¡Hola, bienvenida! いらっしゃいませ!
はるカタルーニャです。本日は「現在完了と点過去、線過去の使い分けに関する言語カフェ」となっております!
ご来店いただき本当にありがとうございます(*´艸`*)
早速ですが、この記事では現在完了と点過去、線過去の使を使い分ける方法や違いについてご説明させていただきます。
過去形は日常的に使うので、少しでも使い分けが簡単になるように、例文を用いてご説明させていただきます。
目次
【スペイン語の過去形】全3種類(現在完了、点過去と線過去)
まず最初に、スペイン語で一般的に使われる過去形3種類についてご紹介させていただきます。
- 現在完了(Pretérito Perfecto)
- 点過去(Pretérito indefinido)
- 線過去(pretérito imperfecto)
これらの過去形のうち、現在完了と点過去、線過去の違いはまだ分かり易いですが、点過去と線過去は日本語訳がほぼ同じとなるため、かなり難しくなっています。
ではこれらの過去形にはどのような違いや特徴があるのでしょうか。
【現在完了】現在を含む過去、経験を表す(Haber + 過去分詞-ado, -ido)
スペイン語を習うにあたって一番最初に習う過去形、現在完了は主に以下の過去の場面を表したい時に用いられます。
- 現在を含む未完了の期間に発生した過去の出来事
- 現在までに物事が起こった回数や経験※
- 現在を含む一定期間に発生した、一連の完了した出来事
- 現在を含む過去の中で状況を評価
- 現在を含む過去の中で決定したことの理由を表す
【Por ejemplo:例文】
- Esta semana no he ido al cine.(今週は映画館に行きませんでした。)
- Ana se ha casado dos veces.(アナはこれまでに2回結婚したことがあります。)※
- Hoy me he despertado a las siete, pero no me he levantado hasta las siete y media.(今日は朝7時に目が覚めましたが、7時30分までベッドの中にいました。)
- ¿Qué te ha parecido la película ?(君はこの映画についてどう思いましたか?)
Pues..ha sido un rollo. (ええっと、退屈でした。) - Esta mañana he llegado tarde al trabajo porque he perdido el autobús.(今朝私はバスに乗れなかったため、仕事に遅れました。)
このように、現在を含んでいる過去を表したい場合は現在完了が使われます。
キーワードとして、今日や今朝、今週、この夏(過ぎ去った)や最近といった、まだ過ぎ去っていない過去を表す単語が使われている時に現在完了は用いられ、日本語でも「今」がついている単語がそれに該当しますね。
【現在完了】と共に使われやすい時制(Ya /todavía no /hoy /Este año)
続いて、現在完了が使われる分で用いられることの多い時制についてご紹介します。
- Este año /mes /fin de semana (今年、今月、今週末)
Este invierno /verano /otoño(この冬、この夏、この秋)
Esta semana /primavera (今週、この春)
Esta mañana /tarde /noche(今朝、今日の午後、今夜) - Hoy /Hace un rato /Hace un par de(今日、少し前、数日前)
- Últimamente /En los últimos días /Es las últimas semanas /Es los últimos meses(最近、下旬、週末、月末)
- Algún vez /Algunas veces(時々)
Una vez /Dos veces /Tres veces /Muchas veces (1回、2回、3回、何度も)
Varías veces /Bastantes veces(数回、かなりの回数) - Siempre /Nunca(いつも、決して)
- Ya /todavía no /Aún no (すでに、まだ)
これらの単語が出てきた際は、だいたいが現在完了となります。
B1に進むと過去完了を習うため、その際にも使われる単語はありますが、A2時点では現在完了で使われる単語として覚えておきましょう。
これらの単語を覚えることにより、その他の過去形との区別が段とつきやすくなります。
【点過去】過去の完結した出来事を表す
点過去は主に以下の過去の場面を説明したい時に使われます。
- 過去に終了して、区切られた期間に発生した出来事
- 終了した過去でその出来事が発生した回数※
- 決められた過去の期間に発生した、一連の完了した出来事
- 現在を含まない過去の状況を評価
- 現在を含まない過去の中で決定したことの理由を表す
【Por ejemplo:例文】
- Ayer fui al cine.(私は昨日映画館に行きました。)
- Pablo se casó ocho veces.(パブロは8回結婚しました。)※
- A los 18 años entré en la universidad.(私は18歳で大学に入学しました。)
- ¿Qué tal la fiesta de anoche?(昨日のパーティはどうでしたか?)
Pues..estuvo muy bien.(ええっと、とても良かったです。) - Ayer llegué tarde al trabajo porque perdí el autobús.(昨日はバスに乗れなかったので、仕事に遅れました。)
このように、もうすでに完了した過去を表したい場合は点過去が使われます。
キーワードとして、昨日や昨晩といった、すでに完了した過去(現在を含まない)を表す単語が使われている場合は、だいたいが点過去であると判断することができます。
※【現在完了と点過去】経験の区別
経験の際の例文で「※」がついていたと思いますが、その例文を読んでいただくと、どちらも回数や経験を表していて違いが分かりづらいと思います。
しかしながら、これらの文には明確な違いが存在しています。
まず、現在完了の回数や経験について詳しく説明させていただきます。
「現在までに物事が起こった回数や経験」をあらわす例文” Ana se ha casado dos veces. ”は意味が「アナはこれまでに2回結婚したことがあります。」でしたね。
これは現在アナが生きているため、現在完了が用いられます。
そのため、点過去形で表されている” Pablo se casó ocho veces. "、「パブロは8回結婚しました。」は現在はパブロは亡くなっていることになります。
【Por ejemplo:例文】
- 現在完了:Mi abuela siempre ha vivido su pueblo.(私の祖母はいつも彼女の町に住んでいました。)
- 点過去:Mi abuela siempre vivió su pueblo.(私の祖母はいつも彼女の町に住んでいました。)
このように日本語に表すと同じですが、現在完了が使われている文は「祖母は生きていて、今は違うところに住んでいるけれど、その町に住んでいたという経験」を表しています。
一方、線過去の文は「祖母はもう亡くなっていて、いつもこの町に住んでいたという過去を懐かしんで語っている」感じになります。
少しややこしいですが、ここで間違えてしまうと、生きている人がもう亡くなっているかのように伝わってしまうので気をつけましょう。
【点過去】と共に使われやすい時制(Ya /todavía no /hoy /Este año)
続いて、現在完了が使われる分で用いられることの多い時制についてご紹介します。
- Ayer /anteayer /anoche (昨日、一昨日、昨晩)
El año /mes /fin de semana pasado(去年、先月、先週)
El invierno /verano /otoño pasado(この冬、この夏、この秋:過ぎ去った)
La semana /primavera pasada(先週、この春:過ぎ去った)
El lunes /martes /miércoles pasado(月曜日、火曜日、水曜日:過ぎ去った)
El otro día (先日)
El día uno /el día dos /el día treinta(1日、2日、3日:何月の) - Aquel /Esa día /mes /año /fin de semana(あの日、あの月、あの年、あの週末)
Aquel /Ese invierno /verano(あの冬、あの夏)
Aquella /Esa semana(あの週) - En 2015 /En marzo(2015年に、3月に)
- Hace tres días / Hace 5 años (3日前に、5年前に)
これらの単語が出てきた際は、大抵が点過去となります。
しかしながら、これから説明する線過去にもこれらの動詞が混ざっていることがあるので、注意が必要です。
【線過去】継続している出来事や状況説明
線過去は主に以下の過去の場面を説明したい時に使われます。
- 過去の習慣的な行動
- 進行していた出来事
- 過去のコト、モノの説明
- 過去の人々について
- 主な出来事の背景について(時間や天気、状況など)
- 同じ過去の中で2つの行動があり、何らかの出来事により、もう一つの出来事が中断された状況
- 過去の行動を決定した原因についての説明
- 丁寧語
【Por ejemplo:例文】
- De pequeña, Ana siempre iba al pueblo de sus padres con su familia.(アナはいつも家族と一緒に両親の町へ行っていたものだった。)
- Cuando te vi, yo iba al cine.(私が君をみた時、私は映画館に行ってました。)
- Era una casa muy vieja, tenia tres plantas.(その家はとても古く、3回建てでした。)
- La abuela era alta y muy gorda.(おばあさんは背が高くてとても太っていました。)
- El cielo estaba nublado, pero no llovía...(曇り空でしたが雨は降っていませんでした。)
- Anoche cuando salía de casa oí una explosión.(昨夜家を出た時、爆発音が聞こえました。)
- El lunes llegué tarde al trabajo porque había huelga de autobuses.(月曜日にバスのストライキがあったため、仕事に遅れました。)
- ¿Qué deseaba?→Quería una camisa.(何かお探しですか?→シャツが欲しいのですが…)※言い回しは現在形になります。
このように、線過去は過去における持続的な動作や状況といった背景、習慣を表す際に用いられます。
日本語に訳すと「〜していた」や「〜だった」、「〜していたものだった」のように訳されることが多いです。
【点過去と線過去】の区別
点過去と線過去はスペイン語における最難関とも言えるくらい判別が難しいですよね。
実際、話している時のニュアンスや文中の筆者の考えなどからどちらが使われるのか変わってきてしまうこともあるため、明確に明言することはできませんが、少なからず区別することはできます。
スペイン語の点過去は「過去に完了、終結してしまったこと」表しますが、線過去は「過去に何があったのか」を説明しています。
線過去は終結したかにこだわらず、継続して行われていた過去やその状況について伝えたい時に用いられます。
例えば、「私がレストランに入った時、たくさんの人がいました」と言う文を作りたい時、「レストランに入った」はすでに終わった過去なため点過去形を使いますが、「たくさんの人がいた」と言う文は、そのレストランの状況を説明しているため、線過去が用いられます。
ですので、スペイン語にすると”Cuando entré en el restaurante, había mucha gente.”となります。
まとめ
スペイン語にある基本的な過去形である現在完了と点過去、線過去を使い分けるのはかなり難しいですね。
特に線過去形は引っ掛け問題も多く、理解に苦しむこともあるかと思います。
しかしながら、これまでご説明させていただいた特徴を理解すれば、より簡単にこれらの過去形を使い分けることができると思いますので、一緒に頑張っていきましょう。
¡Muchas gracias! ご来店ありがとうございました!
¡Hasta luego, adiós! また会いましょう!