉄道やバス、飛行機の料金をまとめて比較・予約できる「Omio(オミオ)」というサービスです。日本語にも対応しており、複数の鉄道会社の公式サイトを個別に調べる手間が省けるので、私も料金比較の際によく利用しています。



まずはOmioで主要な移動区間の料金を調べてみて、パス代を上回るかチェックしてみるのがおすすめですよ!
3. Omioなどで料金比較をしておく



Omioで「パス用の座席指定券(15ユーロ)」だけを買うことはできますか?



残念ながら、Omioでは「座席指定のみ」の購入はできません。
ですが、Omioは『チケットまるごと(乗車券+指定席)を買った場合の最安値』を調べるのに便利です。
あくまで「正規のチケットを買ったらいくらになるか」を調べるための比較ツールとして使いましょう。
【計算式】
「パス1日分の単価」+「座席指定料(13€)」 VS 「Omioに出ている早割チケット価格」
【超重要】検札のルールと罰金について
イタリアの高速列車では、車掌さんが回ってきたときに以下の「2点セット」を見せる必要があります。
- ユーレイルパス(QRコード)の画面
- 別途購入した「座席指定券」(紙またはスマホ画面)
どちらか一つでも欠けていると、その場で高額な罰金(最低50ユーロ+正規運賃など)を請求されます。「外国人だから知らなかった」は通用しません。
特に多いのが「アプリでパスを有効化し忘れている」ケースです。乗車前に必ずスイッチをONにしてくださいね!
記事内で紹介している「座席指定料金(約15ユーロ等)」や「罰金額」はあくまで目安です。
イタリアでは観光シーズンや法改正により、これらの金額が急に変更されることが多々あります。
また、駅の券売機の仕様やアプリの操作画面もアップデートで変わる可能性があります。「記事に書いてある金額と違う!」というトラブルを防ぐためにも、最終確認は必ず現地の公式サイトで行ってくださいね。
▼「石畳の移動が辛い…」鉄道旅が劇的に楽になる駅近ホテルの失敗しない選び方はこちら


絶対NG!イタリアの地下鉄はユーレイルパスで乗れません





イタリア全土が乗り放題なら、ローマやミラノの地下鉄もパスを見せれば乗れるよね?改札にかざせばいいのかな?



ストップ!!
それ、一番やりがちなミスです!
そのまま改札を通ろうとすると、ゲートが閉まるか、駅員に止められます。
ここが、イタリアで最も多い勘違いポイントです。
地下鉄・バス・トラムは「別会社」と覚えよう
日本の感覚だと「JRも地下鉄もSuicaでいける」と思ってしまいがちですが、イタリアでは運営会社が明確に分かれています。
ユーレイルパスがカバーしているのは、主に国鉄(Trenitalia)です。都市内の交通機関は、それぞれの街のローカル企業が運営しているため、パスの管轄外なんです。



青春18きっぷで私鉄に乗れないのと同じですね!
- ローマの場合
ATAC(地下鉄・バス)→ パス利用不可× - ミラノの場合
ATM(地下鉄・トラム)→ パス利用不可×
これらを利用する際は、駅の券売機やタバッキ(Tのマークがある売店)で、別途切符(1.5〜2.2ユーロ程度)を購入する必要があります。「1日乗車券」などを買っておくと便利ですよ。



特にイタリアは検札が厳しいので、「知らなかった」では済まされません。
誤って無賃乗車扱いになると、その場の罰金で美味しいディナー1回分が消えてしまいます…。
恐怖の「刻印(Convalida)」を忘れないで!
地下鉄やバスの切符を買った後にも、もう一つ罠があります。それが「刻印(Convalida)」です。
乗車する前に、駅やバス車内にある「黄色や緑色の小さな機械」に切符を通し、ジジッと日時を印字しなければなりません。これがないと、たとえ切符を持っていても「不正乗車(チケットの使い回し)」とみなされて罰金です。
「検札なんて来ないでしょ?」と油断するのは禁物です。イタリアの検札員は、観光客の多い路線で「私服」で抜き打ちチェックをしてくることがあります!
ユーレイルパスユーザーは普段、刻印なしで列車に乗る癖がついているので、地下鉄利用時は特に「刻印!刻印!」と呪文のように唱えてくださいね。



駅によって機械があったりなかったりします!



ない場合も駅員さんがチェックしにくるので必ず切符を買ってから電車に乗りましょう。
【裏技3選】イタリアで座席指定料を節約する賢い使い方


ここまで「追加料金」や「罰金」の話ばかりで気が滅入ってしまったかもしれません(ごめんなさい!)。
でも、安心してください。イタリアでもユーレイルパスを「お得に」「快適に」使い倒す方法はちゃんとあります。
1. 普通列車(Regionale)を活用する
イタリアの鉄道で座席指定が不要な列車、それがRegionale(レジョナーレ/普通列車)です。
時間はかかりますが、座席指定料は完全ゼロ。好きな席に座れます。
特に「トスカーナ地方(フィレンツェ〜ピサ〜シエナ)」の移動は、高速鉄道を使ってもそこまで時間は変わりません。こういった短・中距離移動なら、パスを見せるだけで自由に乗り降りできる普通列車が最強です。
2. 1等車パスでラウンジ利用&軽食
もし、あなたが奮発して「1等車のユーレイルパス」をお持ちなら、特権を使わない手はありません!
フレッチャロッサには主に以下のクラスがあります。
| クラス名 | パス等級 | 特徴 |
|---|---|---|
| Standard | 2等 | 一般的な2-2配列の座席。日本の新幹線普通車に近い。 |
| Premium | 2等 | 革張りシートで少し豪華だが、配列は2-2のまま。 |
| Business | 1等 | 2-1配列で広々。ウェルカムドリンク・スナック付き。 |
| Executive | 1等+α | 食事付きの個室空間。パスがあっても超高額な追加料金が必要。 |
1等パスを持っていれば、追加料金(約15ユーロ)は変わらずに「Business」クラスの座席を指定できます。
ここで受けられるサービスが、パスの元を取る鍵になります。



旅の疲れを癒やすエスプレッソが無料な場合があります。



これで座席指定料の元を少し取り返しましょう!
3. 空港アクセス「レオナルド・エクスプレス」


ローマ・フィウミチーノ空港とテルミニ駅を結ぶ直通特急「レオナルド・エクスプレス」。この列車、普通に乗ると片道約15ユーロ(約2,400円)もするんです。※2026年1月時点
ですが、ユーレイルパス(1等・2等ともに)が利用可能です!
空港に着いたらQRコードを有効化して飛び乗るだけ。初日から15ユーロ得した気分になれます。
ただし、パス1日分を消費するので、空港到着後にそのままローマから別の都市へ移動する場合などに使うのが最もお得です。
まとめ:イタリア鉄道旅は「予約」との戦い!


今回は、イタリアの座席指定の複雑なルールや、イタリアの地下鉄の利用不可ルールを中心に解説しました。
イタリアは「パスさえあればOK」という国ではありませんが、仕組みさえ理解すれば、フレッチャロッサで快適かつ優雅な旅が叶います。
最終チェックリスト
- 高速鉄道(フレッチャロッサ等)は乗車前に必ず座席指定を購入する
- 地下鉄・バス・トラムはパス対象外!別途切符を購入する
- 私鉄の「Italo(イタロ)」には乗れないので注意する
座席指定のルールさえ押さえれば、車窓から見える雄大なアルプスの山々、歴史ある街並み、そして人々との出会いを心ゆくまで楽しめます。ユーレイルパスは、単なる移動手段ではなく、それ自体が目的となる素晴らしい旅のツールです。



最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。



¡Buen viaje!(良い旅を!)
さらにディープに鉄道旅を極めたいあなたへ
ここまで紹介したステップ別のガイドは、効率よく準備するための「地図」です。もし、私の実際の失敗談をもっと詳しく知りたい、あるいは全10記事の内容をひとまとめにチェックしたいという情熱的な旅人の方は、ぜひこちらの「網羅版バイブル(親記事)」を読み込んでみてください。

