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【スペイン語文法】関係代名詞/副詞/形容詞(que/ donde/ cuyo)とは?10種ある使い方について詳しく解説!(DELE:B2)

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はるカタルーニャです。本日は「スペイン語の関係代名詞と関係副詞に関する言語カフェ」となっております!

ご来店いただき本当にありがとうございます(*´艸`*)

 

早速ですが、この記事ではスペイン語の中級レベルで習う、関係代名詞と関係副詞について、例文を用いてご説明させていただきます。

特に今回は、スペイン語にはどのような関係代名詞と関係副詞があるのか、それぞれの使い分けの方法について詳しくご紹介させていただきます。

スペイン語の関係代名詞と関係副詞の種類について知りたい方や、スペイン語中級レベルの方、またDELEのB2を受けようと思っている方にとてもおすすめな記事となっておりますので、是非参考にしてみてください。

 

また、それぞれの関係代名詞、関係副詞に関する詳しい解説に関する記事も、一緒に載せてありますので、もう少し詳しく知りたい場合は是非見てみてください。

 

【関係代名詞/ 副詞/ 形容詞】とは?主節と従属節を繋ぐ関係詞

まず最初に、関係代名詞・関係副詞についてご紹介させていただきます。

英語でも習った「関係代名詞・副詞」はスペイン語にも存在し、「主節と従属節を繋ぐ役割を持った関係詞」の一つとなっております。

 

【Por ejemplo:例文】

  1. 私は彼氏にこのチョコレートをあげる予定です。
    Regalaré a mi novio este chocolate.
  2. 私はこのチョコレートを昨日作りました。
    Ayer cociné este chocolate.

 

これらの文をつなげると日本語では以下のようになりますね。

  • 私は昨日作ったこのチョコレート彼氏にあげる予定です。

このように、日本語には関係代名詞や関係副詞が使われないないため、理解しにくいかもしれませんが、スペイン語では以下のように”que”を用いることによって文をつなげることができます。

 

  • Regalaré a mi novio este chocolate que cociné ayer.

このように、2つの文の中で被っていた共通の単語である”este chocolate”を先行詞として、その後、文と文の接着剤の役割を持っている”que”を用いて文をくっつけることができます。

ではスペイン語の関係代名詞・副詞にはどのくらいの種類があるのでしょうか。

 

【約10種類】スペイン語の関係代名詞/ 副詞/ 形容詞の一覧表

続いて、スペイン語の関係代名詞、関係副詞、そして関係形容詞についてご紹介させていただきます。

スペイン語中級レベルであるB2では、以下の表にある約10種類の関係詞がよく出されます。

 

関係詞 単数形 複数形
関係代名詞 que
quien quienes
el/ la que los/ las que
lo que
el/ la cual  los/ las cuales
関係副詞 donde
cuando
como
cuanto(関係代名詞もある)
関係形容詞 cuyo/ cuya cuyos/ cuyas

 

それぞれ文と文をくっつけるという役割としては同じですが、そのつなげたい文の形によって、使い方が変わってくるため注意が必要です。

 

【関係代名詞】que/ quien/ el que/ el cual の意味と特徴:人や物、先行詞の有無で使い分ける

関係代名詞には大まかに5つの種類があり、以下のように使い分けることができます。

 

【1】que:〜する(人、もの)

《特徴》

  • 最も使われる関係詞である
  • 性数変化がない
  • 人、動物、物の先行詞として、定冠詞なしで使うことができる
  • 主語として使うことができる
  • 直接目的語として使うことができ、人が先行詞でも「a que」にならない
  • 制限用法と、非制限用法で意味が少し変わる

 

スペイン語での関係代名詞は”que”が使われることが多いですが、それ以外の形もよく使われるので注意が必要です。

それぞれに対する、より詳しい説明の記事もありますので是非参考にしてみてください。

関連記事:【スペイン語文法】関係代名詞"que"とは?意味と使い方を例文と共に解説!(DELE:B2)

 

【2】el/ la los/ las/ que:〜する(人、もの)、そしてその人、ものは…

《特徴》

  • 定冠詞は先行詞の性数に一致する
  • 制限用法と非制限用法で意味が少し変わる
  • 先行詞を中に含んで表現できる(先行詞なしでは用いることができない)
  • 強調構文を作ることができる
  • 前置詞と一緒に用いられる時はqueの
  • 前に定冠詞をおく(省略されることもある)
  • 制限用法の場合、定冠詞a, de, en, conは省略傾向にある

 

関連記事:【スペイン語文法】関係代名詞"el/ la/ los/ las que"とは?意味と使い方を例文と共に解説!(DELE:B2)

 

【3】lo que:〜すること、そのこと、何が(を)…しようとも

《特徴》

  • 中世の定冠詞を伴って、事柄や漠然としたものを示す
  • 性数不変
  • 先行詞を中に含んで用いる(独立用法)
  • 主語として用いることができる
  • 直接目的語として用いることができる
  • SERの補語として用いることができる
  • 非制限用法の場合、前置詞と共に専攻
  • する文や節に対して使うことができる
  • 接続法と共に用いる、「何が…しようとも」という意味で使うことができる

 

関連記事:【スペイン語文法】関係代名詞"lo que"とは?意味と使い方を例文と共に解説!(DELE:B2)

 

【4】el/ la/cual, los/ las cuales:〜する人

《特徴》

  • 定冠詞を伴って用いられる
  • 先行詞の性数に一致する
  • 他の関係詞と異なり、強制語となる
  • 制限用法と非制限用法がある
  • 3音節以上の前置詞や複合前置詞と共に多用される
  • 名詞+de+定冠詞+cualの構文を用いて、先行詞で表される「もの・人」の一部分を説明することがある
  • 主に非制限用法で使われ、前置詞を伴う場合は制限用法でも使える
  • haberとtenerの後ろで使う場合もある
  • 先行詞には人やものがくるが、lo cualの場合は前の文全体を表す

 

関連記事:【スペイン語文法】関係代名詞"el/ la/cual"とは?意味と使い方を例文と共に解説!(DELE:B2)

 

【5】quien/ quienes:〜するもの(人)

《特徴》

  • 人、動物、物の先行詞として使うことができる
  • 常に前例が存在する
  • 形式的な文で用いられる
  • 性数変化する
  • 前置詞と共に用いられることが多い
  • 前置詞がない場合は説明文
  • 定冠詞と共に用いられる

 

関連記事:【スペイン語文法】関係代名詞"quien/ quienes"とは?意味と使い方を例文と共に解説!(DELE:B2)

 

【関係副詞】donde/ cuando/ como/ cuantoの意味と特徴:言及したいものが場所、時間、行動によって使い分ける

続いて、関係副詞donde/ cuando/ como/ cuantoについて、それぞれ4種類の特徴についてご紹介させていただきます。

 

【1】donde:〜するところの(場所)

《特徴》

  • 場所に関する情報
  • 先行詞を伴う
  • 場所の情報が必要な前置詞と共に用いられる
  • 説明する時に用いられる
  • 動詞”SER"の意味を含む強調的な文で用いられる

 

こちらも、それぞれに対するより詳しい説明の記事がありますので、是非参考にしてみてください。

関連記事:【スペイン語文法】関係副詞"donde"とは?意味と使い方を例文と共に解説!(DELE:B2)

 

【2】cuando:〜する(した)とき

《特徴》

  • 時間を表す名詞(句)、副詞(句)を先行詞として用いる
  • 先行詞を伴う時と、伴わない時がある
  • 制限用法と非制限用法がある
  • cuandoの代わりに(en) que がよく使われる
  • 先行詞は時にcuandoの中に含まれる
  • 強調構文を作ることができる

 

関連記事:【スペイン語文法】関係副詞"cuando"とは?意味と使い方を例文と共に解説!(DELE:B2)

 

【3】como:〜のように

《特徴》

  • 行動などに関する情報を伝える時に用いられる
  • 様態や方法を表す名詞(句)、副詞(句)を先行詞として用いる
  • 話し言葉ではen queが代わりによく用いられる
  • 先行詞にcomoが含まれることがある
  • 強調構文を作ることができる

関連記事:【スペイン語文法】関係副詞"como"とは?意味と使い方を例文と共に解説!(DELE:B2)

 

【4】cuanto:〜する全ての人(もの)、〜分だけ

《特徴》

  • 量を表す
  • 先行詞は伴わないが、名詞を変更できる
  • 関係代名詞として使われる場合は言及する名詞に合わせて性数変化
  • 関係副詞の場合は性数不変

 

cuanto以外、関係詞節が修飾する対象となる名詞を意味する語である「先行詞」がつくことが多く、また言及したいものが場所なのか、時間なのかによって使われるものが変化します。

関連記事:【スペイン語文法】関係代名詞/副詞"cuanto"とは?意味と使い方を例文と共に解説!(DELE:B2)

 

【関係形容詞】cuyo/ cuya/ cuyos/ cuyasの意味と特徴:後続の名詞に合わせて性数変化する

最後に、関係形容詞cuyo/ cuya/ cuyos/ cuyasについてご紹介させていただきます。

関係形容詞cuyo/ cuya/ cuyos/ cuyasには以下のような特徴があります。

  • 口頭ではほとんど使われず、文章のみの関係形容詞となっている
  • 先行詞を受けてその所有関係を表す
  • 後続の名詞に合わせて性数変化する
  • 「名詞+de+cuyos+複数名詞」の構文を用いて複数名詞の一部を説明することがある
  • 文飾的、気取った感じの文を書きたい時に、あえて使う

 

意味としては「その人(もの)の〜が…する(ところの)」や、「そしてその人の(それ)の〜は」などとなりますが、例文を見た方がわかりやすいと思いますので、以下を参考にしてみて下さい。

【Por ejemplo:例文】

  • Conozco a un chico cuya hermana trabaja en la embajada.
    お姉さんが大使館で働いている少年を、私は知っています。
  • Empecé a trabajar en una oficina, cuyas ventanas daban a la calle principal.
    私はある事務所に勤め始めたのですが、その窓はメインストリートに面していました。
  • El vasco es una lengua cuyo origen aún se desconoce.
    バスク語は、その起源がまだ不明な言語です。(文飾的な表現文)
    (=El origen de la lengua vasca aún se desconoce.)

 

関係形容詞cuyo/ cuya/ cuyos/ cuyasは口頭では使われないため、日常的に聞くことはないかと思いますが、テストには出ますので意味を理解できるようにはなっておきましょう。

 

まとめ

ここまでスペイン語の関係代名詞、副詞、形容詞についてご紹介させていただきました。

これらは全部で10種類あり、それぞれ人なのか、物なのか、それとも時間や場所なのかによって使い分けることができましたね。

使い分けや、自ら使い分けることはかなり難しいと思いますが、少しずつ覚えてマスターしていきましょう。

 

¡Muchas gracias! ご来店ありがとうございました!

¡Hasta luego, adiós!  また会いましょう!

 

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