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【スペイン語文法】接続法過去ra形・過去se形の活用と使い方(DELE:B2)

¡Hola, bienvenida! いらっしゃいませ!

はるカタルーニャです。本日は「接続法の過去形2種(RA・SE)に関する言語カフェ」となっております!

ご来店いただき本当にありがとうございます(*´艸`*)

 

早速ですが、この記事では意味がほとんど同じだけれど、2種類ある接続法の過去形についてご紹介させていただきます。

この記事は接続法の過去形について知りたい人や、接続法過去RA形と接続法過去SE形の違いを知りたい人、また活用を覚えたい人にとてもおすすめな記事となっております。

直接法とは違い、線過去や点過去といったややこしい違いはないので、使い方や活用をすぐに覚えられると思います。

 

【接続法過去形】使い道3種類(礼儀正しさや、主動詞が過去形、実現可能性の低い願望)

以下に接続法過去形の使い道③種類をまとめてみました。

  • より丁寧な文にし、礼儀正しさを表現する
  • 主節の動詞が過去形の場合に、従属節の動詞として使う
  • Ojaláと共に実現可能性の低い願望を表す

主に接続法過去形は、これら3種類の使い道で用いられることが多くなっています。

では、2種類ある接続法過去形にはどのような違いがあるのでしょうか。

 

【接続法過去形】2種の違い(過去ra形は話し言葉&礼儀表現・過去se形はあまり使われず、書き言葉)

接続法過去形には「過去ra形」と呼ばれる過去形と「過去se形」と呼ばれる過去形があります。

これら二つには大きな違いがなく、意味もほとんど一緒なため難しく考える必要はありません。

しかしながら、現在のスペイン語ではほとんどの場合「接続法過去ra形」が話し言葉でも、書き言葉でも使われています。

 

一方過去se形は、ごく稀に文章で用いられることがあるため、少なからず見ただけで接続法過去形だとわかるくらいには、活用を覚えておく必要があります。

また、接続法過去形の使い道で紹介させていただいた「礼儀を表す」文を作りたい場合は必ず「接続法過去ra形」を用いる必要があります。

過去se形を使っても、丁寧な言い回しにはなりませんので注意してください。

 

ちなみにスペインの大学の先生は、接続法過去se形はラテンアメリカで使われることが多いといっていたのですが、実際はそれほど使われてはいないようです。

続いて、接続法過去形の活用を見ていきましょう。

 

【接続法過去】RA形・SE形の活用(点過去の3人称複数形のRONをRAかSEに変えるだけ!)

接続法過去形の動詞の活用は至ってシンプルで、なんと直接法点過去形の3人称複数形の語尾「-ron」を「-ra」か「-se」の活用に変えるだけで作ることができます。

 

-ar動詞 -er動詞 -ir動詞
Tomar→Tomaron(点過去三人称複数形) Comer→Comieron(三人称複数形) Vivir→Vivieron(三人称複数形)
過去ra形 過去se形 過去ra形 過去se形 過去ra形 過去se形
Tomara  Tomase Comiera Comiese Viviera Viviese
Tomaras Tomases Comieras Comieses Vivieras Vivieses
Tomara Tomase Comiera Comiese Viviera Viviese
Tomáramos Tomásemos Comiéramos Comiésemos Viviéramos Viviésemos
Tomarais Tomaseis Comierais Comieseis Vivierais Vivieseis
Tomaran Tomasen Comieran Comiesen Vivieran Viviese

 

このように、太字になっているところを変えるだけで、接続法過去形は作れるため、太字の語尾を覚えて活用してみてください。

 

【接続法過去形】3種の使い道の詳しい説明と例文

では最後に、接続法過去形でよく使われる3種類の使い方を例文を用いてご紹介いたします。

接続法過去形の使い道には、礼儀正しさや、主動詞が過去形の場合、そして実現可能性の低い願望でしたね。

 

【礼儀】より丁寧な文にし、礼儀正しさを表現する(過去ra形のみで表現できる)

接続法過去ra形は、直接法過去未来形、直接法未来形と同じように、用いるだけで文をより丁寧な言い回しに変えることができます。

【Por ejemplo:例文】

  • Quisiera un azucarillo, por favor.
    角砂糖をひとつ、お願いします。

 

【従属節】主節の動詞が過去形な場合(主節によって異なる時間的値を持つ)

続いて、主節の動詞が過去形の場合に、接続法過去形を従属節の動詞に用いる使い方について。

こちらの使い方は少しだけややこしく、主節の動詞によって、同じ接続法過去形でも従属節の時間的値が異なります。

【Por ejemplo:例文】

 

  • Quería que te quedaras a cenar con nosotros.
    私たちと一緒に夕食を食べてほしいな。→現在&礼儀
  • Ayer me pidió que lo acompañara al médico.
    昨日、私は彼と一緒に病院へ行くように頼まれました。→過去
  • Juan me dijo que buscara en la web del gimnasio.
    フアンは私に、ジムのウェブサイトを探すように言いました。→未来

 

こんな感じにそれぞれ時間的値が主節の動詞や状態によって変わってきますので、意味を間違えて捉えてしまわないように注意しましょう。

 

【Ojalá】実現可能性の低い願望を表す(現在や未来の行動で実現可能性が0〜25%くらい)

最後に、願望を表す際によく用いられる”Ojalá”と一緒に使う接続法過去形についてご紹介します。

この場合、現在や未来に起きてほしい出来事について文を作るのですが、実はその実現可能性は0〜25%とかなり低い場合に用いられます。

言うなればありそうもない不可能な願いと言ったところでしょうか。

 

【Por ejemplo:例文】

  • ¡Ojalá saliera contenta del examen!
    テストから気分良く出れたらいいのにな。
  • ¡Ojalá supiera este que piensa él!
    彼の考えがわかればいいのに。

 

このように、願望を表す文でも接続法過去形は使われます。

 

まとめ

ここまで、接続法過去形の使い道3種類や活用、そして過去ra形と過去se形の違いについてご紹介させていただきました。

過去ra形と過去se形はほとんど違いはありませんが、過去ra形の方が過去se形よりよく使われ、過去se形は現在では、ほとんど書き言葉となっていることが分かりましたね。

また礼儀を表したい時も過去ra形しか使うことができませんでした。

 

活用に関しては、直接法点過去形の3人称複数形の語尾「-ron」を「-ra」か「-se」の活用に変えるだけで作ることができましたね。

使い道3種に関しても、礼儀や、主節の動詞が過去形の場合に、従属節の動詞として使う場合、そしてOjaláと共に実現可能性の低い願望を表す場合に使われましたね。

特にOjalá を用いた文では、過去形なのか、現在か未来なのかによって使い分けられ、また実現可能性によっても分けることができるため、少しややこしくなっていますが、少しづつ覚えて使い分けられるようにしましょう。

 

¡Muchas gracias! ご来店ありがとうございました!

¡Hasta luego, adiós!  また会いましょう!

 

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