【スペイン語文法】アクセント記号á/é/í/ó/úはいつ付く?ルールを例と共に解説!(DELE:B1)

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¡Hola, bienvenida! いらっしゃいませ!
はるカタルーニャです。

本日は「スペイン語のアクセント記号に関する言語カフェ」となっております!

ご来店いただき本当にありがとうございます。

早速ですが、この記事では「 á / é / í / ó / ú 」といったスペイン語のアクセント記号について、例を用いて詳しくご説明させていただきます。

こんな方におすすめ
  • スペイン語のアクセント記号がつくルールについて知りたい
  • スペイン語中級レベルの方
  • DELEのB1を受けようと思っている方

この記事は、上記のような方々にお勧めですので、ぜひ参考にしてみてください。

【アクセント記号】とは?4種ある音節とルールについて

そもそも、なぜアクセント記号はつくのでしょうか。 まず、スペイン語の「アクセント」とは、単語の中で一番強く発音される部分(強勢)のことです。そして「´」の記号を「アクセント記号(Tilde)」と呼びます

このアクセント(強く読む場所)の位置には、以下の4つのタイプがあり、それぞれ名前が付いています。
文法ルールを学ぶ上で便利なので、まずは「こんな種類があるんだな」と知っておきましょう!

  • 最終音節にアクセントのある語:Agudas (アグーダス)
  • 最後から2番目の音節にアクセントがある語:Llanas (リャナス)
  • 最後から3番目の音節にアクセントのある単語:Esdrújulas (エスドルーフラス)
  • 最後から4番目の音節にアクセントのある単語:Sobresdrújulas (ソブレスドルーフラス)

これらのどのタイプにアクセント記号が付くのかは、これから説明する非常にシンプルな「基本ルール」で判断できます。

「これならわかるスペイン語文法」は私も使っているテキストです!
初学者から上級者まで、スペイン語を学ぶ人ならずっと使える本となっていますので、オススメです。

アクセント記号を付けるか決める2つの大原則

スペイン語には、単語の終わり方によって、どこを強く読むかが決まる、たった2つの「基本ルール」があります。
まずはこれをしっかり覚えましょう!

  • ルール①:n, s, 母音 (a, e, i, o, u) で終わる単語
    最後から2番目の音節を強く読む。(アクセント記号は不要)
    • 例:ca-sa (家), i-ma-gen (イメージ), an-tes (前に)
  • ルール②:ルール①以外の子音 (n, s以外) で終わる単語
    最後の音節を強く読む。(アクセント記号は不要)
    • 例:auto-ri-dad (権威), sin-te-ti-zar (統合する)

ほとんどの単語はこのルール通りなので、アクセント記号は付きません。

そして、アクセント記号が必要になるのは、「実際の読み方が、この基本ルールから外れる場合」だけです。
その目印として、アクセント記号を付けます。

まずは、アクセント記号をつけない基本ルールを、しっかりと頭に入れておきましょう。

【アクセント記号がつく場合】基本ルールの3つの例外パターン

ここからは、アクセント記号が付く「例外」のパターンを具体的に見ていきましょう。

例外①:本来より「後ろ」の音節を強く読む単語 (Agudasの例外)

n, s, 母音」で終わる単語は、基本ルールでは最後から2番目を強く読みます。
しかし、実際には最後の音節を強く読む単語があります。(=Agudas になる例外) これがルールからの例外となるため、正しい位置にアクセント記号を付けます。

  • 例: Habitación, Llegó, Jamás, Sillón, Café
  • 解説: 例えば Habitaciónn で終わるので、基本なら ha-bi-TA-cion と読むはずです。
    しかし実際は ha-bi-ta-CIÓN と読むため、例外の印として ó に記号が付きます。

例外②:本来より「前」の音節を強く読む単語 (Llanasの例外)

n, s 以外の子音」で終わる単語は、基本ルールでは最後の音節を強く読みます。
しかし、実際には最後から2番目の音節を強く読む単語があります。(=Llanas になる例外) これも例外となるため、アクセント記号が必要です。

  • 例: Césped, Fácil, Azúcar, Fútbol, Álbum
  • 解説: 例えば Fácill で終わるので、基本なら fa-CIL と読むはずです。
    しかし実際は -cil と読むため、例外の印として á に記号が付きます。

例外③:常に例外となる単語 (Esdrújulas & Sobresdrújulas)

最後から3番目(Esdrújulas)や4番目(Sobresdrújulas)を強く読む単語は、常に基本ルールから外れます。
そのため、これらの単語には迷わず常にアクセント記号を付けましょう!

  • 例: Gramática, Teléfono, Húngaro, Trágicamente, Júramelo

【特別ルール】同音異義語を見分けるためのアクセント記号

ここまでの発音ルールとは別に、全く同じスペルでも意味が違う単語を区別するために、アクセント記号が使われることがあります。

これはルールではなく、ペアで覚える必要があります!

【Por ejemplo:例文】

  • Si (もし) / Sí (はい)
  • Tu (君の) / Tú (君は)
  • Se (自分自身を〜する) / Sé (知っているの一人称単数現在形)

このようにアクセント記号のみで区別が付けられている単語は覚えるしかなく、ここまで紹介したルールが使えないので注意してください。

ちなみに、día (日) や río (川) のように、二重母音をあえて区切って発音する場合にもアクセント記号が付きます。これは Hiatoと呼ばれる少し発展的なルールなので、また別の機会に詳しくお話ししますね!

練習問題

ルールは理解できましたか?以下の単語のどこにアクセントが付き、アクセント記号(´)が必要かどうか考えてみましょう!

答えは一番下、まとめの後ろにあります!

  1. examen (試験)
  2. examenes (試験 – 複数形)
  3. corazon (心臓)

まとめ

ここまで、スペイン語のアクセント記号のルールについてご紹介しました。最後にポイントを整理しましょう。

  1. 基本ルール①: n, s, 母音で終わる単語は、最後から2番目を強く読む。(記号なし)
  2. 基本ルール②: ①以外の子音で終わる単語は、最後を強く読む。(記号なし)
  3. 例外のルール:
    • 実際の読み方がこの基本ルールから外れる場合、正しい位置にアクセント記号(´)を付ける。
    • EsdrújulasSobresdrújulas は、常にアクセント記号を付ける。
  4. 特別ルール: si / sí のように、意味を区別するためにアクセント記号を付ける単語もある。

スペイン語のアクセント記号には以上のようなルールがありました。
この法則を覚えてしまえば、スペイン語の読み書きが格段に楽になりますので、是非参考にしてみてください。

¡Muchas gracias! ご来店ありがとうございました!

¡Buen viaje!(良い旅を!)

練習問題の答え

先ほどの練習問題の答えは、こちらになります!

  1. examen (Llanas, ルール通りなので記号なし)
  2. exámenes (Esdrújulaなので記号あり)
  3. corazón (Agudasの例外なので記号あり)
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