¡Hola, bienvenida! いらっしゃいませ!
はるカタルーニャです。本日は「中央アジアのカントリーカフェ」となっております!
ご来店いただき本当にありがとうございます(*´艸`*)
早速ですが、今回はもし青年海外協力隊の派遣先が「キルギス」だった時に必要になるであろう基本情報と、普通にキルギスへの旅行や出張の際に役立つ歴史や文化についてまとめていきます!
目次
【基本情報】キルギスってどんな国?
そんな疑問を解消するべくざっくりとまとめてみました。
・首都 ビシュケク(Bishkek)
・通貨 キルギス・ソム
・時差 3時間日本より遅れている ※サマータイムなし
・言語 キルギス語が国語。(ロシア語は公用語)
・電圧 220V、50Hz
・コンセント タイプC、タイプF
・面積 19万8,500平方キロメートル(日本の約半分)
・気候 気候
・経路 一般的にはカザフスタン、ウズベキスタン、ロシアを経由する方法があります
※直行便なし。乗り換えは1~3回。キルギスまでは飛行機でおよそ12~17時間で行くことができます
・祝日 8月31日(独立記念日)
・産業 農業・畜産業(GDPの約3割)、鉱業(金採掘)
・挨拶 おはよう=kutmanduu taniniz menen(クトゥマンドゥ タヌグズ メネン)、こんにちは=salamattsizdarbi(サラマットスズブ)、お休みなさい=jakshi jatiniz(ジャクシュ ジャトゥングズ)、さようなら=jakshi kalinizdar(ジャクシュ カルングズダル)
言語
キルギスの言語についてご紹介します。
「何語を使っているの?」「英語は使えるの?」など、キルギスの言語について疑問を抱えている人は参考にしてみてください。
何語を使っているの?
キルギスでは以下の言語が主に使われています。
- ロシア語
- キルギス語
- ウズベク語
- ドンガン語
公用語は「ロシア語」となっており、国家語として「キルギス語」が使われています。
ウズベク語はオシ州やジャララバード州を中心にウズベク系住民の間で使われています。
一方で、公用語であるロシア語よりもキルギス語の方が母語話者が多く、ルギス語が55.2%、ウズベク語が4.7%、ロシア語が34.0%となっています。
ですが首都ビシュケクとその周辺地域では、多くの住民がロシア語を使って生活しているため、キルギス語が上手に話せないキルギス人も結構いるみたいです。
また、キルギス(クルグス)の語源は、「кырк(クルク)」が40の意味で、40の民族を指しており、また中国人にかつて「гунны(グンヌィ、匈奴)」と呼ばれていた背景から、それらを合わせてクルグズとなったと言われています。
英語は使えるの?
残念ながら、レストランに1人英語が話せる人がいるかいないかくらいには、キルギスでは英語がほとんど通じないようです。
一方でロシア語は少なからず通じるようなので、勉強していったら心強いかもしれません。
気候・位置
「キルギス共和国」通称キルギスは、中央アジアに位置する共和制国家で、「カザフスタン」「中華人民共和国」「タジキスタン」「ウズベキスタン」と国境を接しています。
キルギスは国土の40%が標高3000mを超え、東西に長く中国との国境には天山山脈が延びており、南に位置するタジキスタンに向かってパミール高原が広がっています。
最高峰は、中国国境にそびえるポベティ山で、標高は7439mと富士山の2倍以上!とても高いですね。
続いて気候に関して、キルギスは隣国のカザフスタンや中国とは異なり国内に砂漠が存在せず、中央アジアの中では気候に恵まれています。
人の居住に適した東西に伸びる渓谷部分は、夏季に雨が少ない温帯の地中海性気候で、イタリアのローマやアメリカ合衆国サンフランシスコと同じような気候となっています。
一方で山地は「亜寒帯湿潤気候」となっており、国土の9割をしめる高地は「高山気候」となっています。
高地の冬の寒さは厳しく、降水量も少ないことから、キルギスは晴天の日が多く年間を通じて300日以上が晴れといった特異な国ともなっています。
ちなみに首都ビシュケクの詳しい気候は、1月に-20度、7月に30度で、2017年には7月に最高気温43度、2月に最低気温-31度を記録しています。
年間での気温差がとても激しいため服装には注意が必要ですね。
衣服
中央アジアの高山地帯と言えば、日本人ならモンゴルを身近に感じ、デールのような1色布でできた衣装を思い浮かべるかもしれません。
そんな中央アジアの国キルギスでは、快適に馬に乗れ、生地が強く、寒さから守ってくれる衣装が伝統的に受け継がれています。
それらの多くは羊の毛皮やウールから作られ、遊牧生活様式に反映されています。
他にも「エレチェック」と呼ばれる伝統帽子は、20〜30mの白い布を頭・顔に巻き付け、亡くなった時にはその布で体を包みます。
主に既婚女性の帽子として受け継がれておりは他人には触らせてはいけないそうです。
また「カルパック」はキルギス人男性の象徴であり正装で、男性用民族帽子です。
では私たちがキルギスに行ったときはどのような服を着れば良いのでしょうか?
実は民族衣装を常に着ているイメージのあるアフリカですが、現在のアフリカで民族衣装を常に着ているのはごく少数の民族のみ。
大抵は日本人も着ているような洋服を着ています。
春から秋は夏服のほかに長袖シャツやカーディガンなど重ね着のできるものが必要となります。
また、日差しが強いので帽子、サングラス、日焼け止めは必要です。
キルギスは地域によって気候や気温が変わってくるようなので、それに併せて日本から着やすい服を持って行くのが良さそうです。
山間部に行く場合は寒さ対策に力を入れた方が良さそうです。
また食事の前に手を洗う設備がなかったり不衛生だったりする場合もありますので、手指消毒ジェルやウエットティッシュも合ったら便利かもしれません。
一日の中で時間帯によって気温差があるので、半袖、ウインドブレーカー、フリースなどの重ね着を前提に服を準備してください。
代表的な食事
続いて、キルギスでの食事について。
キルギス料理は隣国であるカザフスタンのカザフスタン料理と様々な面で類似点が見られます。
伝統的なキルギス料理では「羊肉」や「馬肉」を用いることが多く、様々な乳製品を多用しています。
料理技術や主な材料はキルギスで伝統的に行われてきた遊牧民的な生活様式に大きな影響を受けており、その大部分は食品の長期保存に特化しています。
また、キルギスの主食は「ナン」と呼ばれるパンで、日本でもカレー屋さんに行ったり、大型スーパーに行ったりしたとき目にすることができますね。
もちもちで暖かくて大きなナンは私も大好きです!
民族などの食事
では青年海外協力隊で首都から遠く離れた地域や民族の料理を食べるとしたら、どんな料理が出てくるのでしょうか!
一般的に人気のある肉料理は「馬肉のソーセージ」や「ヒツジの肝臓のロースト」、「ベシュバルマク」です。
ベシュバルマクは、キルギスではとても有名な伝統的な料理で、ゆでた肉を細麺と一緒に調理した麺料理です。
他にも馬肉を用いた様々な料理があります。
また「パロー」と呼ばれる料理もとても人気で、羊肉や牛肉、まれに鶏肉などの肉片をカザンと呼ばれる大きな鉄製の釜に入れ、一口大に切った人参やニラ、米を入れて炒め、炊きあげるとできます。
また主食にはナンを紹介しましたが、他にも厚みがあり固いロシアのパンも人気があります。
最後にキルギスで人気のある飲料についてですが、「クムス」と呼ばれる牝馬の乳汁を発酵させて作る醸造酒があります。
この飲料はユーラシアの遊牧民文化において象徴的な飲み物であり、カザフスタンやモンゴルなどでも見かけることができるそうです。
多分モンゴルの馬乳酒のような物だと思いますが、好き嫌いは結構分かれるのでは中と思います。
住居
続いてキルギスでの住居についてですが、青年海外協力隊で派遣される場合、シェアハウスなり家なり、住む場所を与えてもらえる国が多いようです。
ですのであまり必要のない情報かもしれませんが、キルギスでの住居について、いくらくらいで済めるのか、またホテルについても載せていきたいと思います。
派遣終了中もしくは後にキルギス旅できるかもしれないので!
やっぱり場所によって金額は変わるようです。地方は比較的安いですが、首都はあまり安くない印象です。
格安ホテルもあるみたいですが、値段はピンキリ。観光地化している地域ではやはり他の地域と比べると高くなる傾向にあるようです。
またキルギスにはキルギス人をはじめとするテュルク系遊牧民が暮らしています。
テュルク系遊牧民は「ユルト」と呼ばれる、中国ではパオ、モンゴルではゲルなどとも呼ばれる、遊牧民の移動式住居に住んでいました。
ユルトは保温性があるため、夏も冬も快適に過ごすことができ、乾燥した草原の暮らしに適した造りとなっております。
そのためかつてのキルギスの人々は、馬や牛などの家畜を育てながら季節ごとに移動し、ユルトとともに遊牧生活を営んでいました。
現在では一年中遊牧をしている人はほとんどいませんが、夏になると、このユルトを使って山々の牧場に出かける人も少なからずいて、他にも冠婚葬祭で用いられたり、観光客の宿泊施設としても利用されています。
もしキルギスに行くことがあったら是非宿泊してみたいですね。
物価と治安
キルギスの通貨は「キルギス・ソム」です。
1 キルギス・ソム→0.77円(2021/09/10)で、過去5年の変動 0.59円~0.82円となっているため、そこまで変動がない印象。
物価についてですが、以下のようになっています。
- 水1L:20〜30ソム(30〜45円)
- 食事(1品):100〜200ソム(150〜300円)
- ホテル(1泊):200〜300ソム(300〜450円)
- 市内移動(マルシュ、1回):8〜12ソム(12〜18円)
- 長距離移動(マルシュ、1回):200〜400ソム(300〜600円)
安いですね!しかしながら、キルギスでは手に入らない輸入品などは、日本で購入するよりかなり割高になるようなので、シャンプーなどは、短期滞在なら持って行った方が良さそうです。
続いて治安についてですが、外務省のデータによると、キルギスのエリアによっては危険レベル3「渡航は止めてください」と指示があります。
そのため、治安状況は危険であると言えます。
また、キルギスの犯罪件数は年間約30,000件と言われており、毎日のように殺人や強盗などの重犯罪、また、スリやひったくりなどの軽犯罪が多発しているようです。
もしキルギスへ行くことがあったら、お財布を分けたり、バックを抱えて持つなど防犯対策を常にしてください。
文化的特徴
青年海外協力隊としてキルギスに行くとしたら、現地で適応するためにもマナーや文化について知っていった方が現地民と仲良くなれそうですよね!
ですのでキルギスで生活するうえで大切になりそうなマナーや文化について載せていこうと思います。
まず、空港内、駅内、地下鉄のホーム、軍事施設、政府の建物、検問所、大きな橋などは写真撮影が禁止されているところが多いため確認しましょう。
またキルギスの女性は様々な種類の織物を作るが、それらの多くは羊のフェルトから作られ、現在ではお土産としても人気となっています。
その刺繍の模様は、古くから作られ伝えられてきた物なため、キルギスを理解する上では必要な物かもしれません。
また現代では旅行者や外国市場に合わせて刺繍の模様も改良されているそうです。
「トゥシュ・キィズ」は精巧な刺繍が特徴の大型の壁掛け布で、伝統的にキルギスやカザフスタンで作られており、この布は子供の結婚を祝う成人女性によって作成されます。
キルギスに行ったら教えてもらってり、実際に作ってみたりしたら親交を深められるかもしれませんエ。
また、違法ではありますが実際に行われている風習として誘拐婚があります(゚Д゚)!
もともとは家族に結婚を反対された際の手段として両者合意の上で行うものであったそうですが、20世紀に入ると男性側が一方的に女性を誘拐する犯罪に変化しているそうなので注意が必要ですね。
まとめ
ここまで自分が海外協力隊で派遣された場合、知っておきたい情報についてまとめてきました。
ついにナンが出てくる地域に出会えました!ナン=インドというイメージがありましたが、キルギスでも主食として食べられるほど人気で、付け合わせの肉料理もとてもおいしそうでしたね!
寒いのが苦手なため正直冬のキルギスで生きていける自信はありませんが、おいしい食べ物と一緒ならきっと大丈夫です。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
¡Muchas gracias! ご来店ありがとうございました!
¡Hasta luego, adiós! また会いましょう!