青年海外協力隊の派遣国

【モンゴルってどんな国?生活は?】言語、気候や位置、衣服、食事、住居などの基本情報

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早速ですが、今回はもし青年海外協力隊の派遣先が「モンゴル」だった時に必要になるであろう基本情報と、普通にモンゴルへの旅行や出張の際に役立つ歴史や文化についてまとめていきます!

 

【基本情報】モンゴルってどんな国?

そんな疑問を解消するべくざっくりとまとめてみました。

 

・首都 ウランバートル(人口159万7,290人)(2020年、NSO)

・通貨 トグログ、トゥグルグ(Tugrik, モンゴル語: төгрөг, ᠲᠥᠭᠦᠷᠢᠭ、MNT)

・時差 時間日本より遅れている ※サマータイムなし

・言語 モンゴル語(国家公用語)、カザフ語

・電圧 220V、50Hz

・コンセント タイプC、タイプB、タイプB3、が使われているが、Cタイプが主流

※まれに日本のAプラグもそのまま挿せることがあります

・面積 156万4,100平方キロメートル(日本の約4倍)

・気候 ステップ気候、亜熱帯気候

・経路 成田国際空港から直行便で約5時間35分、関西国際空港から直行便で約4時間40分ほどでつきます

・祝日 12月29日(独立記念日)

・産業 鉱業、牧畜業、流通業、軽工業

・挨拶 おはようございます→「Өглөөний мэнд」(ウグルーニー ミン(ド))、こんにちは→「Сайн байна уу?」(サイン バイノー)、ありがとう→「баярлалаа」(バヤルララー)

 

言語

モンゴルの言語についてご紹介します。

「何語を使っているの?」「英語は使えるの?」など、モンゴルの言語について疑問を抱えている人は参考にしてみてください。

 

何語を使っているの?

モンゴルでは以下の言語が主に使われています。

  • モンゴル語ハルハ方言
  • ブリヤート語
  • カザフ語
  • トゥバ語

公用語は「モンゴル語」で、国民の95%が日常会話に利用しており、公文書もモンゴル語で作成されています。

またモンゴル国内でのモンゴル語表記には「キリル文字」を使用していますが、2020年3月18日にモンゴル国会では、2025年までにモンゴル文字表記の併用を推進し、最終的にはモンゴル文字へ移行することを決めました。

また、モンゴルは遊牧民などの数多くの民族で構成されているため、モンゴル語以外にも言語があります。

 

「ブリヤート語」はモンゴルの北部で利用され、「カザフ語」はバヤン・ウルギー県の社会共通語となっているので学校教育ではモンゴル語とカザフ語が使われています。

最後に「トゥバ語」ですが、これはフブスグル県で暮らしている数少ないトゥバ民族の言語で、現在ではトゥバ民族もモンゴル語を主に使っているため、トゥバ語話者は減少傾向にあります。

 

英語は使えるの?

モンゴルでは空港や大きなホテル、観光地化されている地域などでは英語が話せるスタッフが配置されていることがありますが、基本的には英語はほとんど通じないと思って行った方が良いでしょう。

実は2003年までモンゴルは第2言語としてロシア語に力を入れていたため、アルファベットも読めない人が多く、逆にロシア語を話せる人の方が数多く存在しています。

一方最近では第2言語は選べるようになったため、学べる言語で学校を選んでいるそうです。

 

モンゴルには130校くらい学校が存在し、国立の学校は数字で呼ばれ、私立の学校は名前で呼ばれます。

聞いた話ですが、1番学校、11番学校はとても人気で、なぜか3番学校は2つあるそうです。

そして、第23番学校は外国語をたくさん学べるらしく、留学を目指している子供たちは頑張って受験するそうです。

 

外国語は小学校3年生から勉強し始めるため、第2言語をかなり話せる人は多いようです。

 

気候・位置

「モンゴル国」通称モンゴルは、東アジアの北西部に位置する共和制国家で、東と南の二方向に「中国内モンゴル自治区」と、西に「新疆(シンチャン)ウイグル自治区」、北に「ロシア連邦」と国境を接しています。

モンゴルの西側には標高4,300メートルのアルタイ山脈と、標高3,500メートルのハンガイ山脈がそびえ、東には1,000~1,500メートルの高原が広がり、北東には針葉樹林が広がっています。

残る国土は高山砂漠とステップの植生が、南の海抜平均1,000メートルもあるゴビ砂漠まで続いています。

 

草原ステップは国土の5分の4を占め、遊牧民に牧草地として使用されています。

また、広大な草原で有名なモンゴルですが、近年は国土の90%で砂漠化が進行し、約69,000㎢の牧草地帯が姿を消しました。

かつてモンゴルで見られた植物種のうち75%が絶滅、森林伐採により川の水位は半減し、2000年以前は北方の森林地帯を中心に3,800の河川と3,500の湖が存在しましたが、現在では約850の河川と約1,000の湖が地図上から完全に姿を消しています。

 

続いて気候に関して、モンゴルは大陸性気候で「亜寒帯気候」もしくは「ステップ気候」で雨が少なく、空気は乾燥しており、季節や昼夜によって気温差が大きくなっています。

夏は一時期40℃近くまで気温が上がることもありますが、冬になると-30℃以下になることもあります。

雨は夏に集中して降りますが、年間降水量はゴビ砂漠で100mm以下、その周辺の草原地帯でも250mm程度です。

 

衣服

放牧民が多く伝統的な衣服が数多く存在するモンゴルですが、その中でも1番有名な伝統衣装は「デール」と呼ばれる衣装です。

主にモンゴル族の男女ともに祝日やお祭り、大切な日に着用し、デールはチャイナドレスのルーツにもあたります。

夏用と冬用があり、夏用は裏地が薄い布でできていますが、冬用の裏地には子羊の毛皮がついており、気候に合わせて選ぶことができます。

 

一方で、春夏に着るデールには綿が入っている物があり、それを「テルレグ」と呼ぶこともあり、部族や年齢、性別、結婚の有無などによりデールには細かい違いがあるため、なんと約400種類以上あるとされています。

他にも「ゴダル」と呼ばれる、家畜においしい草を食べさせるため、靴先で地面を傷めない様にするために先のそりかえった膝丈のブーツや、「ジャンジン・マルガエ」と呼ばれる男性用の頭頂部が玉ねぎのようにとがっている正装用の帽子、そして「トールツォグ」と呼ばれる女性用の頭頂部に長い飾り紐がついた丸い帽子などがあります。

現在でも、伝統を大切にするモンゴルでは様々な衣装が残っているそうです。

 

では私たちがモンゴルに行ったときはどのような服を着れば良いのでしょうか?

モンゴルも大抵は日本人が着ているような洋服を着ています。

地域によって気候や気温が変わってくるようなので、それに併せて日本から着やすい服を持って行くのが良さそうです。

 

夏は日中、半袖でも大丈夫ですが、夜はかなり気温が下がります。

日差しも強いので、紫外線対策に風を通しやすい長袖や、帽子、サングラスがあるといいでしょう。

一日の中で時間帯によって気温差があるので、半袖、ウインドブレーカー、フリースなどの重ね着を前提に服を準備してください。

 

また食事の前に手を洗う設備がなかったり不衛生だったりする場合もありますので、手指消毒ジェルやウエットティッシュも合ったら便利かもしれません。

 

代表的な食事

続いて、モンゴルでの食事について。

モンゴルにはかつて遊牧民が多く、遊牧民はゆっくり座って話しながら食べる時間がなかったため、食事は短時間でお腹いっぱいになる料理が多かったらしく、現在もその影響がのこっています。

まずモンゴルでの主食ですが、主に小麦製品で、たまに米が食べられます。

パンを焼いたり、餃子やシュウマイの皮にしたり、麺をうって食べたりするそうです。

 

特に有名なのは「ボーズ」と呼ばれるシュウマイで、他にも「バンシュ」と呼ばれる餃子や「ホーショール」と呼ばれる大きな揚げ餃子があります。

日本人にも好まれる味付けで、どれも少し食べただけでおなかいっぱいになれます。

また「バンシュテイシュル」と呼ばれる餃子入りスープや「バンシュテイツァイ」と呼ばれる餃子の入ったミルクティーなど、小麦粉を使う料理がたくさん存在します。

 

しかしながら、主食は小麦粉でも量的には「肉料理」のほうが多いことがあります。

モンゴルでは基本的に一日一食とされていて、朝と昼は乳製品をつまみながらお茶を大量に飲むそうです。

加えてモンゴルの料理の一部にはソビエト連邦期の現ロシアと東ヨーロッパ諸国の影響を受けた物も存在します。

 

民族などの食事

では青年海外協力隊で首都から遠く離れた地域や民族の料理を食べるとしたら、どんな料理が出てくるのでしょうか!

モンゴル料理は主に「オラーン・イデー(赤い食べ物)」と呼ばれる肉料理と「ツァガーン・イデー(白い食べ物)」と呼ばれる乳製品に分けられます。

伝統的な遊牧生活において、「オラーン・イデー」は冬季に、「ツァガーン・イデー」は夏季に食べられ、一年を通じ回っています。

春になると暖かくなるため肉の保存ができなくなり、冬で食べきれなかった肉を干し肉にして、時々かじりながら乳製品を食べて次の冬まで過ごすそうです。

続いてモンゴルで有名なドリンクについて紹介します。

 

最初に「馬乳酒」について、モンゴルではとても体に良いとされ、実多くのビタミンが含まれているためおなかの病気になりにくいらしく、健康品として好まれています。

しかしながらめちゃくちゃ酸っぱいため、私はほとんど飲めませんでした。

頑張って飲み干した友達は、なぜかもう一杯注がれてしまい、理由を聞いてみたところ、器が空になったらもてなすために入れなければいけないらしく、少しかわいそうでした。

 

またモンゴルではミルクティーでも有名です。

モンゴルのミルクティーは「スーテーツァイ」と呼ばれ、味は日本で飲まれているものと全く違い、しょっぱいです。

スープのように飲むことができるため、冬の寒さが厳しいモンゴルではスーテーツァイを飲んでいる時間はとても幸せに感じるそうです。

 

他にも乳製品のアイスである「アルツ」を食べたら風邪になりにくくなるとか、これもまた乳製品でできたお菓子の「アルル」を食べるとカルシウムが多いため虫歯になりにくくなるとか、いろいろ聞きましたが甘い物が好きな方の中には、モンゴルの乳製品が苦手だと感じる人もいるかもしれません。

 

住居

続いてモンゴルでの住居についてですが、青年海外協力隊で派遣される場合、シェアハウスなり家なり、住む場所を与えてもらえる国が多いようです。

ですのであまり必要のない情報かもしれませんが、モンゴルでの住居について、いくらくらいで済めるのか、またホテルやゲルについても載せていきたいと思います。

派遣終了中もしくは後にモンゴル旅できるかもしれないので!

 

やっぱり場所によって金額は変わるようで、地方は比較的安いですが、首都はあまり安くない印象です。

格安ホテルもあるみたいですが、値段はピンキリ。観光地化している地域ではやはり他の地域と比べると高くなる傾向にあるようです。

またモンゴルではゲルで宿泊体験することもできます。

 

ゲルとは、主にモンゴル高原に住む遊牧民が使用している伝統的な移動式住居のことで、中国語だとパオとも呼ばれています。

円形で中心にある2本の柱に支えられ、屋根部分には中心から放射状に「梁(はり)」が伸びています。

その上に屋根や壁として羊の皮で作ったフェルトをかぶせます。

 

内部は直径4~6メートルほどで、すべてのゲルはドアがある正面を南向きにして立てられます。

中に入って左手の西側が男性の居住空間で、右手の東側が女性の居住空間となっています。

家畜が辺り一面の草を食べきったら移動できるように、ゲルは移動しやすい素材でできています。

 

またモンゴル人はゲルを3時間ほどで立てることができるため、とても感動しました。

 

物価と治安

モンゴルの通貨は「トゥグルグ」で、1トゥグルグ→0.038円(2021/09/09)です。

変動はあまりありませんが、計算が大変なので、為替計算サイトやアプリなどをダウンロードしておくと便利かもです!

物価についてですが、以下のようになっています。

  • 水、1本(500ml) 120トゥグルグ=50円ほど
  • ビール、1本 120トゥグルグ=50円ほど
  • おしゃれなレストラン 13,000トゥグルグ=500円ほど
  • 牛肉ライス、一個 4,000トゥグルグ=100円ほど
  • 牛乳、1リットル 2,000トゥグルグ=80円ほど
  • 卵、1パック(12個) 1,990トゥグルグ=79円ほど
  • 冷凍ミックスベジタブル 4,000トゥグルグ=160円ほど

このようにモンゴルの物価は基本的に日本よりも安くなっています。

食料品を買うのも、レストランなどで食事するのも、日本の約4分の1くらいなため、お金に困ることはなさそうですね。

一方で、輸入品は高額なため果物や生野菜などはあまり食べられないかもしれません。

 

続いて治安についてですが、犯罪の発生は都市部に集中しており、モンゴルの全人口(約330万人)の約半分が居住する首都ウランバートルで全犯罪の約70%が発生しています。

日本と比べて決して治安が良いとは言えない状況です観光客は常にスリや置き引きの対象にならないよう治安の面で注意することが大切です。

夜の外出は避けて、日中も単独行動はせず、必ず信頼できる人やガイドと行動して下さい。

 

お金もいくつかに分けて携帯し、手提げバッグはしっかりと脇に抱えて持つようにしましょう。

 

文化的特徴

青年海外協力隊としてモンゴルに行くとしたら、現地で適応するためにもマナーや文化について知っていった方が現地民と仲良くなれそうですよね!

ですのでモンゴルで生活するうえで大切になりそうなマナーや文化について載せていこうと思います。

モンゴルでは朝、お茶を作ったとき、一番茶を山や自然に捧げ、最初の一口は家の主人に捧げる習慣があるそうです。

 

また、ゲルの中から飲み物の残りを外に捨ててはいけません。そのため、もし飲みきれない場合は必ずゲルから出て捨てるようにしてください。

続いて、これはあまり聞いたことのない文化ですが、バスの中や人混みで誰かの足を踏んだとき、もしくは肩がぶつかったときなどには、見知らぬ人同士でも握手をするそうです。

これモンゴルでの謝罪表現なため、言葉だけでなく握手をすることで角が立たなくなるようです。

 

加えて、モンゴルでは車が走れる日がナンバーと曜日で決められています。

月曜日は1番と6番、火曜日は2番と7番、水曜日は3番と8番、木曜日は4番と9番、そして金曜日は5番と0番です。

なぜかというと、道路は1,970年頃に整備された物で、当時は車の台数が少なかったのですが、現在では30万を超える車があるため渋滞がひどくなってしまうからです。

 

ちなみにモンゴルでは日本車が多かったです。

一方で自動販売機や、全世界どこにでもあると思ってたマックがほとんどありませんでした。

他にもいろいろな文化があり、客の取り皿に多くの料理を乗せることがマナーとなっていたり、色によって別々の意味が存在したりします。

 

モンゴルで青色は「空」と「尊敬している人」を意味し、赤色は「炎」と「炎の神」、黄色は「学力」と「先生」で、緑色は「大地」と「大地の神」、最後に白色は「牛乳」と「人の良いところ」を意味しています。

また幼い子供の髪を切る週間もあり、男の子は2歳、4歳、6歳で、女の子は1歳、3歳、5歳に切ります。

理由は髪の毛を切ると厄を払うことができるとされており、昔は幼い子が死ぬことが多かったため、命を連れ去ってく悪魔をごまかすために髪の毛を切ったのが現在でも受け継がれているようです。

 

また7月11日と7月13日は「ナーダム」と呼ばれ、国家的な休日となっているようです。

この日には「ホースル」と呼ばれるナンみたいな料理を食べ、開会式と閉会式が行われます。

日本で言うゴールデンウィークのようなもので、年に1度行われるオリンピック的なスポーツイベントもあるそうです。

 

モンゴル相撲や弓などを使い、優勝するとめちゃくちゃやばいそうです。

 

まとめ

ここまで自分が海外協力隊で派遣された場合、知っておきたい情報についてまとめてきました。

日本でもゲルに泊まれる宿泊施設はありますが、モンゴルの草原でゲルに泊まると、乗馬体験や日本じゃ見られないくらいの美しい星空を見ることができるため、一生の思い出つくりに1度は泊まってみたいです。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

¡Muchas gracias! ご来店ありがとうございました!

¡Hasta luego, adiós!  また会いましょう!

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