はるMauri!(マウリ!)こんにちは!
はるカタルーニャです。
本日のメニューは、私たちが太平洋の秘境「キリスィマスィ島(クリスマス島)」に行くことになったきっかけです!
世界の旅情報カフェへようこそ。
結論から言うと、すべての始まりは2020年、コロナ禍の深夜に見ていた1枚のGoogleマップでした。そこに写っていた「ポーランド」という地名から始まった6年越しの物語を、今日はお話しします。


- 旅行代理店での実務経験
- 海外60カ国・150地域以上の渡航歴
- 海外旅行エリアスペシャリスト資格保有
- 1年以上の海外在住・留学経験あり
- 旅スタイル:一人旅・女子旅・カップル旅・鉄道・バックパック
「キリスィマスィ島って、そもそもどこにあるの?」
「なんでそんなマイナーな島を選んだの?」



私も最初に聞いたときは「そんな島、本当にあるの?」って思った。



そう思うよね。でもこの島、実はある地名がきっかけで、私たちの記憶にずっと残り続けていたんです。
今回は、キリスィマスィ島という島を知ったきっかけと、世界一早く日の出を迎える島としての正体について徹底解説します。
- キリスィマスィ島(キリバス)にどんな場所なのか興味がある方
- 秘境・辺境の島への個人旅行に憧れている方
- 「世界一早く日付が変わる場所」というトリビアが気になる方
- コロナ禍のGoogleマップ散歩でキリスィマスィ島に出会った経緯
- ロンドン、パリ、ポーランド、バナナという不思議な地名の存在
- この島が「世界一早く新しい一日を迎える場所」である理由
- 6年越しに実際の渡航が実現するまでの経緯
※本記事の情報は執筆時点のものです。料金やルールは変更される可能性がありますので、必ず公式サイト等で最新情報をご確認ください。
コロナ禍、深夜に海外を恋しがっていた大学生時代
今振り返ると、この時期の生活の変化が、後にキリスィマスィ島を見つける夜へとつながっていきます。まずは、当時の状況から振り返らせてください。


留学からの緊急帰国、外出自粛の閉塞感
キリスィマスィ島との出会いは、2020年4月ごろにさかのぼります。当時私は大学生で、留学先から緊急帰国したばかりでした。
ついこの間まで海外の空気を吸っていたのに、気づけば日本の自室で外出自粛の日々。
友人と会うこともできず、大学の授業もオンラインに切り替わり、生活のリズムはすっかり崩れていました。
特に苦しかったのは、「海外に戻れない」という現実でした。
ついこの間まで異国の空気の中で暮らしていた反動で、日常の閉塞感は想像以上に重くのしかかってきます。旅行のプロという立場から振り返っても、あの時期の「移動できないもどかしさ」は、旅を仕事にしている人間にとっても特別につらい経験だったと思います。
深夜、Googleマップで世界を旅する日々


そんな夜に始めたのが、Googleマップでの「脳内旅行」でした。
眠れない深夜、部屋の明かりを落としてスマホの画面だけを頼りに、行ったことのない国や、行けるはずだった留学先の街を、ひたすら指でなぞって眺める。それが当時の唯一の「渡航」でした。
ストリートビューで知らない街の路地裏を歩いてみたり、南太平洋の小さな島々にピンを立ててズームしてみたり。
行けないからこそ、行った気になれる場所を探すことに、当時の私は本気で没頭していました。
実家の自室のベッドの上、深夜に「海外に行きたいな」とつぶやきながら、目的地も決めずにただ画面をスクロールし続ける。
今思えば地図アプリひとつでどこにでも行けた、あの時間が愛おしくもあります。
「え、なんでポーランド?」地図で見つけた違和感
その夜、私が実際に何を目にしたのか。ここからは、地図上で見つけた地名の数々を順番にお話しします。


太平洋のど真ん中に現れた見慣れた地名
そうやって太平洋のあたりをぼんやり眺めていたある夜、私は一つの地名に目を留めました。
ハワイとオーストラリアのちょうど中間あたり、周りに何もない大海原にぽつんと浮かぶ小さな島。その島の中に「Poland」という文字が書かれていたのです。
ヨーロッパから何千キロも離れた、赤道直下の太平洋のど真ん中に、なぜポーランド。
思わず声に出してしまいました。



え、なんでポーランド……?
一人の部屋で思わず笑ってしまうくらい、その違和感は強烈でした。
地図の誤表記なのか、それとも本当にそういう名前の村が存在するのか。気になって仕方がなくなり、そこから地図をさらにズームして、島の中を隅々まで見て回ることになります。
ロンドン、パリ、バナナ……広がる遊び心


ポーランドの近くを見ていくと、今度は「London」の文字が。さらに探すと「Paris」まで見つかりました。
極めつけは「Banana」という、村の名前とは思えない可愛らしい地名です。
調べてみると、それぞれにきちんとした歴史がありました。
ロンドンはかつてこの島を借り受けていたフランス人神父が名付けた村で、後にイギリス統治に戻ったタイミングで英語表記の「London」になったといわれています。パリも同じ神父が、フランスを恋しく思って名付けた村なのだそうです。
そしてポーランドは、かつてこの島のヤシ農園で水不足を解決したポーランド人技師への感謝を込めて名付けられた村。バナナについては、1962年ごろにアメリカ軍関係者が滞在していた時期にこの名前が定着したとされていますが、はっきりした理由は今も分かっていないそうです。



え、ちゃんと理由があったんだ。てっきり誰かが遊びで付けたのかと思ってた。



私も同じことを思ってた。それぞれの村に、ちゃんとドラマがあるんだよね。
少し先の話になりますが、実はこのキリスィマスィ島滞在中、レンタカーで島を巡るツアーの途中で、ロンドン村とバナナ村、どちらにも実際に立ち寄ることができました。
2020年の深夜にGoogleマップで見つけたあの地名の場所に、6年越しで本当に立つことになるとは思ってもいませんでした。
ちなみにこの日は、エアコンの効きが心もとないレンタカーでの移動だったこともあり、私はずっと冷感スプレーのお世話になっていました。


話を2020年のあの夜に戻すと、小さなサンゴ礁の島の中に、ヨーロッパの首都級の地名とフルーツの名前が並んで存在している。この不思議な組み合わせに、私はすっかり心を掴まれてしまいました。
名前も知らなかったこの島の正体は「キリスィマスィ島」、キリバス共和国のライン諸島にある世界最大級のサンゴ礁環礁だということも、このときに初めて知りました。
「いつか行ってみたい」
その夜、私はそう思いました。当時はまさか本当に実現するとは、自分でも思っていませんでしたが。


実はこの島、世界一早く新しい一日を迎える場所だった
地名の面白さだけでなく、この島にはもう一つ大きな特徴があります。それが、時間帯にまつわる世界的にも珍しい仕組みです。
UTC+14、地球上でいちばん進んだ時間帯


地名の面白さに惹かれて調べていく中で、もう一つ驚きの事実にたどり着きました。
キリスィマスィ島は、世界でもっとも進んだ時間帯「UTC+14(ライン諸島時間)」に属しているのです。
これは地球上のどの場所よりも先に、新しい1日が始まることを意味します。
日本がUTC+9であることを考えると、実に5時間も先を進んでいる計算になります。旅のプロとして色々な時差を経験してきましたが、ここまで極端な時間帯はなかなかありません。
1995年、キリバスが動かした日付変更線
なぜこんな極端な時間帯になったのか。理由を調べると、1995年にキリバス政府が行った、大胆な決断が背景にありました。
当時、キリバスはギルバート諸島とライン・フェニックス諸島の間で、日付がほぼ1日ずれているという不便な状態にありました。
この不便を解消するため、キリバス政府は国際的な日付変更線を自国の東側に大きく湾曲させ、国内すべての島で日付を統一する決断を下します。
その結果、キリスィマスィ島は世界で最初に2000年を迎えた有人地域となり、以来「世界一早く新しい一日を迎える島」として知られるようになりました。
ただし無人島のため、実際に人が暮らしながら世界最速の日の出を体験できる島としては、キリスィマスィ島が「世界一早く新しい一日を迎える島」として広く知られています。この時間帯の設定によって生まれたブランディングであることを知っておくと、この島の魅力がさらに深まります。
6年越しの「いつか」、相方の一言で現実に


「いつか行ってみたい」という気持ちだけを抱えたまま、時間だけが過ぎていきました。転機が訪れたのは、思いがけないきっかけからでした。
忘れられずにいた、あの島の記憶
2020年の深夜に見つけたこの島のことを、私はその後もずっと覚えていました。
旅行先を考えるたびに頭の片隅をよぎるものの、なかなか具体的な計画にはならないまま、気づけば6年という月日が流れていました。
その間、留学から帰国した学生だった私は社会人になり、旅行業界での経験も積みました。
それでも「ポーランド」という地名を見つけたときの、あの声を出して笑ってしまった感覚だけは、不思議なくらい鮮明に残り続けていたのです。
「ツバルに行きたい」から始まった旅の計画
転機が訪れたのは、相方であるカタルーニャが「ツバルに行きたい」と言い出したことでした。



ツバルってあの、水没しそうって言われてる国だよね?行ってみたいな。


ツバル周辺のルートをGoogleマップで一緒に確認していたとき、地図の隅にふと「Kiritimati」の文字が目に入りました。
あの夜に見た、ポーランドとロンドンとバナナが並んでいた島です。



これ、私が昔見つけて気になってた島だ。せっかくだし一緒に行かない?



面白そう、行こう!
こうして、2020年の深夜にひとりで見つけた小さな発見は、6年の時を経て、二人での実際の旅へと姿を変えました。
2026年5月6日から13日までの7泊8日、私たちはキリスィマスィ島にある「Coconut Homestay」に滞在することになります。


よくある質問
- キリスィマスィ島とキリティマティ島は同じ場所ですか?
-
はい、同じ島を指しています。正式名称は「Kiritimati」で、現地の発音に近いカタカナ表記として本記事では「キリスィマスィ島」を使用しています。
- ロンドン村やバナナ村は個人旅行でも訪れることができますか?
-
私たちはレンタカーでの島内ツアーの中で実際に訪問しました。個人旅行でも、宿やツアー会社に相談すれば立ち寄りやすいエリアです。
- 日本からキリスィマスィ島へはどうやって行くのですか?
-
フィジー経由・ナウル経由など複数ルートがあります。詳しいアクセス方法は下記の記事でまとめています。
まとめ:ふとした発見が、6年越しの旅になった
キリスィマスィ島との出会いは、コロナ禍の深夜にGoogleマップで見つけた「ポーランド」という一つの地名でした。
そこから広がったロンドン、パリ、バナナという遊び心のある地名の数々、そして世界一早く新しい一日を迎えるという島の正体。この島が持つ魅力は、実際に行く前から私たちを十分に惹きつけてくれていました。
最終チェックリスト
- キリスィマスィ島はキリバス共和国のライン諸島にある世界最大級のサンゴ礁環礁
- 島内にはロンドン、パリ、ポーランド、バナナという意外な地名が実在する
- UTC+14という世界最速の時間帯に属し、世界一早く新しい一日を迎える島とされている
この記事が、皆さんの素晴らしい旅の助けになれば幸いです!



最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。



Ko rabwa!(コ・ラブワ!)
