
¡Hola, bienvenida! いらっしゃいませ!
はるカタルーニャです。



ご来店いただき本当にありがとうございます!
本日は「SaberとConocerの違いを徹底解説!もう「知る」の使い分けに迷わない」に関する世界の言語カフェとなっております!
早速ですが、この記事では、多くの学習者が「一体何が違うの!?」と頭を抱える、`Saber` と `Conocer` の使い分けについて詳しくご紹介させていただきます。
- saber と conocer のどちらを使うべきか、いつも会話で迷ってしまう方。
- 参考書のルールを読んでも、いまいち二つの違いが腑に落ちない方。
- 「知っている」という自分の状態を、もっと正確に、ニュアンス豊かに表現したい方。
- DELEの文法問題や口頭試験で、この2つの動詞を完璧に使い分けたい方。
どちらも日本語に訳すと「知っている」ですが、スペイン語では全く別の言葉として扱われます。
私も留学中、友達のフアンについて話したくて `Yo sé Juan.`と言ったら



フアンが誰かは知ってるけど、会ったことはない、ってこと?
と不思議な顔をされた経験があります。



正しくは `Yo conozco a Juan.` なんですよね。
この失敗談こそが、二つの動詞の違いを理解する最大のヒントなんです!
- saber が持つ「情報・スキルとして頭で知っている」という核心的なイメージ。
- conocer が持つ「人・場所・物を体験的に心で知っている」という核心的なイメージ。
- saber que… と saber + 不定詞 という、saber の超便利な使い方。
- 点過去形 supe と conocí が持つ、特別なニュアンスの違い。
この記事を読んでいただければ、あなたも自信を持って`Saber` と `Conocer`を使い分けられるようになるはずです!
ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。


結論:違いの核心は「頭」と「心(体験)」


二つの動詞を使い分ける最大のコツは、それぞれの核心的なイメージを掴むことです。



まず、このイメージを頭に入れてください!
Saber:頭で知る「知識・情報・スキル」
事実、データ、やり方など、辞書や教科書で学べるような客観的な知識です。
キーワード: 情報、事実、データ、方法、やり方、~できる
Conocer:心と体で知る「体験・面識」
人、場所、モノなど、実際に会ったり、行ったり、触れたりして得た主観的な知識です。
キーワード: 面識、経験、体験、訪問、熟知
この基本イメージを元に、それぞれの使い方を詳しく見ていきましょう!


Saberの使い方:「知識」と「スキル」


「Saber」は頭脳で理解している「事実」や「方法」について使います。
① 情報・事実を知っている (saber que…)



~ということを知っている
という、非常によく使う形です。
- Sé que mañana es tu cumpleaños.
(明日が君の誕生日だってこと、知ってるよ。) - ¿Sabías que el español es la segunda lengua más hablada del mundo?
(スペイン語が世界で2番目に話されている言語だってこと、知ってた?) - No sé su número de teléfono.
(私は彼の電話番号を知らない。)
相手の発言に対して「それ、知ってるよ」と相槌を打つときは “Sí, lo sé.” (うん、知ってる) が非常に便利です。



“lo” は相手が言った「そのこと」を指します。
② やり方を知っている・できる (saber + 不定詞)
学習によって身につけた「スキル」について「~できる」と言う時に使います。



英語の “can” に近い便利な表現です。
- Mi abuela sabe cocinar paella muy bien.
(私のおばあちゃんはパエリアをとても上手に作れる。) - ¿Sabes nadar?
(泳げる?) - No sé qué decir.
(何て言えばいいかわからない。)
ちょっと豆知識:味がする “saber a…”
Saberには「~の味がする」という面白い使い方もあります。saber a + [名詞]
の形で使います。
【例文】
Este pollo sabe a pescado.
(このチキン、魚の味がする)


Conocerの使い方:「人・場所・物」との体験


「Conocer」は自分の体験を通して知っている「人・場所・物」について使います。
① 人と面識がある (conocer a + 人)
特定の人と「会ったことがある、面識がある」場合は、必ず conocer
を使います。
目的語が人の場合は前置詞の “a” が必須です!
- ¿Conoces a mi amigo Carlos?
(私の友達のカルロスと面識ある?) - No conozco a nadie en esta fiesta.
(このパーティ、誰も知ってる人がいないよ。)
“¿Conoces a María?” と聞かれたら “Sí, la conozco.” (うん、彼女のこと知ってるよ) のように、目的格代名詞 (lo, la, los, las) を使うのが自然です。
② 場所・物を体験的に知っている (conocer + 場所/物)
特定の場所へ「行ったことがある」、特定の物を「見たり聞いたりしたことがある」といった、体験に基づいた知識を表します。
- Conozco muy bien Alicante, he vivido allí 4 veces.
(アリカンテのことはすごくよく知ってるよ、4回も住んだからね。) - ¿Conoces este restaurante? La comida es increíble.
(このレストラン知ってる?料理が信じられないくらい美味しいんだ。)
③ 再帰動詞 conocerse (知り合う)
再帰動詞 `conocerse` は「お互いに知り合う」という意味で非常によく使われます。
- Nos conocimos en la universidad.
(私たちは大学で知り合いました。)
よくある疑問:「アインシュタインを知ってる?」はどっち?
この質問こそ、saberとconocerの違いを完璧に理解する鍵です。
- ¿Sabes quién es Einstein?
→(情報として)アインシュタインが誰か知ってる? → ほとんどの人が “Sí” - ¿Conoces a Einstein?
→(面識として)アインシュタインに会ったことある? → ほとんどの人が “No”
聞きたい内容によって、使う動詞が全く変わってくるのが分かりますね!



「これならわかるスペイン語文法」は私も使っているテキストです!
初学者から上級者まで、スペイン語を学ぶ人ならずっと使える本となっていますので、オススメです。
【最重要】時制によるニュアンスの変化:「状態」か「出来事」か


SaberとConocerの使い分けで、もう一つマスターしたいのが時制による意味の違いです。



特に「線過去」と「点過去」の違いは決定的です。
動詞 | 線過去形 (~していた:過去の”状態”) | 点過去形 (~した:過去の”出来事”) |
---|---|---|
Saber | sabía (その時点で)知っていた | supe (その時初めて)知った、分かった |
Conocer | conocía (その時点で)知っていた、面識があった | conocí (その時初めて)会った、知り合った |
- Yo ya sabía que venías.
(君が来ることはもう知っていたよ。) - Ayer supe que te casabas.
(昨日、君が結婚することを知ったんだ。) - Yo ya conocía a tu hermano.
(君のお兄さんとは前から知り合いだったよ。) - Conocí a mi novio en esa fiesta.
(あのパーティで彼と出会ったんだ。)


¡Practiquemos! 練習問題で力試し





( ) に saber か conocer の適切な形を入れてみましょう!



答えは一番下、まとめの後ろにあります!
- ¿(tú) ___________ la respuesta?
(答え、わかる?) - Ayer, (yo) ___________ un restaurante italiano muy bueno.
(昨日、すごく美味しいイタリアンレストランを見つけたんだ。) - Yo no ___________ que tenías un perro. ¡Qué mono!
(犬を飼ってたなんて知らなかったよ。なんて可愛いの!) - Mis padres ___________ muy bien la ciudad de Kioto.
(私の両親は京都の街をとてもよく知っています。) - ¿Usted ___________ conducir?
(あなたは運転できますか?) - Cuando entré en la oficina, (yo) ___________ que algo malo había pasado.
(オフィスに入った時、何か悪いことが起きたとわかった。)


まとめ:もう迷わない!SaberとConocer チェックリスト


最後に、この記事の要点をチェックリストにまとめました。
- 頭脳の知識(情報・スキル)には → Saber
「~ということを知っている」→saber que...
「~できる」→saber + 不定詞
相槌の「知ってるよ」→Lo sé.
- 心・体の経験(面識・体験)には → Conocer
「人と面識がある」→conocer a + 人
「場所や物を知っている」→conocer + 場所/物
「お互いに知り合う」→conocerse
- 時制に注意!
「知っていた」状態なら →sabía / conocía
「知った」「出会った」出来事なら →supe / conocí
あなたが今、この記事を読んで得た知識は saber です。
そして、この知識を使って、実際にスペイン語話者と話し、友達になる体験は conocer です。
ぜひ、あなたの saber を、たくさんの素晴らしい conocer に変えていってくださいね!



¡Muchas gracias! ご来店ありがとうございました!



¡Hasta luego, adiós! また会いましょう!
練習問題の答え
先ほどの練習問題の答えは、こちらになります!
- sabes (答えという「情報」)
- conocí (レストランを初めて「体験した」という出来事)
- sabía (犬を飼っているという事実を「知らなかった」という過去の状態)
- conocen (京都を「体験的に」よく知っている)
- sabe (運転するという「スキル」)
- supe (入った瞬間に「わかった」という発見・出来事)