青年海外協力隊の派遣国

【ハンガリーってどんな国?生活は?】言語、気候や位置、衣服、食事、住居などの基本情報

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はるカタルーニャです。本日は「欧州のカントリーカフェ」となっております!

ご来店いただき本当にありがとうございます(*´艸`*)

早速ですが、今回はもし青年海外協力隊の派遣先が「ハンガリー」だった時に必要になるであろう基本情報と、普通にハンガリーへの旅行や出張の際に役立つ歴史や文化についてまとめていきます!

 

【基本情報】ハンガリーってどんな国?

そんな疑問を解消するべくざっくりとまとめてみました。

 

・首都 ブダペスト

・通貨 フォリント

・時差 時間日本より遅れている
※サマータイム

・言語 ハンガリー語

・電圧 220V、50Hz

・コンセント タイプCが一般的ですが、タイプSEも使われています。

・面積 約9.3万平方キロメートル(日本の約4分の1)

・気候 大陸性気候

・経路  オーストリアやドイツ、フィンランドやオランダを経由するのが一般的。
※直行便はなく、乗り換えは1~3回。所要時間は約13時間30分~

・祝日 8月20日(建国記念日)

・産業 機械工業、化学・製薬工業、農業、畜産業

・挨拶 Jó reggelt(ヨー レッゲルト)=おはよう、Jó napot(ヨー ナポト)=こんにちは、Jó estét(ヨー エシュテート)=こんばんは、Köszönöm(クゥスヌム)=ありがとう、bocsánat(ボチャーナト)=ごめんなさい

 

言語

ハンガリーの言語についてご紹介します。

「何語を使っているの?」「英語は使えるの?」など、ハンガリーの言語について疑問を抱えている人は参考にしてみてください。

 

何語を使っているの?

ハンガリーでは以下の言語が主に使われています。

  • ハンガリー語
  • ドイツ語

公用語は「ハンガリー語」で、少数民族もハンガリー語を話すなど人口の約98%が使っている言語になります。

その他人口の約1%が「ドイツ語」を家庭内で使用しています。

 

ちなみにハンガリーの正式名称はハンガリー語で「 Magyarország [ˈmɒɟɒrorsaːɡ]」となっており、カタカナ読みをすると「マジャロルサーグ」となります。

そして語源に関しては、7世紀のテュルク系の「オノグル (Onogur)」 という単語で、意味は「十本の矢(十部族)」です。

 

英語は使えるの?

ハンガリーでは、日本よりかは英語が通じるでしょう。

若い世代は学ぶ機会も多く、話せる人が増えてきている影響で、首都であるブダペストのホテルや観光客向けのレストランと言うような、観光客が多い場所では英語が通じやすく安心できます。

しかしながら、それでも英語が話せる人口は約20%ほどと低く、ヨーロッパ諸国の中では非常に低い割合なため、協力隊で派遣される場合にはハンガリー語やドイツ語など、地域に合わせて学んでおく必要があります。

 

気候・位置

ハンガリーは、中央ヨーロッパに位置する共和制国家で、西に「オーストリア」と「スロベニア」、北に「スロバキア」、東に「ウクライナ」と「ルーマニア」、、南に「セルビア」、南西に「クロアチア」と国境を接した内陸国です。

国土の大半はなだらかな丘陵となっており、「ドナウ川」のある東部と南部の平野部には肥沃な農地が広がっています。

他にも東部には大きな支流である「ティサ川」も流れており、西部にはヨーロッパでも有数の大湖である「バラトン湖」があります。

 

各地に温泉が湧き出ることでも有名で、公衆浴場が古くから建設、そして利用されてきた歴史的背景からヨーロッパでは「温泉大国」と知られており、多くの観光客が温泉目当てに押し寄せるなど、温泉好きな日本人には嬉しい情報です。

続いて気候に関して、ハンガリーは「大陸性気候」に属しており、日本と同じように四季があります。

冬に入ると1番寒い1月は平均気温4.1度とかなり冷え込みますが、地中海の海洋性気候の影響を受けることもあって湿度は高く曇りがちな日が続きます。

しかし、年間を遠い手降水量は多くなく、年間平均気温は10°C前後と低いですが、夏にあたる6月から9月は最高気温が35度に達することもあります。

 

衣服

では欧州の国ハンガリーにはどのような民族衣装があるのでしょうか。

ハンガリーの民族衣装には、「ロチャ刺繍」という装飾が施された服があります。

伝統的な刺繍がとても可愛いと話題を集めており、女性だけでなく、男性の伝統衣装にも美しい刺繍がほどこされています。

 

ロチャ刺繍は19世紀中頃にうまれ、当時の刺繍は白に統一されていましたが現在では白い布にカラフルな花を縫うのが一般的となっています。

他にも「マチョー刺繍」が施された民屋衣装もあり、黒地に花の刺繍を縫うのが一般的です。

こちらもうまれた当初は白地が一般的だったそうですが、時代の流れとともに黒地へと変化を遂げました。

 

マチョー刺繍はとても美しく可愛いこともあり、なんとユネスコの無形文化遺産に登録されています。

では、私たちがハンガリーに行ったときはどのような服を着れば良いのでしょうか?

ハンガリーは日本と同じように四季があるため、季節によって服装を変える必要があります。

 

大体は日本の季節の服装に合わせ手持って行けば大丈夫ですが、朝晩はより冷え込むため、夏は羽織り物、冬は厚手のコートなどプラスで防寒具を持って行きましょう。

まずハンガリーの春の服装について、ハンガリーでは3月から5月が春となり、平均最高気温は11度~22度、最低気温が3~12度となっています。

春と言っても冬が明けたばかりの3月はまだまだ寒く、朝晩はより冷え込むため、セーターやダウンのような防寒具が必要です。

 

4月は東京の3月と同じくらいの気温で、肌寒い日が多くなっているため薄手のニットや春用のコートなどがあると安心です。

5月に入るとやっと春らしくなり、昼間には気温が20度近くまで上がる日もありますが、やはり朝晩は冷え込むため薄手のカーディガンやジャケットのような羽織り物があると快適に過ごせるでしょう。

そして6月にはいると8月まで夏になります。

 

首都であるブタペストの気温は東京の同時期とあまり変わりませんが、湿度が低いためカラッとした暑さを感じます。

平均最高気温は25度~27度、最低気温は15度~17度と一見過ごしやすそうに見えますが、7月や8月は30度を超える日も多く、たまに35度を超える日もあるため熱中症に気を付けましょう。

半袖でも十分に過ごせる気温となっていますが、夏でも朝晩は冷え込むため、薄手の長袖や上着などを持って行きましょう。

 

9月から10月頃は秋となり、平均最高気温は16度〜23度、平均最低気温は8度〜13度と涼しくなってきます。

9月はまだ20度を超える日もあるようですが、朝晩は気温がかなり下がるため、アウターなどを持って行けたら安心です。

10月は4月と同じような気温になるため、ニットや薄手のコートを用意した方が良いかもしれません。

 

そして11月から2月の冬について、ハンガリーン冬は平均最高気温が2度~8度、平均最低気温は‐3度~3度と、とても寒く最高気温が5度を下回る日も少なくありません。

11月が真冬の東京のような気温、12月から3月初旬まではハンガリーの真冬にあたり、雪も降るためしっかりとした防寒対策が必要です。

また2月から3月は曇りの日が多くどんよりとした気候になります。

 

稀に寒波が来ると氷点下20度を記録するような寒さとなりますので、マフラーや手袋、カイロなどを持って行き低体温症にならないよう気をつけましょう。

また食事の前に手を洗う設備がなかったり不衛生だったりする場合もありますので、手指消毒ジェルやウエットティッシュも合ったら便利かもしれません。

 

代表的な食事

続いて、ハンガリーでの食事について、ハンガリーで有名な主食は「パン」や「パスタ」、そして「ジャガイモ」です。

その中でも「パラチンタ」と呼ばれるクレープに似た薄いパンケーキは国民からとても愛されており、日本のようにジャムやクリーム、チョコレートソース等をかけてデザートとして食べることもありますが、主にハムなどを包んだり、具材を包んでソースと合わせたりして主菜として食べます。

また数枚のパラチンタを使用してミルフィーユ風に仕上げるなど、食べ方も様々です。

 

ハンガリー料理は主に肉や野菜料理が中心ですが、他にも果物や焼きたてのパンに加えてチーズやハチミツが用いられることが多く、さらに唐辛子やパプリカのような香辛料も使われます。

また、オーストリアをはじめとする周辺諸国の食文化と似ていると言った特徴を持っているほか、ハンガリーは海に面していない内陸の国ですが、豊かな農地に恵まれているため、料理には様々な食材が用いられます。

パプリカを香辛料として使うことが多いため、色は赤くても辛くない料理も多いそうです。

 

特に羊飼いのスープとも呼ばれる「グヤーシュ」は、パプリカを用いた煮込み料理として世界的に有名です。

他にもドナウ川西岸のドゥナーントゥール地方では、古くからフォアグラの生産が盛んなためよく食べられます。

 

民族などの食事

では青年海外協力隊で首都から遠く離れた地域や民族の料理を食べるとしたら、どんな料理が出てくるのでしょうか!

まず、ハンガリーでとても人気なスープである「ハラースレー」についてご紹介させていただきます。

ハラースレーは魚のスープのことですが、ハンガリーには海が無いため使われる具材はナマズやチョウザメ、コイなどの川魚となっています。

 

新鮮な魚を使うことに加えて香辛料もふんだんに使われるため、臭みなどが気になることはなく、美味しくいただけます。

次に紹介するのは「テルテッドパプリカ」と呼ばれるパプリカの中にひき肉や米、スパイスなどの具材を詰めた料理について。

日本でもピーマンの肉詰めはありますが、パプリカにひき肉や米を入れる発想はなかなか思いつきませんね。

 

なんとその種類は150以上もあり、家庭によって使われる具材やレシピが異なります。

「レチョー」はパプリカを中心に、トマトやタマネギなどの野菜とベーコンなどを煮込んだ料理のことで、パプリカ粉で味付けします。

最後にドリンクについて、ハンガリーではワインの生産も盛んで、トカイワインなどが有名です。

 

またフランスのオー・ド・ヴィやイタリアのグラッパなどと似た、果実から造られる蒸留酒「パーリンカ」などもあります。

 

住居

続いてハンガリーでの住居についてですが、青年海外協力隊で派遣される場合、シェアハウスなり家なり、住む場所を与えてもらえる国が多いようです。

ですのであまり必要のない情報かもしれませんが、ハンガリーでの住居について、いくらくらいで済めるのか、またホテルについても載せていきたいと思います。

派遣終了中もしくは後にハンガリー旅できるかもしれないので!

 

やっぱり場所によって金額は変わるようです。

地方は比較的安いですが、首都はあまり安くない印象です。

アジア感覚で行くと思いのほか高くてびっくりするかもしれません。

 

格安ホテルもあるみたいですが、値段はピンキリ。観光地化している地域ではやはり他の地域と比べると高くなる傾向にあるようです。

また家賃について、首都ブダペストではどこに住むかによっても変わってきますが、大体は東京に比べると安く感じます。

例えば、ベッドルーム2つ、リビングキッチン1つ、バスルーム2つにバルコニー等がある72平方メートルの築15年の物件は月に約15万フォリント(約6万円)で住めてしまうそうです。

 

具付き物件だと2割くらい高くなるため、20万フォリント(7万4千円)くらい、街の中心近くの物件だと、家具付きで同じ広さで30万フォリント(約11万)くらいの家賃になるそうです。

 

物価と治安

ハンガリーの通貨は「フォリント」です。

1フォリント→0.36円(2022/1/7)で、過去5年の変動0.32円~0.44円となっているため、そこまで変動がない印象。

物価についてですが、以下のようになっています。

  • 鶏むね肉、1キロ 約2,625フォリント=約961円
  • 豚ひき肉、1キロ 約1,658フォリント=約607円
  • 豚ももスライス(ポークソテー用)、1キロ 約1,735フォリント=約635円
  • 牛肩肉、1キロ 約2,400フォリント=約878円
  • サーモン、1キロ 約4135フォリント=約1514円
  • パプリカ、1キロ 約950フォリント=約347円
  • 玉ねぎ、1キロ 約170フォリント=約63円
  • リンゴ、1個 約75フォリント=約30円
  • コーラ、1.25L 約290フォリント=約110円
  • 100%オレンジジュース、1リットル 約350フォリント=130円
  • ライムギパン、1芹(500g) 約400フォリント=約150円
  • パスタ、500g 約200フォリント=約75円
  • 歯磨き粉、75mL 約900フォリント=約330円
  • 三つ星ホテル、1泊 約16,383フォリント=約6000円
  • ドミトリー、1泊 約2,730フォリント=約1000円

このように、ハンガリーの物価は日本と比べかなり安くなっています。

しかしながら、全てが安いわけでは無く、ハンガリーは海の無い内陸国なため、魚は肉の2倍の金額になることもあり、他にも輸入品などは日本と同等、もしくは高くなることもあるので注意が必要です。

続いて治安についてですが、ハンガリーの治安は全般的に良くなっています。

 

しかしながら、2016年9月24日にブダペストで発生した爆発事件により、死者は出ませんでしたが少し気がかりとなります。

また旅行者を狙った犯罪も増えつつありますので、スリやひったくりなどに気をつけて行動しましょう。

 

文化的特徴

青年海外協力隊としてハンガリーに行くとしたら、現地で適応するためにもマナーや文化について知っていった方が現地民と仲良くなれそうですよね!

ですのでハンガリーで生活するうえで大切になりそうなマナーや文化について載せていこうと思います。

まずハンガリー人の習慣として、食事の時にスープを飲みほしてからメインシッシュを食べ始めるというものがあります。

 

そのため、レストランによってはフルコースのメニューでないときでも、スープを飲み終わらないと次の皿が出てこないことがあるんだとか。

また欧州ではビールグラスをぶつけて音をたてて乾杯するのが一般的となっていますが、ハンガリーではタブーです。

理由として挙げられるのは、昔オーストリアと戦争をしていた時に、相手兵士がハンガリー兵士を倒すたびにビールで乾杯したことより、敬遠されはじめました

 

しかしながらワイン同士の場合は音を立てて乾杯して大丈夫なようです。

また、ハンガリーを含むヨーロッパ諸国では、日本でよくやりがちな「鼻をすする行為」がマナー違反となっているため、鼻水が気になるときは鼻をかみましょう。

最後にチップについて、ハンガリーでは基本的に、セルフサービス以外のすべてのサービスに対してチップが必要となっています。

 

そのため、カフェやレストラン、美容院やネイルサロンなどでも、支払い時に請求額へ上乗せして支払いましょう。

ちなみにチップの相場は合計額の10~15%が目安です。

 

まとめ

ここまで自分が海外協力隊で派遣された場合、知っておきたい情報についてまとめてきました。

パプリカを使うことで有名なハンガリー料理は肉と野菜がふんだんに使われており、健康にも良さそうでしたね。

またロチャ刺繍や、ユネスコの無形文化財に登録されているマチョー刺繍も是非お土産に買って帰りたいですね。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

¡Muchas gracias! ご来店ありがとうございました!

¡Hasta luego, adiós!  また会いましょう!

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