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【スペイン語文法】線過去を用いた過去形(DELE:A2)

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はるカタルーニャです。本日は「線過去を用いた過去形に関する言語カフェ」となっております!

ご来店いただき本当にありがとうございます(*´艸`*)

 

早速ですが、この記事では線過去を使うとどのような過去形が作られるのか、例文を用いてご説明させていただきます。

線過去形は日常的に使う過去形となっておりますので、頑張って覚えていきましょう!

 

【線過去】の活用(viajarやcomer、vivirなど)

線過去の文は、動詞を直接法線過去形に活用することにより作ることができます。

多くの単語は以下のような規則がありますので、ご紹介いたします。

 

-ar動詞

主語 動詞viajar(旅行する)
Yo(私) viajaba
Tú (君) viajabas
Usted /Ello /Ella(あなた、彼、彼女) viajaba
Nosotros /as(私たち) viajábamos 
Vosotros /as(君たち) viajabais
Ustedes /Ellos /Ellas(あなたたち、彼ら、彼女ら) viajaban

 

-er動詞

主語 動詞comer(食べる)
Yo(私) comía
Tú (君) comías
Usted /Ello /Ella(あなた、彼、彼女) comía
Nosotros /as(私たち) comíamos
Vosotros /as(君たち) comíais
Ustedes /Ellos /Ellas(あなたたち、彼ら、彼女ら) comían

 

-ir動詞

主語 動詞vivir(住む)
Yo(私) vivía
Tú (君) vivías
Usted /Ello /Ella(あなた、彼、彼女) vivía
Nosotros /as(私たち) vivíamos
Vosotros /as(君たち) vivíais
Ustedes /Ellos /Ellas(あなたたち、彼ら、彼女ら) vivían

 

太字になっているところを変えるだけで、そのほかの動詞も線過去形に変化せることができますので、覚えておきましょう。

しかしながら、すべての動詞に使うことができるわけではなく、不規則変化する動詞もかなりあるため、よく使う単語は頭の中に入れておけば安心です。

 

【線過去の不規則動詞】全3種類(serやirなど)の一覧表

続いて、線過去の不規則動詞についてご紹介いたします。

線過去の不規則形はそのほかの過去形と違って不規則形が少なく、たった3つだけしかないと言われています。

 

主語 動詞:ser(〜である) 動詞:ir(行く) 動詞:ver(見る)
Yo(私) era iba veía
Tú (君) eras ibas veías
Usted /Ello /Ella(あなた、彼、彼女) era iba veía
Nosotros /as(私たち) éramos íbamos veíamos
Vosotros /as(君たち) erais ibais veíais
Ustedes /Ellos /Ellas(あなたたち、彼ら、彼女ら) eran iban veían

 

太字になっている単語は特に間違えやすくなっていますので、注意して下さい。

これ以外の動詞は基本的に規則形の活用を応用して作ることができます。

 

【線過去】継続している出来事や状況説明

線過去は主に以下の過去の場面を説明したい時に使われます。

  1. 過去の習慣的な行動
  2. 進行していた出来事
  3. 過去のコト、モノの説明
  4. 過去の人々について
  5. 主な出来事の背景について(時間や天気、状況など)
  6. 同じ過去の中で2つの行動があり、何らかの出来事により、もう一つの出来事が中断された状況
  7. 過去の行動を決定した原因についての説明
  8. 丁寧語

【Por ejemplo:例文】

  1. De pequeña, Ana siempre iba al pueblo de sus padres con su familia.(アナはいつも家族と一緒に両親の町へ行っていたものだった。)
  2. Cuando te vi, yo iba al cine.(私が君をみた時、私は映画館に行ってました。)
  3. Era una casa muy vieja, tenia tres plantas.(その家はとても古く、3回建てでした。)
  4. La abuela era alta y muy gorda.(おばあさんは背が高くてとても太っていました。)
  5. El cielo estaba nublado, pero no llovía...(曇り空でしたが雨は降っていませんでした。)
  6. Anoche cuando salía de casa oí una explosión.(昨夜家を出た時、爆発音が聞こえました。)
  7. El lunes llegué tarde al trabajo porque había huelga de autobuses.(月曜日にバスのストライキがあったため、仕事に遅れました。)
  8. ¿Qué deseaba?→Quería una camisa.(何かお探しですか?→シャツが欲しいのですが…)※言い回しは現在形になります。

このように、線過去は過去における持続的な動作や状況といった背景、習慣を表す際に用いられます。

日本語に訳すと「〜していた」や「〜だった」、「〜していたものだった」のように訳されることが多いです。

また、「4.過去の人々について」と「5.主な出来事の背景について」はもっと詳しく分けることができますのでご紹介いたします。

 

【線過去】過去の人々について(人物像や信念、願いなど)

線過去は過去の人々について説明したい時にも使われます。

では、過去の人々についてどのようなことを伝えたい時に用いられるのでしょうか。

  1. Físico(物理的)
  2. Caracter(キャラクター:人物像)
  3. Estado físico /emocional /mental(身体的、感情的、精神的な状態について)
  4. Creencias(信念)
  5. Ideas /gustos(アイデア、センス)
  6. Intenciones /deseos /planes(意図、願いや計画)
  7. Edad(年)

【Por ejemplo:例文】

  1. La abuela era alta y muy gorda.(おばあさんは背が高くてとても太っていました。)
  2. Era una mejor muy alegre y simpática.(彼女はとても陽気でフレンドリーな女性でした。)
  3. Estaba muy cansada y se sentía muy enferma.(彼女はとても疲れていて、非常に体調が悪かったです。)
  4. Era una mejor religiosa.(彼女はとても宗教的な人でした。)
  5. Ana pensaba que la vida era muy fácil.(アナは人生はとても簡単だと思いました。)
  6. Esta mañana quería pasear por el pueblo.(今朝、私は街を散歩したかったです。)
  7. Tenía 20 años cuando conocí a mi novia.(恋人と出会ったのは20歳の時でした)

このように、その人物がどんな性格で、どのような体型をしていて、何を思っていたかなどを伝えたい場合に線過去形は用いられます。

ちなみに、その過去の時点では、その人々はそうでしたが今はわからないと言う意味もあります。

例えば、La abuela era alta y muy gorda.(おばあさんは背が高くてとても太っていました。)は、現在とても痩せている可能性があるっと言うことです。

 

【線過去】主な出来事の背景(時間や天気、原因など)

また、線過去は主な出来事の背景について説明したい時にも使われます。

ここからは主な出来事とはどのようなことなのかご説明させていただきます。

  1. Contexto(背景) : Tiempo(天気)
  2. Contexto :hora(時間)
  3. Contexto : situación (状況)

【Por ejemplo:例文】

  1. Hacía mucho frio.(とても寒かった。)
    El cielo estaba nublado, pero no llovía...(曇り空でしたが雨は降っていませんでした。)
  2. Eran las siete...(7時でした…)
  3. En la calle no había nadie.(通りには誰もいませんでした。)
    Tampoco pasaba ningún coche...(車は一台も通りませんでした。)

このように、過去の天気や時間、場面といった背景を表したい場合にも線過去形が使われます。

 

【点過去と線過去】の区別

点過去と線過去はスペイン語における最難関とも言えるくらい判別が難しいですよね。

実際、話している時のニュアンスや文中の筆者の考えなどからどちらが使われるのか変わってきてしまうこともあるため、明確に明言することはできませんが、少なからず区別することはできます。

スペイン語の点過去は「過去に完了、終結してしまったこと」表しますが、線過去は「過去に何があったのか」を説明しています。

 

線過去は終結したかにこだわらず、継続して行われていた過去やその状況について伝えたい時に用いられます。

例えば、「私がレストランに入った時、たくさんの人がいました」と言う文を作りたい時、「レストランに入った」はすでに終わった過去なため点過去形を使いますが、「たくさんの人がいた」と言う文は、そのレストランの状況を説明しているため、線過去が用いられます。

ですので、スペイン語にすると”Cuando entré en el restaurante, había mucha gente.”となります。

 

まとめ

線過去は活用が3つしかなくて楽かと思いきや点過去との使い分けがかなり難しかったですね。

練習問題などでは、文中にある動詞を点過去か線過去に変える問題が多く、皆さんかなり手を焼いていると思います。

活用したい動詞の周りに、状況を説明している単語があれば線過去ですが、それ以外は大抵点過去となりますので頑張って使い分けていきましょう。

 

¡Muchas gracias! ご来店ありがとうございました!

¡Hasta luego, adiós!  また会いましょう!

 

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