青年海外協力隊の派遣国

【パプアニューギニアってどんな国?生活は?】言語、気候や位置、衣服、食事、住居などの基本情報

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はるカタルーニャです。本日は「太平洋のカントリーカフェ」となっております!

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早速ですが、今回はもし青年海外協力隊の派遣先が「パプアニューギニア」だった時に必要になるであろう基本情報と、普通にパプアニューギニアへの旅行や出張の際に役立つ歴史や文化についてまとめていきます!

 

【基本情報】パプアニューギニアってどんな国?

そんな疑問を解消するべくざっくりとまとめてみました。

 

・首都 ポートモレスビー

・通貨 キナ

・時差 1時間日本より進んでいる(複数時差あり) ※サマータイムなし

・言語 英語(公用語)の他、ピジン英語、モツ語等を使用

・電圧 240V、50Hz

・コンセント タイプI、タイプO

・面積 約46万平方キロメートル(日本の約1.25倍)

・気候 気候

・経路 日本からニューギニア航空の直行便があり、約6時間40分で到着します。

※直行便なし。乗り換えは1~3回。

・祝日 7月1日(独立記念日)

・産業 鉱業(液化天然ガス、金、原油、銅)、農業(パーム油、コーヒー)、林業(木材)

・挨拶 Gut monin.(グット モニン)=おはようございます、Apinun(アピヌン)=こんにちは、Gut ivunin(グット イブニン)=こんばんは、Yu orait, a?(ユ オライタ?)= 元気ですか?、Mi orait( ミ オライト)=元気です

 

言語

パプアニューギニアの言語についてご紹介します。

「何語を使っているの?」「英語は使えるの?」など、パプアニューギニアの言語について疑問を抱えている人は参考にしてみてください。

 

何語を使っているの?

パプアニューギニアでは以下の言語が主に使われています。

  • 英語
  • トクピシン語
  • ヒリモツ語
  • コイアリ語
  • イマス語
  • モトゥ語
  • クアヌア語
  • ハリア語
  • エンガ語
  • フリ語
  • メルパ語

公用語は「英語」「トクピシン語」「ヒリモツ語」の3言語となっており、共通語として使うことが許可されています。

トク語とピジン語は旧ニューギニア地域で主に使われ、ヒリモツ語は旧パプア地域で使われていることに加えて、4つ目の公用語として、「パプアニューギニア手話」が2015年に追加されました。

 

またパプアニューギニアは、世界で最も言語の豊富な国と言われており、世界で最も言語の消滅の危険が高いと言われている国でもあります。

言語の数は800以上あり、そのうち130の言語の話者が200人以下となっています。

また290の言語の話者は1000人以下と言語の多くは少数民族が使っているため、数は多いですが消滅する可能性も高くなっています。

 

ちなみに、パプアニューギニアの国名の由来は、「パプア」と「ニューギニア」で意味が存在しています。

パプアはマレー語からメラネシア人の縮れ毛を示しており、一方ニューギニアはメラネシア人がアフリカのギニア人に似ていることから、スペイン人の探検家がニューギニアと名付けたそうです。

 

英語は使えるの?

パプアニューギニアでは英語が公用語として使われていますが、店や市場、町中、職場、教会などの日常生活の場でよく耳にする言語はトクピシン語となっています。

特に地方の村落部で話されている言語は、僻地であるほど、部族の言語が主流となっているため、現地語が使われている可能性が高く英語は第2言語レベルとなっているようです。

しかしながら教育、テレビ、ラジオ、新聞などは基本的に全て英語が使用されており、観光地などでも英語は通じるのでそこまで心配する必要はなさそうです。

 

気候・位置

「パプアニューギニア独立国」通称パプアニューギニアは、南太平洋に位置する立憲君主制国家で、「オーストラリア」の北、「ソロモン諸島」の西、「インドネシア」の東、「ミクロネシア」の南にあります。

またパプアニューギニアはオセアニア州に属しており、1万近くの島で成り立っています。

山が多く、ニューギニア島の中央部には3,000メートルから4,500メートル級の山がそびえたち、最高峰はウィルヘルム山で標高標高4,509メートルにもなります。

 

この近くでは赤道に近いにもかかわらず降雪があり、高山部分以外では熱帯雨林に覆われています。

セピク川とフライ川の間には湿地が広がり、海岸では珊瑚礁が発達しています。

地質的にはいくつものプレートが衝突するエリアに位置するため、地震も頻繁におき、ニューブリテン島のような火山島もあります。

 

続いて気候に関して、パプアニューギニアは標高4,000mを超える中央高地と南岸の一部を除き、国土のほとんどが「熱帯雨林気候」となっております。

雨期は11月~4月で、5月~10月は乾季となり少し気温が下がります。

しかしながら気温は年間を通してたいした変化はありません。

 

平均気温は27度程度となっており、中央高地では18度と涼しく、夜は10度くらいまで下がることもあるんだとか。

降水量は、地域によって異なりますが、年間降雨量は1200~9000mmでかなり多い地域もあるようです。

またソロモン湾に面するポートモレスビーは乾季と雨季が逆で4月から9月が雨季となりますので注意してください。

 

ちなみにポートモレスビーは湿度があまり高くないため、気温が下がる夜はとても過ごしやすいそうです。

 

衣服

私たちが考える南の島の服装と言ったら、花飾りにカラフルなワンピースなどですよね。

では、そんな南の国であるパプアニューギニアではでのような民族衣装があるのでしょうか。

トロブリアンド諸島の民族衣装には、ドーバ(doba)と呼ばれる腰蓑があります。

 

ほかの地域では昔、女性は草で作ったスカートをはき、男性はひょうたんで作った下着を着用することもあったそうです。

またフリ族では男性の成人式で美しいカツラを身につけるそうです。

なんと成人予定の男性は18ヶ月もかけて髪の毛を伸ばし、そのカツラを地毛で作るんだとか。

 

時間と労力をたくさんかけて作ったカツラには先祖の魂が宿るとされており、カツラを作っている期間は寝癖にまで気を遣い、最後に滝で清めてより美しいものを作ります。

最後にそのカツラにカラフルな鳥の羽根などの装飾をつけ、顔には赤と黄色でペイントし成人の儀を迎えます。

では私たちがパプアニューギニアに行ったときはどのような服を着れば良いのでしょうか

 

気候でも載せたように、パプアニューギニアは一年を通じて温かいことがわかりました。

そのため、年中半袖や半ズボンのような夏服で過ごすことができます。

また日中は気温が高く、また紫外線も強いため、日焼け止めに加えて帽子やサングラスなどを必ず持って行きましょう。

 

加えて夜は気温が下がる地域もあることや、虫よけのためにも長袖を用意しておいた方が良いかもしれません。

線香や蚊除けスプレーなどもあったら快適にすごせそうです。

パプアニューギニアは熱帯雨林気候なため、急なスコールに見舞われるかのせいもあるため、レインコートなどの雨具も持っていたら安心です。

 

また、サンダル、スニーカー、ジョギングシューズでは入れないバーやレ ストランもあるとのことでしたので、注意が必要です。

食事の前に手を洗う設備がなかったり不衛生だったりする場合もありますので、手指消毒ジェルやウエットティッシュも合ったら便利かもしれません。

 

代表的な食事

続いて、パプアニューギニアでの食事について。

パプアニューギニアの主食はイモです!種類も豊富で、タロイモやヤムイモに加えて、カウカウという日本のサツマイモと似たような味のする甘いイモもあります。

またアフリカのほとんどの国で出てきたキャッサバもよく食べられるようで、これらのイモを肉や魚介類とともにバナナの葉に包んで調理するそうです。

 

地面に掘った穴にそれらを並べて、焼いた石を中央に入れ、バナナの葉で蓋をし数時間熱を通してできた料理を、パプアニューギニアでは「ムームー」と呼び、お祝いの席などでよく食べられます。

他にも、日本人には嬉しいコメも市場に出回っており、魚介類やフルーツが多く採れる南国ならではの食事が楽しめそうです。

隣がインドネシアと言うこともあり、アジアの料理も多く、ヨーロッパの植民地だった影響もあってイタリア風の料理を楽しむこともできます。

 

インド料理や少ないですが日本料理、韓国料理などを専門にしているお店もあるみたいなので、食事には困らなさそうですね!

 

民族などの食事

では青年海外協力隊で首都から遠く離れた地域や民族の料理を食べるとしたら、どんな料理が出てくるのでしょうか!

パプアニューギニアは数多くの島で構成されているほか、山も多くその地域特有の様々な民族の食事を楽しむことができます。

まず、海に近い地域では新鮮な魚を食べることができ、マグロをお刺身にして食べることもあるそうです!

 

またマッドクラブというマングローブ蟹やブラックタイガーシュリンプ、ロブスターと言った高級食材も取れるため、それらを使った料理を味わうこともできます。

一方山間部では主に肉や野菜、川魚が食べられ、中でも有名なのはパプア山間部に伝わる「バナナケイク」と呼ばれる料理です。

一見スイーツのように思えますが、バナナケイクは夜ご飯などで食卓に並びます。

 

ここでいうバナナとはアフリカとかで言う「プランテン」のような甘くないバナナのことで、これをスプーンでかき取り、生姜やネギ、青菜と混ぜてバナナの葉でラップし茹でた後に塩を振りかけて作ります。

私はバナナがアレルギーなので食べられそうにありませんが、とてもおいしそうですよね!

他にも地域によって作り方が違う、サゴヤシ澱粉で作った保存食である「サクサク」も有名です。

 

セピック地方ではそれを魚などと一緒に煮て「ナングー」という料理を作りますが、セントラル地方などではすり潰したバナナとココナッツの汁を混ぜて甘くし、デザートのようにして食べます。

山間部で食べられる魚のほとんどが川魚で、そこでは取れたての川魚を素揚げにし、それに「クムー」という西洋パセリに似た葉とともに食します。

またパプアニューギニアでは揚げパンも有名で、「ソーセージフラワー」と呼ばれるパンの中にソーセージが少し入った物や、「フラワーボール」と呼ばれる具なしの丸い揚げパンなどがあります。

 

住居

続いてパプアニューギニアでの住居についてですが、青年海外協力隊で派遣される場合、シェアハウスなり家なり、住む場所を与えてもらえる国が多いようです。

ですのであまり必要のない情報かもしれませんが、パプアニューギニアでの住居について、いくらくらいで済めるのか、またホテルについても載せていきたいと思います。

派遣終了中もしくは後にパプアニューギニア旅できるかもしれないので!

 

やっぱり場所によって金額は変わるようです。

地方は比較的安いですが、首都はあまり安くない印象です。

アジア感覚で行くと思いのほか高くてびっくりするかもしれません。

 

格安ホテルもあるみたいですが、値段はピンキリ。観光地化している地域ではやはり他の地域と比べると高くなる傾向にあるようです。

ではパプアニューギニアの建築構造も見ていきましょう。

パプアニューギニアでは高床式になっている家があり、その理由は風通しを良くして湿気による食品の劣化を防ぎ、かつ毒蛇などの害獣の侵入を防ぐためでもあります。

 

また海に近い地域では大雨の際に浸水する危険性がるため、それを避けるためにも高床式になっており、屋根も雨を速やかに流すため急勾配になっていること丸そうです。

そのため雨期に比べたら雨量の少ない乾季は高床の足下が丸見えになっているそうで、これらの家は、主に一軒一軒手作りで、のこぎりさえも使わずに自分で作ります。

屋根には草葺を使い、壁材には、葦などを利用し、器用に編んで作っていくため、多少左右非対称でも誰も気にしないそうです。

 

物価と治安

パプアニューギニアの通貨は「キナ」です。

1キナ→32.42円(2021/10/22)で、過去5年の変動28.37円~36.25円となっているため、そこまで変動がない印象。

また、パプアニューギニアでは昔、貝殻を通過として利用していた影響が現在も残っており、キナという通貨の名前はキナ貝からつけられた他、現在ではタブという貝貨と交換可能となっています。

 

タブは法定通貨のキナを補完する地域通貨としての役割を持っています。

物価についてですが、以下のようになっています。

パパイヤやマンゴー、ココナッツやライムと言った果物はたくさん採れるため、ほとんどお金がかかりませんが、レタスなどの野菜はパプアニューギニアではほとんど取れないため、ひと玉約42キナ(約1400円)と傷んでいてもこの価格でしか手に入れることができません。

 

また南国で取れない果物も同じで、マスカットなんかは一房54・5キナ(約1830円)と東京の高いスーパーなどで買ったときのような金額!?

(私は田舎に住んでいて、東京でマスカット買ったことがないのでイメージですが…)

宿泊代金も安くて1人1泊4,000円以上で、レストランなどでも生鮮食品を使った料理はかなり高くなるようです。

 

続いて治安についてですが、パプアニューギニアは失業者や生活困窮者が多いためあまり治安が良くない傾向にあります。

そういった人々がグループ化して、強盗などの犯罪に走るケースが頻発しており、注意が必要です。

また首都であるポートモレスビーでは、スリやひったくりのほか、武器を使った車両強盗なども頻発しており、女性に対する犯罪も多くなっています。

 

文化的特徴

青年海外協力隊としてパプアニューギニアに行くとしたら、現地で適応するためにもマナーや文化について知っていった方が現地民と仲良くなれそうですよね!

ですのでパプアニューギニアで生活するうえで大切になりそうなマナーや文化について載せていこうと思います。

まず民族の中では狩りや農業、釣りに秀でたものは尊敬を集める対象になります。

 

他にも、現在では通過となっていない貝殻ですが、伝統として現在でも一部では花嫁を迎える際に花婿は金で縁取られた貝殻を婚資として渡すそうです。

またパプアニューギニアの人々は「ワントーク」と呼ばれる少人数の部族に分かれて伝統的に生活をしてきました。

かつては各部族同士で戦いを行うこともあった影響が現在まで残っており、ごく少数の地域ではその習慣を受け継いでいるところもあるそうです。

 

怖い話になりますが、パプアニューギニアの数少ない村落では、自然崇拝も根強く残っている地域もあります。

事故や病気に加えて、死などの不幸は魔女によるものと思われていたため、呪術師が魔女と認定した罪のない女性を火あぶりにする「魔女狩り」の風習もあり、主に貧困と教育が受けられていない地域では根絶に至っていません。

 

まとめ

ここまで自分が海外協力隊で派遣された場合、知っておきたい情報についてまとめてきました。

未だに魔女狩りの風習が残っている地域もあるかもしれないのは少し怖いですが、マグロの刺身に加えてお米まで食べれて、南国フルーツはただも同然で食べれるくらいには安く手に入るパプアニューギニア!魅力だらけですね。

自分の髪でカツラを作って行う成人の儀もぜひ見てみたいです。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

¡Muchas gracias! ご来店ありがとうございました!

¡Hasta luego, adiós!  また会いましょう!

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