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【スペイン語文法:アスペクトの婉曲表現】echarse a/seguir/ponerse a/llevar/dejar/acabarとは?意味と使い方について(DELE:B2)

¡Hola, bienvenida! いらっしゃいませ!

はるカタルーニャです。本日は「スペイン語のアスペクトの婉曲表現に関する言語カフェ」となっております!

ご来店いただき本当にありがとうございます(*´艸`*)

 

早速ですが、この記事ではスペイン語の中級レベルで習う、”echarse a/seguir/ponerse a/llevar/dejar/acabar”といった、アスペクトの婉曲表現について、例文を用いてご説明させていただきます。

特に今回は、スペイン語の試験であるDELEのB2に出やすいアスペクトの婉曲表現18種類について、詳しくご紹介させていただきます。

この記事は、スペイン語のアスペクトの婉曲表現について知りたい方や、スペイン語中級レベルの方、またDELEのB2を受けようと思っている方にとてもおすすめな記事となっておりますので、是非参考にしてみてください。

 

目次

【アスペクトの婉曲表現】echarse aや、seguirなど18種類の使い分けと一覧表

まず最初にアスペクトの婉曲表現とはなんなのか、についてご説明させていただきます。

アスペクトとは「完了」や「未完了」、「継続」や「起動」、「反復」となどを意味を表す動詞の文法形式の一つです。

そして婉曲表現とは「角の立たない、遠回しな言い方」で、アスペクトの婉曲表現は、「動詞をあえて違う言い方をする」ということになります。

 

スペイン語のB2レベルでは、「動詞の婉曲表現」には「アスペクト」と「法助動詞」の2種類があります。

今回の記事では、そんなアスペクトの婉曲表現の中でも、スペイン語試験であるDELEのB2で出されやすい18種類について、ご紹介させていただきます。

以下にその18種類についての一覧表を作ってみましたので参考にしてみてください。

 

段階 アスペクトの婉曲表現 意味
予備段階 ir a + 不定詞 〜するところである
estar a punto de+不定詞 まさに〜しようとしている
初期段階 empezar a+不定詞 〜し始める
comenzar a+不定詞 〜し始める
echarse a +不定詞 突然〜しだす
ponerse a+不定詞 〜しはじめる
中間段階 volver a+不定詞 再び〜する
seguir +分詞 〜し続ける
andar+分詞 〜している
llevar+分詞+時間表現 〜して過ごす
最終段階 dejar de+不定詞 〜するのをやめる
acabar de+不定詞 〜したばかりである
終了後の段階 tener+分詞 〜している
llevar+分詞 〜して過ごす
dejar+分詞 そのままにしておく
acabar+現在分詞 結局〜となる
llegar a+不定詞 〜するに至る
dar por+分詞 〜とみなす

 

このように使い分けることができます。

ここからは、それぞれについて例文を用いて詳しく解説していきます。

また、アスペクトの婉曲表現に興味がある方は以下の記事を参考にしてみてください。

 

関連記事:【スペイン語文法:法助動詞の婉曲表現】Deber/Hay que/Tener que/Poderとは?義務と可能性の使い方について(DELE:B2)

 

【予備段階:未来など】ir a + 不定詞/ estar a punto de+不定詞

予備段階では、行動が開始される以前の時制で使われる、未来などの時制を表すアスペクトの婉曲表現についてご紹介させていただきます。

 

【ir a + 不定詞】行動を開始する目的で使われる(〜するつもりである)

「ir a + 不定詞」は「〜するところである」、「〜するつもりである」、「〜する予定である」、「〜するはずである」というような意味があり、以下のように使うことができます。

【Por ejemplo:例文】

意味:明日、私はとても緊張するはずなので、運転試験に失敗するでしょう。

 

  • Mañana estaré muy nervioso y suspenderé el examen de conducir.
  • Mañana voy a estar muy nervioso y suspenderé el examen de conducir.

このように言い換えることができます。

 

またそのほかの例文もいくつかご紹介しさせていただきます。

  • Iba a llamarle ahora mismo.
    ちょうどお電話を差し上げるところでした。
  • Voy a perder cinco Kilos antes del verano.
    夏までに5キロ痩せる予定です。

 

このように、未来のことなどを未来形を使わずに表したい時に用いられます。

 

【estar a punto de+不定詞】すぐ行動を開始する目的で使われる(まさに〜しようとしている)

「estar a punto de+不定詞」は、現在形では「まさに〜しようとしている」、また過去時制では「もう少しで〜するところだった」といった意味を持ち、以下のように使うことができます。

【Por ejemplo:例文】

 

  • La película empieza ahora mismo, date prisa.
    映画は今始まります、急いで下さい。
  • La película esta a punto de empezar, date prisa.
    映画が始まろうとしています、急いで下さい。

 

約に若干の違いはありますが、意味はほぼ同じで現在にかなり近い未来を表したい時の婉曲表現として使うことができます。

  • Estoy a punto de salir.
    私はちょうど出かけるところです

 

 

【初期段階:開始する】empezar a, comenzar a+不定詞/ echarse a +不定詞/ ponerse a+不定詞

初期段階では、「行動を開始する」意味を持ち、それぞれ状況や場面で使い分けられます。

 

【empezar a + 不定詞】行動を開始する(〜し始める)

「empezar a+ 不定詞」は「〜し始める」という意味を持ち、行動を開始する際に用いられます。

【Por ejemplo:例文】

  • En mayo ya empieza a hacer calor.
    5月にはもう暑くなり始めます。

 

【comenzar a + 不定詞】行動を開始する(〜し始める)

「comenzar a+ 不定詞」も、「〜し始める」という意味を持ち、行動を開始する際に用いられます。

【Por ejemplo:例文】

  • Mi hijo comenzó a trabajar a los veinte años.
    私の息子は20歳で働き始めました。

 

【echarse a +不定詞】行動を突然開始する(突然〜し始める)

「echarse a +不定詞」は「〜し始める」、「突然〜しだす」という意味があり、何の前触れもなく始まる行動を表す際に用いられます。

また、「echarse a +不定詞」は「correr=走る」「andar=歩く」「caminar=歩く」「volar=飛ぶ」「temblar=震える」「llorar=泣く」「reir=笑う」というように、主語の感情や行動が突然始まる際に使われます。

【Por ejemplo:例文】

 

  • El pájaro se paró en el alféizar, miró dentro de la habitación durante dos segundos y de repente voló.
    鳥は窓辺に立ち、2秒間部屋を覗き込み、突然飛び去った。
  • El pájaro se paró en el alféizar, miró dentro de la habitación durante dos segundos y se echó voló.
    鳥は窓辺に立ち、2秒間部屋を覗き込み、飛び去った。

 

「突然」という意味を持っているので、例文のように「de repente」というワードと置き換えられることが多くなっています。

 

  • De repente, el bebe llora.
    突然、赤ちゃんは泣きます。
  • Se echa a llorar.
    彼は突然涙を流しました。

 

【ponerse a+不定詞】行動を突然開始する(〜し始める)

「ponerse a+不定詞」も「echarse a +不定詞」と同じように「〜し始める」、「〜に取り掛かる」という意味を持ち、何の前触れもなく始まる行動を表す際に用いられます。

自然現象といった外部からの突然の行動に用いられることが多く、特に「雨が降る」時に使われます。

【Por ejemplo:例文】

 

  • De repente llovió y yo no llevaba paraguas, así que me mojé un poco.
    突然雨が降り、傘がなかったので少し濡れました。
  • Se puso a llover y yo no llevaba paraguas, así que me mojé un poco.
    雨が降り始め、傘がなかったので少し濡れました。
  • De repente, llueve.
    突然、雨が降ります。
  • Se pone a llover.
    雨が降り始めます。

こちらも「突然」という意味を持っているので、例文のように「de repente」というワードと置き換えられることが多くなっています。

 

【中間段階:繰り返しや継続】volver a+不定詞/ seguir +分詞/ andar+分詞/ llevar+分詞+時間表現

中間段階では行動の繰り返しや再会、継続といった意味をもつ婉曲表現をご紹介させていただきます。

 

【volver a+不定詞】行動の繰り返し、または再開(再び〜する)

「volver a+不定詞」は「再び〜する」、「元通りに〜する」というような意味を持ち、その行動が繰り返されるときや、再開される時に使われます。

【Por ejemplo:例文】

  • Roma le gustó tanto que fue otra vez para celebrar su cumpleaños.
    彼はローマがとても好きだったので、彼は彼の誕生日を祝うために再び行きました。
  • Roma le gustó tanto que volvió a ir para celebrar su cumpleaños.
    彼はローマがとても好きだったので、誕生日を祝うために戻ってきました。

 

  • Este verano casi se ahoga en la playa, así que nunca más quiere nadar en el mar otra vez.
    今年の夏、彼は浜辺で溺れそうになったので、二度と海で泳ぎたくありません。
  • Este verano casi se ahoga en la playa, así que nunca más quiere volver a nadar en el mar.
    今年の夏、彼は浜辺で溺れそうになったので、二度と海で泳ぎたくありません。

 

「再び〜する」という意味があるため、例文のように「otra vez=もう一度」と置き換えられることが多くなっています。

  • Ha vuelto a suspender matemáticas.
    私はまた数学を落としてしまった。

 

また「元通りに〜する」という意味では以下のように使われます。

  • Ahora mismo volver a colocar eso en el estante.
    今すぐそれを棚に戻しなさい。

 

【seguir +分詞】行動の継続(〜し続ける)

「seguir +分詞」には「〜し続ける」という意味があり、継続した状況や行動を表す際に用いられます。

【Por ejemplo:例文】

 

  • Todavía no comprendo por qué se fue sin avisar.
    彼が警告なしに去った理由はまだわかりません。
  • Sigo sin comprendo por qué se fue sin avisar.
    彼が警告なしに去った理由はまだわかりません。

 

  • Dicen por ahí que te vas de la empresa.
    彼らはあなたが会社を辞めていると言っています。
  • Siguen diciendo que te vas de la empresa.
    彼らはあなたが会社を辞めると言い続けます。

 

  • Pienso todavía en ti.
    私はまだあなたのことを考えています。
  • Sigo pensado en ti.
    私はあなたのことを考え続けます。

 

このように継続した行動を表したい時に、進行形の婉曲表現として用いることができます。

 

【andar+分詞】行動の継続:ネガティヴ(〜している)

「andar+分詞」は「〜し(回っている」という継続の意味を持ち、またそれに関するネガティヴな表現をしたい時に用いられます。

【Por ejemplo:例文】

 

  • Dicen que Angelina está enamorada de nuevo.
    彼らはアンジェリーナが再び恋をしていると言います。
  • Andan diciendo que Angelina está enamorada de nuevo.
    彼らはアンジェリーナが再び恋をしていると言っています。

 

こちらも、継続した行動を表現することができるため、進行形の婉曲表現として用いることができます。

  • Ella siempre anda echando broncas por todas partes.
    彼女は行く先々で問題を起こしています。

 

【llevar+分詞+時間表現】継続した行動の期間を表す(〜して過ごす)

「llevar+分詞+時間表現」は「〜して(時間を)過ごす」という意味を持ち、継続した時間を表すことができます。

そのため「Haca=間」と置き換えられることが多くなっています。

【Por ejemplo:例文】

 

  • Hace 2 horas que te estoy esperando.
    私はあなたを2時間待っていました。
  • Llevo esperándote 2 horas.
    私はあなたを2時間待っていました。

 

  • Hacía mucho tiempo que no te veía.
    私は長い間あなたに会っていません。
  • Llevaba mucho tiempo sin verte.
    お久しぶりです。

 

  • Hace 1 año que no como carne.
    私は一年間肉を食べていません。
  • Llevo 1 ano sin comer carne.
    私は一年間肉を食べていません。

 

  • Hace 3 semanas que no sé nada de Antonio.
    アントニオから3週間連絡がありません。
  • Llevo 3 semanas sin saber nada de Antonio.
    アントニオから3週間連絡がありません。

 

  • No voy al gimnasio desde hace casi un año.
    私は1年近くジムに行っていません。
  • Llevo un año sin ir al gimnasio.
    私は1年間ジムに行っていません。

 

 

【最終段階】dejar de+不定詞/ acabar de+不定詞

最終段階では「〜するのをやめる」や「最近終わった」出来事の婉曲表現についてご紹介させていただきます。

 

【dejar de+不定詞】行動に対する結末や結論、中断や習慣を表す(〜するのをやめる)

「dejar de+不定詞」には「〜するのをやめる(再帰代名詞を伴って用いることがある)」と、否定で「必ず〜する」という意味があります。

主に「〜しなくなった」という否定文を、dejar de+不定詞(肯定文)で同じように表すことができます。

【Por ejemplo:例文】

 

  • Tuvo un accidente con el coche y nunca más condujo.
    彼は自動車事故に遭い、二度と運転しませんでした。
  • Tuvo un accidente con el coche y dejar de conducir.
    彼は車に事故に遭い、運転をやめました。

 

  • Ya no llores más, por favor, estás exagerando un poco.
    もう泣かないでください、少し誇張しています。
  • Deja de llorar, por favor, estás exagerando un poco.
    泣くのはやめてください、少し誇張しています。

 

  • Ya no como carne.
    私はもう肉を食べません。
  • Ha dejado de comer carne.
    彼は肉を食べるのをやめた。

 

【acabar de+不定詞】最近終わった、または終わっている行動を表す(〜し終わる)

「acabar de+不定詞」には「〜し終わる」、「〜したばかりである」という意味があり、最近終わったことに対する文を言い換えることができます。

また、「〜したばかりである」の意味での動詞”acabar”は「現在形」、もしくは「線過去形」で用いられますので注意してください。

【Por ejemplo:例文】

 

  • He discutido con Rosa hace un momento. Es que es muy egoísta.
    私は少し前にローザと議論をしました。それは彼女が非常に利己的であるということだけです。
  • Acabo de discutir con Rosa hace un momento. Es que es muy egoísta.
    私は少し前にローザと議論をしました。それは彼女が非常に利己的であるということだけです。

 

「acabar de+不定詞」は最近終わった行動を表すため、例文のように現在完了形の文を婉曲表現したい場合に使われることが多くなっています。

  • Sandra ha terminado la carrera hace 2 meses y ya ha conseguido un trabajo.
    サンドラは2か月前に学位を取得し、すでに仕事を見つけています。
  • Sandra acaba de terminar la carrera hace 2 meses y ya ha conseguido un trabajo.
    サンドラは2か月前に学位を取得したばかりで、すでに就職しています。

 

  • Acabo de preparar la comida.
    私はちょうど食べ物を準備しました。

 

【終了後の段階】tener+分詞/ llevar+分詞/ dejar+分詞/ acabar+現在分詞/ llegar a+不定詞/ dar por+分詞

終了後の段階ではtener+分詞/ llevar+分詞/ dejar+分詞/ acabar+現在分詞/ llegar a+不定詞/ dar por+分詞についてご紹介させていただきます。

それぞれ過去形の婉曲表現で使われることが多くなっていますが、使い分けが少しややこしくなっていますので注意が必要です。

 

【tener+分詞】別の行動の前に終わる行動(〜しようとしていた)

「tener+分詞」は「別の行動の前に終わる行動」を表すことができ、「〜しようとしていた」「〜している(ある)」という意味を持ちます。

置き換える例としては、現在完了形などを表す際の、現在分詞の前にくるHaberがTenerになる感じです。

また「過去分詞」は目的語の性数に一致します。

 

【Por ejemplo:例文】

  • Podrás jugar si has terminado los deberes.
    宿題が終わったら、遊ぶことができます。
  • Podrás jugar si tienes terminado los deberes.
    宿題が終わったら、遊ぶことができます。

 

  • Teníamos pensado visitar a la abuela.
    私たちは祖母を訪ねようとしていました。

 

  • Os teníamos preparada una sorpresa.
    私たちは君たちをびっくりさせようと考えていました。

 

 

【llevar+分詞】行動の部分的な表現(〜して過ごす)

「llevar+分詞」はある行動の部分的な表現をしたい際に用いられ、「〜して時間を過ごす」、「〜している(ある)」という意味を持ちます。

過去分詞は直接目的語に性数一致し、こちらも置き換える例としては、現在完了形などを表す際の、現在分詞の前にくるHaberがLlevarになる感じです。

また「過去分詞」も目的語の性数に一致します。

 

【Por ejemplo:例文】

  • He escrito el sesenta ciento de mi trabajo finar.
    私は最終作品の 60% を書き終えました。
  • Llevo escrito el sesenta ciento de mi trabajo finar.
    私は最終作品の 60% を書き終えました。

 

  • No he terminado de estudiar. He estudiado solo los 3 primeros temas.
    勉強が終わっていません。最初の 3 つのトピックのみを学習しました。
  • No he terminado de estudiar. Llevó estudiado los 3 primeros temas.
    勉強が終わっていません。彼は最初の 3 つのトピックを学習しました。

 

  • Llevo preparada la comida.
    食事は用意してあります。

 

【dejar+分詞】全体的な行動の表現(〜しておく)

「dejar+分詞」には「〜を(そのままに)しておく」という意味を持ちます。

こちらも「過去分詞」は目的語の性数に一致します。

【Por ejemplo:例文】

 

  • Los niños han salido de habitación y no han apagado la luz.
    子供たちは部屋を出て、電気を消していません。
  • Los niños han salido de habitación y han dejado encienda la luz.
    子供たちは部屋を出て、電気をつけたままにしています。

 

  • Fui al banco, hablé con el director y final solucioné el asunto.
    私は銀行に行き、ディレクターと話し、ついに問題を解決しました。
  • Fui al banco, hablé con el director y dejé el asunto solucionado.
    私は銀行に行き、ディレクターと話し、問題を解決しておきました。

 

  • Ha organizado todo para la fiesta, no falta nada.
    彼はパーティーのためにすべてを整理しました、不足は何もありません。
  • Ha dejado todo organizado para la fiesta, no falta nada.
    彼はパーティーのためにすべてを整理しておきました、不足は何もありません。

 

 

【acabar+現在分詞】長い過程、または発言後の行動の最終的な完了(結局〜ということになる)

「acabar+現在分詞」は「(結局)〜ということになる」という意味を持ちます。

そのため、前の文でその結果に対する行動が説明されていることが多くなっており、「Al final=結局」と置き換えられやすくなっています。

【Por ejemplo:例文】

 

  • Siempre discutían por cualquier cosa. Al final, se divorciaron.
    彼らはいつも何かについて議論しました。結局、彼らは離婚した。
  • Siempre discutían por cualquier cosa. Acabaron se divorciar.
    彼らはいつも何かについて議論しました。彼らは結局離婚した。

 

【llegar a +不定詞】長い過程、または発言後の行動の最終的な完了(〜するに至る)

「llegar a+不定詞」は「〜するに至る」、「ついに(ようやく)〜する」という意味があり、こちらも前の文でその結果に対する行動が説明されていることが多くなっています。

【Por ejemplo:例文】

  • Llego a conocer a Paula.
    パウラと遂に知り合いになりました

 

また、同じ用法で「Llegar a ser」というスペイン語の「変化動詞」も同じような意味を持つためご紹介させていただきいます。

  • Empezó como una humilde modista y al final era dueña de una empresa de modas bastante famosa.
    彼女は謙虚な洋裁師として始まり、最終的には非常に有名なファッション会社のオーナーになりました。
  • Empezó como una humilde modista y llegó a ser dueño de una empresa de modas bastante famosa.
    彼は謙虚な洋裁師として始まり、非常に有名なファッション会社のオーナーになりました。

 

  • Al principio no me gustaba mucho cómo era pero ahora es mi mejor amigo.
    最初は彼の様子が気に入らなかったのですが、今では彼が私の親友です。
  • Al principio no me gustaba mucho cómo era pero llego a ser mi mejor amigo.
    最初は彼の様子が気に入らなかったのですが、彼は私の親友になりました。

 

スペイン語B2レベルの「変化動詞」に関する記事もありますので、是非参考にしてみてください。

関連記事:【スペイン語文法:変化動詞】ponerse/volverse/convertirse/hacerse/quedarseとは?意味と使い方を例文と共に解説!(DELE:B2)

 

「dar por+分詞」完了したとみなされる行動(〜とみなす)

最後に「dar por+分詞」についてご説明させていただきます。

「dar por+分詞」は「〜とみなす」、「〜と判断する」という意味があり、完了したとみなされる行動の婉曲表現として用いることができます。

【Por ejemplo:例文】

 

  • Se enfadó con su estudiantes y terminó la clase antes de tiempo.
    彼は生徒たちに腹を立て、授業を早く終わらせたました。
  • Se enfadó con su estudiantes y dio por terminado la clase antes de tiempo.
    彼は生徒たちに腹を立てたため、授業を早く終わらせました(と判断しました)。

 

まとめ

ここまで、アスペクトの婉曲表現18種類のそれぞれの使い方と例文についてご紹介させていただきました。

アスペクトの婉曲表現にはそれぞれ以下のような特徴がありました。

 

  • ir a + 不定詞 行動を開始する目的で使われる(〜するつもりである)
  • estar a punto de+不定詞 すぐ行動を開始する目的で使われる(まさに〜しようとしている)
  • empezar a+不定詞 行動を開始する(〜し始める)
  • comenzar a+不定詞 行動を開始する(〜し始める)
  • echarse a +不定詞 行動を突然開始する(突然〜し始める)
  • ponerse a+不定詞 行動を突然開始する(〜し始める)
  • volver a+不定詞 行動の繰り返し、または再開(再び〜する)
  • seguir +分詞 行動の継続(〜し続ける)
  • andar+分詞 行動の継続:ネガティヴ(〜している)
  • llevar+分詞+時間表現 継続した行動の期間を表す(〜して過ごす)
  • dejar de+不定詞 行動に対する結末や結論、中断や習慣を表す(〜するのをやめる)
  • acabar de+不定詞 最近終わった、または終わっている行動を表す(〜し終わる)
  • tener+分詞 別の行動の前に終わる行動(〜しようとしていた)
  • llevar+分詞 行動の部分的な表現(〜して過ごす)
  • dejar+分詞 全体的な行動の表現(〜しておく)
  • acabar+現在分詞 長い過程、または発言後の行動の最終的な完了(結局〜ということになる)
  • llegar a+不定詞 長い過程、または発言後の行動の最終的な完了(〜するに至る)
  • dar por+分詞 完了したとみなされる行動(〜とみなす)

 

それぞれ違いが少なからず存在していますが、使い分けるのは理解するだけでは難しいと思いますので、練習問題や例文を参考に勉強してみてください。

¡Muchas gracias! ご来店ありがとうございました!

¡Hasta luego, adiós!  また会いましょう!

 

 

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