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はるカタルーニャです。本日は「中東のカントリーカフェ」となっております!
ご来店いただき本当にありがとうございます(*´艸`*)
早速ですが、今回はもし青年海外協力隊の派遣先が「シリア」だった時に必要になるであろう基本情報と、普通にシリアへの旅行や出張の際に役立つ歴史や文化についてまとめていきます!
目次
【基本情報】シリアってどんな国?
そんな疑問を解消するべくざっくりとまとめてみました。
・首都 ダマスカス
・通貨 シリア・ポンド
・時差 7時間日本より遅れている
※サマータイムありで、3月終わりから10月終わりまで時差は6時間と短くなる。
・言語 アラビア語
・電圧 220V、50Hz
・コンセント タイプB、タイプC、タイプE、タイプLとホテルによって変わってくるそうです。
・面積 18.5万平方キロメートル(日本の約半分)
・気候 地中海性気候、砂漠気候、乾燥気候
・経路 バンコク、デリーなどのアジア、ドバイ、ドーハなどの中東、ヨーロッパなど経由して行くことができる。
※直行便はなく、乗り換えは1~3回。所要時間は約16~18時間。
・祝日 4月17日(独立記念日)
・産業 石油生産業、繊維業、食品加工業
・挨拶 صبلح الخير(サバーフルヘイル)=おはようございます、السلام عليكم(アッサラーム・アライクム)= こんにちは、أهلاً و سحلاً(アハランワサハラン)=ようこそ
言語
シリアの言語についてご紹介します。
「何語を使っているの?」「英語は使えるの?」など、シリアの言語について疑問を抱えている人は参考にしてみてください。
何語を使っているの?
シリアでは以下の言語が主に使われています。
- アラビア語
- シリア語
- クルド語
- アルメニア語
- アゼルバイジャン語
- 現代アラム語
- フランス語
公用語は「アラビア語」ですが、そのアラビア語には数多くの方言があり、「レバント方言」「イラク方言」「ナジュド方言」「北メソポタミア・アラビア語」がつかわれています。
また、アラビア語の他にも「シリア語」や「クルド語」「アルメニア語」「アゼルバイジャン語」「現代アラム語」など多くの言語が地方や民族で使われています。
かつてフランスの統治領だったこともあり、フランス語も通じるようですが、隣国レバノンと異なりシリアでは、エリート層のような国民の中でもごく一部に限られた裕福な家庭のみ話すことができます。
ちなみにシリアの国名は、「シリア」の語源は不明ですが、アッシリアの転訛とする説やティルスの転訛とする説などがある他、「シリア」という言葉は、国境を持つ国家と言う意味ではなく、周辺のレバノンやパレスチナを含めた地域を指すこともあるそうです。
英語は使えるの?
残念ながら、シリアでは英語が公用語になっていないため、ほとんど通じない可能性が高いです。
そのため、方言は多いですがアラビア語を少なからず話せるようになってから現地に行くことをおすすめします。
気候・位置
「シリア・アラブ共和国」通称シリアは、中東のレバントに位置する共和制国家で、東に面している地中海を除き、シリアの国土は隣国と地続きであり、南西に「イスラエル」、南に「ヨルダン」、北に「トルコ」、東に「イラク」と国境を接しています。
国土西部の地中海沿岸部には平野が広がっており、また南部には肥沃な土地があるため、国内農業のほとんどはこの地域で行われています。
北部と中部は乾燥地帯で、中部にはアンチレバノン山脈が連なって存在しているため山岳地帯が大半となっていますが、その延長上には、アラビア半島に続くシリア砂漠があります。
シリアの最高峰は「ヘルモン山」で高さは2,814メートルと富士山よりは低いです。
国土の北から南にかけて「ユーフラテス川」が流れている他、南から北には「オロンテス川」が流れています。
続いて気候に関して、国土の多くを砂漠が占めているシリアですが、砂漠気候だけではなく地中海沿岸、山岳地方など地域ごとに多彩な気候を持っています。
シリア全体では夏と冬の寒暖の差が激しくなっており、春と秋も非常に短いですが存在するため四季があります。
気候の区分として、地中海沿岸部は典型的な「地中海性気候」で、夏になると気温が上がりますが、日本とは違って乾燥しています。
冬もそこまで寒くは無く温暖で、雨が多いのが特徴的です。
内陸部に入ると私たちが想像するようなアラブ系の気候、「砂漠気候」となります。
沿岸部に比べてかなり乾燥し、夏は暑くなりますが、冬になると氷点下まで気温が下がります。
雪が降ることにより積雪もあり、稀に数十センチにもなるような大雪となることもあります。
衣服
では中東の国シリアにはどのような民族衣装があるのでしょうか。
アラビア語を話し、イスラム教が浸透している国となると、肌の露出を下げるためにスカーフをまいたり、男性はひげを生やし白い帽子をかぶっているようなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
そんな中東の国シリアの民族衣装には、「アバ」という服があり、それは毛や絹のを四角切った布に、頭や腕を通す穴を開けた服装です。
また「チャドル」と呼ばれる主に女性が身につける衣装もあり、これは目以外を覆える形をしているため、イスラム教徒にとっては必需品となっています。
では、私たちがシリアに行ったときはどのような服を着れば良いのでしょうか?
動きやすい服装が大事ですが、イスラム教徒が多い国と言うことも考慮して、男女ともにノースリーブやタンクトップ、ショートパンツなどの肌の露出度が高いものは控えたほうが良さそうです。
12月から2月のような、冬のシリアではかなり気温が下がるため日本の冬と同じような防寒具を持って行きましょう。
一方6月から9月には夏になるため、気温が日本のように35度を超えることも多くなります。
それを踏まえて半袖等を持って行き、露出を抑えるためだけでは無く、日焼け対策をするためにも、その上にスカーフ等をまとうのが良さそうです。
また食事の前に手を洗う設備がなかったり不衛生だったりする場合もありますので、手指消毒ジェルやウエットティッシュも合ったら便利かもしれません。
一日の中で時間帯によって気温差があるので、長期滞在の場合は半袖や薄手の長袖に加えて、普通の長袖、ウインドブレーカー、フリースなどの重ね着できる服を持っていきましょう。
なるべく髪も見えなくなるようスカーフを巻き、トラブルを回避しましょう。
代表的な食事
続いて、シリアでの食事について、シリアで有名な主食は「フブス」です。
フブスはパンのことで、他にもライ麦パンやお米も食べられます。
シリア料理は全般的に隣国レバノンの料理と似通った点があり、ヨーグルトなどの発酵食品はレバノンのみならず、シリアを含む中東地域一帯で発展しています。
シリア料理の特徴としては、よく「ニンニク」や「ハーブ」、「レモン」や「オリーブ」、そして「ヨーグルト」などが料理の味付けに使われていると言うことがあります。
肉や野菜、豆に加えてブルガーと呼ばれる挽き割り小麦はよく、食材としてシリア料理に用いられており、「キベ」と呼ばれるブルガー小麦とラムのひき肉を混ぜて油で揚げた料理はとても有名です。
他にも「マッザ(メゼ)」という野菜や豆をメインにした前菜も良く食卓に並びます。
民族などの食事
では青年海外協力隊で首都から遠く離れた地域や民族の料理を食べるとしたら、どんな料理が出てくるのでしょうか!
シリアの国民食としては「ファラフェル」と呼ばれるつぶした豆を揚げた料理があるほか、「タブーレ(タブーリ)」というパセリのサラダ、チキンやラムのシチューに「シャワルマ(ドネルケバブ)」という回し焼肉が有名です。
またシリア人は甘いものが大好きなため、さまざまな種類の甘いお菓子が食べられます。
「バクラヴァ」と呼ばれる甘いお菓子はシリアではよく食べられています。
最後に飲み物について、シリアではトルコに近いこともあり「トルコ式コーヒー」がよく飲まれています。
お茶もあるほか、お酒ではアニス風味の蒸留酒である「アラック」がとても人気なんだそう。
また甘い物が大好きな国民性もあり、シリアの清涼飲料は、世界一甘いという説もあります。
伝統的な飲み物としては、「Koravya」というキャラウェイの実から作る飲料があり、これは赤ちゃんが誕生した10日後に行なうお祝いの席で飲まれます。
住居
続いてシリアでの住居についてですが、青年海外協力隊で派遣される場合、シェアハウスなり家なり、住む場所を与えてもらえる国が多いようです。
ですのであまり必要のない情報かもしれませんが、シリアでの住居について、いくらくらいで済めるのか、またホテルについても載せていきたいと思います。
派遣終了中もしくは後にシリア旅できるかもしれないので!
やっぱり場所によって金額は変わるようです。
地方は比較的安いですが、首都はあまり安くない印象です。
アジア感覚で行くと思いのほか高くてびっくりするかもしれません。
格安ホテルもあるみたいですが、値段はピンキリ。観光地化している地域ではやはり他の地域と比べると高くなる傾向にあるようです。
物価と治安
シリアの通貨は「シリア・ポンド」です。
1シリア・ポンド→0.045円(2021/12/13)で、過去5年の変動0.55円~0.04円となっているため、そこまで変動がない印象を持ちますが、シリア・ポンドのチャート見てみると2017年と2020年、2021年のある月を境に崖のように下落しているため少し怖いです。
物価についてですが、以下のようになっています。
- 卵1ケース(30個)→4400SP=約200円
- とり肉(1kg)→7000SP=約320円
- 羊の肉(1kg)→2万3000SP=約1050円
- 牛肉(1kg)→1万4000SP=約650円
こうやって見てみると物価は安いような高いような…しかしながら、シリア国内では、アメリカによる経済制裁や過激派組織による治安悪化の影響が大きく、物価が高騰し、医薬品は6〜7倍の値段と言われています。
シリアの公務員の平均の給与は約5万SP=23000円ほどで、シリア人にとって食べ物でさえも全て易々と買えるような金額ではありません。
貧困率は85%に上り、特に難民は貧しい生活から抜け出す方法もない生活をしています。
続いて治安についてですが、シリアの治安は渡航者・滞在者に深刻な危険が及ぶ可能性が極めて高い状況が続いており、全土に「レベル4:退避勧告」を発出されています。
戦争も現在でも続いているため、命が危険にさらされるくらいかなり危険です。
文化的特徴
青年海外協力隊としてシリアに行くとしたら、現地で適応するためにもマナーや文化について知っていった方が現地民と仲良くなれそうですよね!
ですのでシリアで生活するうえで大切になりそうなマナーや文化について載せていこうと思います。
シリアの食事のマナーについて紹介します。
シリアでの食事では基本的に箸やフォークなどを使わずに手を使って食事します。
そしてその際は必ず右手を使うようにしましょう。
インドなどでも同じように、左手は「不浄の手」とされているため、マナー違反となります。
また国によって様々ですが、全般的にイスラム教はお酒を飲むことができません。
そういったルールがあることを理解して行動しましょう。
まとめ
ここまで自分が海外協力隊で派遣された場合、知っておきたい情報についてまとめてきました。
危険レベル4の国はなかなか聞かないため、情勢や治安も含めてシリアは不安要素が多いです。
青年海外協力隊はこういった危険地域には派遣されないため、2011年のシリア内戦前、まだ治安が安定していた「アラブの春」時代に派遣されていたのではないでしょうか。
どうにか戦争は終わってほしいです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
¡Muchas gracias! ご来店ありがとうございました!
¡Hasta luego, adiós! また会いましょう!