青年海外協力隊の派遣国

【フィリピンってどんな国?生活は?】言語、気候や位置、衣服、食事、住居などの基本情報

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はるカタルーニャです。本日は「東南アジアのカントリーカフェ」となっております!

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早速ですが、今回はもし青年海外協力隊の派遣先が「フィリピン」だった時に必要になるであろう基本情報と、普通にフィリピンへの旅行や出張の際に役立つ歴史や文化についてまとめていきます!

 

【基本情報】フィリピンってどんな国?

そんな疑問を解消するべくざっくりとまとめてみました。

 

・首都 マニラ(首都圏人口約1,348万人)(2020年フィリピン国勢調査)

・通貨 フィリピン・ペソ

・時差 1時間日本より遅れている
※サマータイム

・言語 国語はフィリピノ語、公用語はフィリピノ語及び英語。180以上の言語がある。

・電圧 220V、60Hz

・コンセント タイプA、タイプB3、タイプCと地域により様々

・面積 298,170平方キロメートル(日本の約8割)、7,641の島々があります

・気候 熱帯モンスーン気候

・経路  直行便があり、所要時間は約4時間30分~

・祝日 6月12日(独立記念日)

・産業 ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)産業を含むサービス業(GDPの約6割)、鉱工業(GDPの約3割)、農林水産業(GDPの約1割)(2020年)

・挨拶 Magandang umaga(マガンダン ウマーガ)=おはようございます、Magandang araw(マガンダン アラウ)=こんにちは(朝〜夕方)、Magandang hapon(マガンダン ハーポン)=こんにちは(夕方)、Magandang gabi(マガンダン ガビ)=こんばんは、Salamat Po(サラマッポ)=ありがとう、Pasensya ka na(パセンシャ カナ)=ごめんなさい

 

言語

フィリピンの言語についてご紹介します。

「何語を使っているの?」「英語は使えるの?」など、フィリピンの言語について疑問を抱えている人は参考にしてみてください。

 

何語を使っているの?

フィリピンでは以下の言語が主に使われています。

  • フィリピノ語(フィリピン語)
  • 英語
  • タガログ語(フィリピノ語とほぼ同じ)
  • セブアノ語(セブ語、ビサヤ語)
  • イロカノ語
  • ヒリガイノン語
  • ワライ語
  • ボホラノ語
  • ビコール語
  • パンパンガ語
  • チャバカノ語
  • スペイン語

公用語は「フィリピノ語」と「英語」で、フィリピノ語は国語にもなっています。

またフィリピンは数多くの島から成り立っており、民族も多数存在するため、母語として使われる言語は180以上あると言われています。

中でも8大言語として知られているのが「セブアノ語」や「ボホラノ語」、「ワライ語」や「ビコール語」、「ヒリガイノン語」や「イロカノ語」、そして「パンパンガ語」と「フィリピノ語」です。

 

国内で1番使われている言語は「タガログ語」で人口の約24.44 %、続いて「セブアノ語」が21.35 %、「イロカノ語」は8.77 %、「ヒリガイノン語」は8.44 %、そして「ワライ語」が3.97 %と言うような割合となっています。

フィリピンはかつてスペインの植民地となっていたこともあり、「スペイン語(フィリピンのスペイン語)」や「チャバカノ語」も一部で使われているそうです。

またアメリカの支配下に入っていたこともあるため「英語」も使われています。

 

ちなみにフィリピンの正式名称は、タガログ語で「Republika ng Pilipinas(レプブリカ ナン ピリピーナス)」と書き、スペイン皇太子「フェリペ(のちの国王フェリペ2世)」の名から、スペイン人の征服者ルイ・ロペス・デ・ビリャロボスによって名づけられたことに由来しています。

1542年当初煮付けられた名前は「イスラス・フィリピナス諸島」です。

英語は使えるの?

フィリピンで英語は公用語として使われているため、ほぼ全土で英語が通じます。

基本的に異なる話者同士で話す場合にはタガログ語が用いられますが、ィリピン人の多くは小さい頃から英語を学ぶため、個人差はありますが多くの人が話せます。

 

気候・位置

「フィリピン共和国」通称フィリピンは、東南アジアに位置する立憲共和制国家で、フィリピン海を挟んで「日本」と「パラオ」、バシー海峡を挟んで「台湾」、スールー海を挟んで「マレーシア」、セレベス海を挟んで「インドネシア」、南シナ海を挟んで「中国」と「ベトナム」と接しています。

フィリピンはルソン島やビサヤ諸島、ミンダナオ島などを中心に7107の島々からなる島国で、フィリピン海にあるフィリピン海溝は世界3位の深さとなっています。

フィリピンの最高地点はミンダナオ島の東部にある「アポ山」で標高は2954メートルと富士山より少し低めです。

 

また、フィリピンはプレート境界付近の環太平洋造山帯にあたる地域なため、プレートテクトニクスの影響で火山が多く、地震も頻繁に発生しています。

続いて気候に関して、フィリピンは「熱帯モンスーン気候」に属しており、季節は夏と秋のみで、1年の大半は暑くなっており湿度も高くなっています。

夏は3月下旬から10月上旬で猛暑が続き、そのうち3月から5月は初夏、6月から10月は雨季となります。

 

特に7月から10月にかけて、フィリピン地域は台風の通り道ともなるため、雨が多く年間降水量は東部海岸山岳地帯で最大5000 mmに達することがあるほどとかなり多くなっています。

秋は11~2月で夏よりは涼しくなりますが、それでもフィリピンの年平均気温は26~27度となっているため寒くはありません。

一方ルソン島北部のバギオやバナウエのような標高が1,500メートル以上の地域では朝晩冷え込むこともあり、気温も少し涼しくなる場合がありますので注意が必要です。

 

衣服

では東南アジアの国、フィリピンにはどのような民族衣装があるのでしょうか。

フィリピンの民族衣装には、「バロン・タガログ」と呼ばれる服があります。

バロン・タガログは男性の正装(シャツ)となっており、生地は薄く刺繍が施されているという特徴があります。

 

刺繍のデザインは様々で、花柄から現代的なものまであり、またバロン・タガログを着る際には黒色のズボン(スラックス)をあわせることが多いです。

バロン・タガログには、襟なしのものも存在し、これは「カミサデチノ」と呼ばれます。

一方フィリピンの女性には「テルノ」や「マリアクララガウン」、そして「キモナ」と呼ばれる正装があります。

 

 

これらの正装は、若い年代のフィリピン人が着用することは少ないですが、フィリピンに行ったら文化を知る上でも1度は着てみたいですね。

「マリアクララガウン」は伝統的な服で、バロンタガログと同じくパイナップルの葉や、バナナ繊維の素材から作られています。

「テルノ」は大きなパフスリーブやバタフライ・スリーブが特徴的な女性のドレスで、主に白色が定番となっていますが、様々な色があるため、自分の好みで選ぶことができます。

 

では、私たちがフィリピンに行ったときはどのような服を着れば良いのでしょうか?

フィリピンは年間を通して暑い時期が長く、気温が下がるといっても3ヶ月ほどで、少し涼しくなるくらいなため、フィリピンで生活する上では日本の夏のような服装で大丈夫です。

しかしながら、ホテルやショッピングモールなどでは冷房がかなり効いており、寒いと感じることも多いため羽織り物やスカーフなど、上に軽く着られるような服があると安心です。

 

現地の人は女性だとTシャツにジーンズ、男性だとTシャツに短パンやジーンズ、スニーカーやサンダルといったラフな格好を好む人が多いため、彼らの服装と離れすぎると外国人だとわかってしまします。

トラブルに巻き込まれないためにも現地の人々にあわせた服装を心がけると良いかもしれません。

また食事の前に手を洗う設備がなかったり不衛生だったりする場合もありますので、手指消毒ジェルやウエットティッシュも合ったら便利かもしれません。

 

代表的な食事

続いて、フィリピンでの食事について、フィリピンで有名な主食は「カニン(コメ)」です。

フィリピンで食べられているコメは日本で食べられている日本米とは違い、パラパラした長細い「タイ米(インディカ米)」です。

コメ以外にも「トウモロコシ」や「小麦」、「タロイモ」や「ヤムイモ」、「マニオク」や「サツマイモ」、「プランテン(料理用バナナ)」や「サゴヤシ澱粉」なども主食として食べられることが多いです。

 

コメと同じくらいパンも好まれているため、米派の人にもパン派の人にも過ごしやすい国という感じがしますね。

フィリピン料理は歴史上で交流のあった国、中国やスペイン、アメリカなどの食文化の影響を受けており、また基本的にどの料理にも砂糖を入れるため甘い味付けの料理が多くなっています。

炒め物や揚げ物も多く、カロリーが気になってしまいますが保存期間を長くするためにたっぷり油を使うそうなので太っても…仕方ないですよね。

 

加えて、フィリピンの料理にはコショウ、トウガラシなどの香辛料、ショウガ、タマネギ、トマトといった香味野菜がよく使われますが、隣国とは異なり味付けは比較的穏やかな料理が多いです。

また、生野菜が料理に使われることはほとんどなく、お肉や魚が好まれます。

お肉に関しては「豚肉」が日本で言う牛肉の地位にあり、最上のお肉となっています。

 

次いでアヒルの肉、そして鶏肉が珍重されています。

日本でもイナゴなどの昆虫食はありますが、フィリピンの山間部にも昆虫を食べる民族がいます。

主に食べられているのはバッタやコガネムシ、ケラやアリ、ゲンゴロウ、そしてヤゴと言った昆虫で、炒めるか茹でるかして食べられます。

 

民族などの食事

では青年海外協力隊で首都から遠く離れた地域や民族の料理を食べるとしたら、どんな料理が出てくるのでしょうか!

フィリピンで有名な料理と言ったら「カレカレ」です。

カレカレは野菜と牛肉をピーナッツ系のソースでに混んだ見た目がカレーな料理で、味はピーナッツを原料としたシチューに似ており、材料には牛肉やインゲンに加えてナスなどが使われますが、地域によって鶏肉や豚肉、ヤギ肉なども使われます。

 

「アドボ」はフィリピン定番の家庭料理で、 豚肉や鶏肉、牛肉やラム肉をニンニクやお酢、醤油に加えて胡椒などの調味料と一緒に煮込んで作ります。

味付けも地域や家庭によって様々で、甘口なため日本人の口にも良く合うそうですよ。

「シシグ」はフィリピンで人気のある炒め料理で、たっぷり油を入れたフライパンに豚肉やタマネギを入れて炒めて作ります。

 

ご飯にも合うため、おかずとして人気が高い料理となっています。

「シニガン」は日本で言う野菜スープのような料理ですが、位置的には日本のお味噌汁にあたる無くてはならない料理です。

野菜とエビをベースに肉類や魚介煮込んだ後、タマリンドで味付けし、酸味を出します。

 

クセが強いスープなので、好き嫌いは分かれそうですが、暑い夏の日にも食欲をそそるスープなため、是非食べてみたいですね!

「パンシット」はフィリピンの麺類の中でかなり人気のあるフィリピン風焼きそばです。

栄養豊富な柑橘「カラマンシー」が入っていることにより酸味は強く、味付けにはパティス(魚醤)が使われなかなか日本では食べない味となっています。

 

具材には鶏肉やエビに加えて野菜などがふんだんに使われており、イベントや特別な日に、大皿に盛って出されることでも有名です。

最後に紹介するのはフィリピンで特に人気なデザート、「ハロハロ」について。

日本でもコンビニなどで夏場に売られているところをよく見かけるハロハロはフィリピンのデザートだったんですね。

 

タガログ語でハロハロは「混ぜこぜ」と言う意味で、かき氷とアイスクリームをベースに果物やココナッツ、そして練乳などを混ぜて食べます。

暑い日にはぴったりのデザートなので本場フィリピンで様々な種類のハロハロを食べてみたいですね。

 

住居

続いてフィリピンでの住居についてですが、青年海外協力隊で派遣される場合、シェアハウスなり家なり、住む場所を与えてもらえる国が多いようです。

ですのであまり必要のない情報かもしれませんが、フィリピンでの住居について、いくらくらいで済めるのか、またホテルについても載せていきたいと思います。

派遣終了中もしくは後にフィリピン旅できるかもしれないので!

 

やっぱり場所によって金額は変わるようです。

地方は比較的安いですが、首都はあまり安くない印象です。

 

格安ホテルもあるみたいですが、値段はピンキリ。観光地化している地域ではやはり他の地域と比べると高くなる傾向にあるようです。

フィリピンの伝統的な家は、ニッパヤシというヤシ科の植物の葉で屋根や壁を、骨組みには竹を用いて作られています。

ニッパヤシで作られた家はリビングと寝室のみの平屋で二部屋なつくりになっていることが多く、一方木造やコンクリートの家は二階建てや三階建てのものがあります。

 

住宅のタイプとしてはコンドミニアムやアパート、タウンハウスや一戸建てがあり、外国人が多く住んでいるのは、ビレッジと呼ばれる住宅街の一戸建てのようです。

 

物価と治安

フィリピンの通貨は「フィリピン・ペソ」です。

1フィリピン・ペソ→2.21円(2022/1/24)で、過去5年の変動2.00円~2.30円となっているため、そこまで変動がない印象。

物価についてですが、以下のようになっています。

  • コーラ、1.5リットル 約48ペソ=約106円
  • ビール、1缶 約35ペソ=約77円
  • ミネラルウォーター、1本 約20ペソ=約45円
  • マンゴー、1キロ 約80ペソ=約177円
  • マンゴスチン、1キロ 約90ペソ=約200円
  • バナナ、1房 約80ペソ=約177円
  • シャンプー、1本 約150ペソ=約332円
  • ボディーソープ、1本 約150ペソ=約332円
  • 石鹸、1個 約70=約155円
  • タバコ、1箱 約65ペソ=約143円
  • ローカルレストラン、1食 約45~135ペソ=約100円~300円
  • 高級レストラン、1食、約677ペソ=1,500円から

このように、フィリピンの物価は日本と比べ安くなっており、おおよそ日本の3分の1~5分の1程度の物価と言われています。

続いて治安についてですが、フィリピンの治安は20年前と比べれば格段に良くなっていますが、ミンダナオ地域の中部以西には外務省が危険レベル3(渡航中止勧告)を出しており、パラワン州南部やミンダナオ地域の中部以東にはレベル2(不要不急の渡航は止めてください)、それ以外のほとんどの地域に危険レベル1が出されているため治安は悪いと言っても良いでしょう。

スリや詐欺、ひったくりに加えて睡眠薬やドラッグなどによる犯罪も起きているため現地で活動する上ではかなりの注意が必要です。

 

 

またレベル3の地域ではイスラム過激派組織による爆弾テロ事件や身代金目的の誘拐事件等が多発しており、不安定な治安情勢が続いているため近づかないようにしましょう。

 

文化的特徴

青年海外協力隊としてフィリピンに行くとしたら、現地で適応するためにもマナーや文化について知っていった方が現地民と仲良くなれそうですよね!

ですのでフィリピンで生活するうえで大切になりそうなマナーや文化について載せていこうと思います。

まずフィリピンでの名前について、フィリピンはスペインによる長い植民地支配時代の影響で、スペイン人の姓から選んで名乗ってきたこともありヨーロッパ系の名前が自由につけられています。

 

また宗教的な面では、カトリック教会の影響が強く離婚法や人工妊娠中絶や避妊に対してフィリピン司教協会が反対しているため、人口爆発と貧困が続く一因ともなっています。

結婚しても離婚制度事態が法律上無い国でもあるため、世界的にバチカン市国と並び、離婚制度が無いという面で有名となっています。

フィリピンの食文化に関して、フィリピンには「お腹がすいたら食べる」という考え方があるため、1日のうちに4~5食ほど食べます。

 

これはスペイン統治の時代にスペインがもたらした「Meryenda=メリエンダ(間食)」が影響していて、食事と間食が当たり前となっています。

交通面に関しては、歩行者優先の日本とは違ってフィリピンでは車優先社会なため、外を歩く際には車に注意して行動しましょう。

トイレ事情としてはトイレットペーパーが流せないため、近くにあるゴミ箱へ捨てるようにしましょう。

 

挨拶は初対面の人とする際には基本的に「握手」かスペインの挨拶である「ベソ」と呼ばれる頬と頬を合わせる挨拶をします。

ちなみに男性同士の場合はベソを行いません。

 

まとめ

ここまで自分が海外協力隊で派遣された場合、知っておきたい情報についてまとめてきました。

バナナやパイナップルの葉で作られた服が民族衣装となっているフィリピンですが、丈夫さがとても気になりますね。

ハロハロを混ぜて食べると言うことは知らなかったので、食べる機会があったら混ぜて食べてみたいです。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

¡Muchas gracias! ご来店ありがとうございました!

¡Hasta luego, adiós!  また会いましょう!

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