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スペイン・バレンシアのお祭り「ファジャス(Fallas)」とは?

¡Hola, bienvenida! いらっしゃいませ!

はるカタルーニャです。本日は「祭り大国として有名なスペイン・バレンシアの火祭りに関する国際文化カフェ」となっております!

ご来店いただき本当にありがとうございます(*´艸`*)

 

早速ですが、この記事ではスペインの三大祭りの一つである「バレンシアの火祭り:ファジャス(Fallas)」について、詳しくご説明させていただきます。

スペインの祭りについて知りたい方や、バレンシア地方の文化、歴史を学びたい方にとてもおすすめな記事となっておりますので、是非参考にしてみてください。

ちなみにこのブログの管理人は、2022年3月のバレンシアの火祭りに参加しており、そこで見たものや学んだことを写真も含めて記事を書かせていただいております。

 

【バレンシアの火祭りって何?】巨大な人形を燃やすお祭り

まず最初に、バレンシアの火祭り(Fallas:ファジャス)について、一番最初に知りたい情報を簡単にご紹介させていただきます。

  • 国 スペイン
  • 地域 バレンシア(スペイン東部)
  • 時期 3月15日〜19日
  • 目的 巨大な人形を燃やす
  • 食べ物 Buñuelos(ブニュエロス)
  • 交通 マドリードやバルセロナから飛行機や新幹線がほぼ毎日出ている
  • 言語 スペイン語、バレンシア語

スペインで毎年開催される、世界的に有名な「バレンシアの火祭り」は、スペイン三大祭りの一つにも入っており、2022年の世界的にコロナが流行していた時期でも66万人の観光客が訪れました。

ではそんなバレンシアの火祭りについて、ここからは詳しくご紹介させていただきます。

 

【バレンシアの火祭りの開催時期はいつ?】3月15日〜19日がメイン

バレンシアの火祭り(Fallas:ファジャス)は毎年3月15日から始まり、3月19日の夜更けに人形を燃やすことによって終了します。

しかしながら、実際に火祭りが開始される日は2月の最終日曜日で、その日には「CRIDA(クリダ)」と呼ばれる火祭りの開会式典が催されます。

そして3月1日になると、市庁舎広場で14時から毎日「爆竹ショー」が行われます。

 

ではなぜ火祭りのスタートが一般的に3月15日からと言われているのでしょうか?

実は、2月最終日曜日から始まっている火祭りですが、3月15日になるまで、あの代表的な燃やす人形が飾られていないのです!

そのため、それよりも前の期間に行くと爆竹以外の見どころがなく、少し勿体無いように感じます。

 

人形を作る職人は毎年3月15日までに作り終わらなければならず、間に合わない場合は出場資格を剥奪されます。

3月15日という期限の元、職人たちはそれに間に合うように組み立てます。

そして3月15日の夜、街は完成した人形に包まれ、祭りがスタートします。

 

そこから3日間は花火や爆竹が盛大に使われ、19日に近づくに連れて規模も大きくなっていきます。

そうして3月19日を迎えた人形たちは小さいものと大きいもので最優秀作品が決められ、賞をもらえなかったもの、そして小さいものから大きいものの順に焼かれていきます。

 

【バレンシアの火祭りの見どころとは?】人形が燃やされる瞬間

バレンシアの火祭り(Fallas:ファジャス)1番の見どころは、なんといっても大きな人形が燃やされる時です。

火祭りで飾られる人形に小さなものと大きなものがあるとご紹介させていただきましたが、やはり大きなものが燃える瞬間の方がとても感動します。

これらの人形は1年単位で何百万もかけて作られます。

 

それが、一瞬で燃えてしまうと思うと、少し切なく感じますが、人形には過去一年の悪いものが詰め込まれているため、それを燃やすことによってスペイン人は新しい春を迎えることができるんだそうです。

また、爆竹ショーもかなり盛大で、心臓が轟くほどの振動と音が伝わってきます。

かなりの爆音かつ心臓に悪いため、苦手な人は近寄らない方がいいかもしれません。

 

また、人形が燃やされる際には花火も一緒に打ち上げられ、それがまたとても美しく日本では考えられないほど近いところでみることができます。

そのため、花火のくずや熱波が伝わってきて少し危ないと感じることもあります。

もう一つ、見どころといえば何十種類もある人形たちです。

 

バレンシアの街にはいくつもの人形が飾られており、それらが意味するものや伝えたいことを考えながら、街を観光することがこの祭りの楽しみの一つと言えます。

どれが最優秀賞に選ばれるかなど想像しながら街を歩くのも楽しいかもしれませんね。

また、昼間にはスペインの伝統衣装を着た女の子たちがパレードを行なっているので、ぜひみてみてください。

 

【バレンシアの火祭りは1日で足りる?】バレンシア観光したければ数日必要

では、バレンシアの火祭り(Fallas:ファジャス)は1日で足りるのでしょうか?

留学などでスペインに来ている場合、授業などもあるためなかなか長期休みを取れないですよね。

そんな中で気になるのが、何日で回れるのか、です。

 

結果的には、バレンシアの火祭りは1日では全ての人形を見ることはほぼできないと言ってもいいでしょう。

何せ、バレンシアの街は広く、また人形も観光客も多いため、思い通りに街を回ることができないからです。

しかしながら、私は2022年3月19日に日帰り(日はまたぐ)で「バレンシアの火祭り」に行ったのですが、小さいものから大きいものまで、かなり多くの人形をみることができました。

 

そのため、特に全ての人形を見るつもりがないのであれば日帰りでも十分でしょう。

もし、バレンシアの観光なども含めて、全ての人形を見たい場合は、3〜4日あると安心だと思います。

特にバレンシアの火祭りの最終日である3月19日は、人形を燃やしフィナーレをを迎えるため、絶対に外さないようにしましょう。

 

【バレンシアの火祭りの時期に食べられる料理とは?】Buñuelos(ブニュエロス)と呼ばれるドーナッツ

スペインではその地域で有名な祭りが開催される時期にあわせて名物料理が販売されます。

そして、バレンシアの火祭り(Fallas:ファジャス)が開催される3月に、バレンシアでは「Buñuelos(ブニュエロス)」と呼ばれるカボチャで作られた丸いドーナッツがよく食べられます。

ミスドのドーナッツポップのような形をしており、味や食感もドーナッツに似ていますが、とてもふわふわで温かく美味しいです。

 

特に2022年3月のバレンシアは気候変動によりかなり気温が下がっていたため、ホットチョコレートと共に購入し、つけて食べたのが体も温まり、お腹も満たされとても満足でした。

また、他にも、バレンシアでは有名な伝統料理が存在します。

それは、きっと誰もが知っている「パエリア」です。

 

パエリアはスペインの料理として有名ですが、実はバレンシアが発祥の地と言われており、キャベツのような味わいのアルカチョファ(アンティチョーク)やウサギの肉を使ったパエリアを食べることができます。

また、バレンシア地方ではオレンジがかなり有名です。

スペインのオレンジはジュースとして飲まれることが多く、注文した際にその場で機械を使って、絞ることが多いため、100%オレンジ且つ、果肉が混ざっているためジューシーで一瞬で飲み干せてしまいます。

バレンシアオレンジはアメリカ原産なので、間違えないようにしましょう。

 

 

【バレンシアの火祭りにはどうやって行くの?】マドリード経由なら何処からでも行ける

では、火祭り(Fallas:ファジャス)にはどうやっていったらいいのでしょうか?

バレンシアまでの道のりは、とりあえずスペインに住んでいる方ならマドリードに行けば経由でバレンシアに行くことができます。

また、ビルバオやパンプローナあたりからアリカンテまでは、バレンシアを経由して長距離移動バスが出ているため、費用を抑えたい場合はこちらを使うこともおすすめです。

 

バスの予約や検索に関してはOMIOというヨーロッパの交通機関を調べられるアプリが日本語で検索できるためとても便利です。

予約画面の最終ページで手数料を取られるため、それが嫌な場合は本家のバス予約サイトで行いましょう。

たまにバレンシア行きの航空券も国内なら数千円で買えることもあるため、スカイスキャナーなどで調べてちょうど良いものを探してください。

 

ちなみにアリカンテからは毎年のように学生が運営しているESNと呼ばれる旅行会社がインスタグラム上にあるため、そちらを使うことをお勧めします。

アリカンテ大学からのアクティビティのありますが、ESNの方が10ユーロほど安く行けるためです。

 

【バレンシアの火祭りの注意点は何?】スリや騒音、熱波に注意!

ここからはバレンシアの火祭り(Fallas:ファジャス)に行った際に注意していただきたいことについてご紹介させていただきます。

まず、一番に気をつけてほしいことは「スリ」です。

バレンシアの火祭りが行われている間は、街中全てがライブ会場のように人々が密着します。

 

そのため、スリによる被害がかなり増えます。

私の友達も二人ほどお財布とリュックサックを盗まれていました。

実際に私も二人組の女性にバックを開けられそうになったため、かなり深刻な問題だといえるでしょう。

 

そのため、お財布を分けたり、バッグに南京錠をつけたりして、十分注意しながら行動してください。

また、3月19日の夜に人形は燃やされますが、間近で見たい場合は注意が必要です。

なぜなら、私が見た大きな人形が燃やされる時間は23時でしたが、20時30分から並んでいたのにも関わらず間近で見ることはできませんでした。

 

また、背の低いおばさんたちにスペイン語で何か言われながらどんどん後ろに追いやられたので、あの時はとても怖かったです。

一度場所取りを始めたらお手洗いや寒さも我慢する必要があるため、かなり辛い時間を過ごすことになります。

何か立ちながら暇つぶしできるものを持っていくのが良さそうです。

 

また間近で燃える瞬間を見ると、熱波で顔が焼けそうになったり、花火のくずが飛んできて危なかったり、爆竹の音がかなり大きくて耳を痛めたりするため、その辺も踏まえて火祭りに行ってください。

 

 

【バレンシアの火祭りはどうして行われるの?】悪いものを燃やし良い春を迎えるため

では、どうしてバレンシアの火祭り(Fallas:ファジャス)は行われるのでしょうか。

バレンシアの火祭りは歴史と深い関わり合いがありますが、現在では有名人や政治家、そして前年に起こった印象的な出来事等を風刺的に描き人形にして、前年の悪いものと共に燃やして良い春を迎えるためだと、人形作り職人は言っていました。

また、その人形を見ることにより、観光客が世界のことや環境問題などにも目を向けることになるため、意識を向けさせるためでもあるようです。

 

さまざまな人形がありましたが、世界の3強国がある国の国旗が描かれたボールを持ってボーリングをし、その先には崩れた地球が描かれていた人形にはとても心を打たれました。

あまり見たくない現実や、世界までもが人形となっているため、とても考えさせられる祭りともなっています。

 

【バレンシアの火祭りの歴史とは?】1497年にSaint Joseph(聖ヨセフ)を祝うために始まった

では、そんなバレンシアの火祭り(Fallas:ファジャス)はなぜ行われるようになったのでしょうか。

元々は、1497年の3月19日に大工が同僚とバレンシアの守護聖人である聖ヨセフを称えるために、使わなくなった道具や木材などを燃やしたのが「バレンシアの火祭り」の始まりと言われています。

その後18世紀になると、現在の人形のような風刺などをテーマにした人形が作られ燃やされ始めたと言われています。

 

この日はバレンシアの各地域で父の日にもなっています。

 

【バレンシアの火祭りが行われる地域の言語は何?英語は通じる?】スペイン語とバレンシア語と英語が通じる

ここからは、バレンシアで使われている言語について。

バレンシアでは主に一般的なスペイン語が使われていますが、バレンシア語と言われるバレンシア地方特有のスペイン語に似た言語も使われています。

また、電車などのアナウンスでは、スペイン語の他にバレンシア語と英語が使われているため、安心して旅行できるでしょう。

 

バレンシアの飲食店などでは、割と英語を話せるスタッフも多く、その辺も心配入りませんが、住民はあまり英語が得意ではないため、通り過ぎる人に何かを聞きたい場合はスペイン語が無難です。

 

【火祭りはバレンシアだけで開催されるの?】6月にアリカンテを含む約10の地域でも行われている

では最後に、火祭りはバレンシアのみの祭りなのか?についてご説明させていただきます。

なんと、スペインの三大祭りの一つである「火祭り」は、他の地域でも時期は別で行われています。

三大祭りと言われているのはバレンシアの火祭りだけなので注意してください。

 

バレンシアの火祭りに次いで有名な火祭りは「サン・フアンの火祭り」で、アリカンテやア・コルーニャ、ガディウスやウェルバ、レオンやトレドと言った10以上の地域でも行われます。

これらの地域の多く火祭りは、町の守護聖人である「サン・ファン」を称えるために開催されます。

 

規模はバレンシアの火祭りの方が大きいですが、その時期に行けない場合は6月の暖かい時期に別の地域で火祭りを楽しむのもいいかもしれませんね。

 

まとめ

ここまで、スペインのバレンシア州で有名な火祭り(Fallas:ファジャス)にについてご紹介させていただきました。

今回の記事をまとめると以下のようなことが分かりましたね。

  • 3月19日が一番盛大に祝われる
  • スリに注意する
  • 人が多いため、移動時間を多めに見積もっておく
  • 火祭りは他の地域でも行われている
  • Buñuelos(ブニュエロス)と呼ばれる伝統的なお菓子がある

 

2022年よりコロナを乗り越えて通常の時期で再開した火祭りは、今後も素晴らしい思い出と記憶を私たちに残してくれます。

もしスペインに行く予定がありましたら、ぜひ火祭りに行ってみてくださいね。

¡Muchas gracias! ご来店ありがとうございました!

 

¡Hasta luego, adiós!  また会いましょう!

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