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【スペイン語文法:評価】接続法規則の例外3/ 意味を2個持つ動詞DecirとSentir(DELE:B2)

¡Hola, bienvenida! いらっしゃいませ!

はるカタルーニャです。本日は「評価に加えて、もう一つの意味を持つ動詞に関する言語カフェ」となっております!

ご来店いただき本当にありがとうございます(*´艸`*)

 

早速ですが、この記事では私たちがこれまでに習った評価に関する、接続法の文法の例外について、例文を用いてご説明させていただきます。

特に今回は同じ動詞でも、評価に関する意味以外の役割を果たす動詞、DecirとSentirについて詳しくご紹介させていただきます。

評価に関する意味なら

接続法をしっかりと理解したい方や、例外を知りたい方、スペイン語を話せるようになりたい方にとてもおすすめな記事となっておりますので、是非参考にしてみてください。

 

【復習】評価に関する22種の動詞「コミュニケーション・知覚・考え」について

まず最初に、B1レベルで習った評価に関する動詞22種ついてご紹介させていただきます。

COMUNICACIÓN (コミュニケーション) PERCEPCIÓN (知覚) PENSAMIENTO (考え)
  • decir (言う)
  • contar (語る)
  • comentar (伝える)
  • explicar (説明する)
  • contestar (答える)
  • confesar (告白する)
  • añadir (言い足す)
  • sentir (感じる)
  • percibir (感じ取る)
  • oír (聞こえる)
  • escuchar (聞く)
  • ver (見る)
  • observar (観察する)
  • oler (嗅ぐ)
  • pensar (考える)
  • creer (思う)
  • opinar (〜と言う意見を持つ)
  • imaginar (推測する)
  • suponer (推察する)
  • sospechar (疑う)
  • parecer (〜のように思われる)
  • recordar (思い出す)
  • enterarse (知る)

 

これらの単語が使われる、主語が異なる評価の文を作る場合、肯定文なら直接法、否定文なら接続法が使われましたよね。

  • 動詞+que+直接法
  • No+動詞+que+接続法

このような規則を応用して、これまで問題を解いてきたかもしれませんが、実は否定形でも直接法が用いられたり、肯定文でも接続法が用いられたりする例外が数多く存在します。

 

今回はこれらの動詞の中でも、2個の意味を持つDecirとSentirについて、ご紹介します。

これらの動詞は、それぞれの意味によって直接法が用いられるか、接続法が用いられるか変わってくるため、しっかりと学んできましょう。

 

【直接法と接続法】意味が2個ある動詞2種(DecirとSentir)の使い分け表

では、まず最初に、DecirとSentirの意味とそれぞれの使い方についてみていきましょう。

  • Decir:コミュニケーション(言う)+que+直接法
  • Decir:助言(言いつける)+que+接続法
  • Sentir:知覚(感じる)+que+直接法
  • Sentir後悔(申し訳なく思う)+que+接続法

 

このように、DecirとSentirが「評価に関する意味」を持つ場合、規則通り肯定文では「直接法」を使うことができます。

しかしながら、それ以外の意味を持った文になると「接続法」を使う必要が出てきます。

ではここからは例文も用いて、確認していきましょう。

 

【Decir:コミュニケーション】従属節は直接法(言う)

コミュニケーションの意味を持つDecirは、肯定文の場合、従属節に「直接法」を用います。

この形は、これまで習った規則に当てはめることができます。

 

【Por ejemplo:例文】

  • Te he dicho que no me gusta la peli que echan esta noche en la tele.
    私は彼らが今夜テレビで上映している映画が好きではないとあなたに言いました。
  • Te digo que la película la estrenarán pasado mañana.
    私は君に、映画は明後日公開される予定だと伝えます。
  • Me dijeron que comprara las entradas para todos en la taquilla.
    彼らは私にチケット売り場でみんなのチケットを買うように言いました。
  • Yo te diría que lo mejor de la película fue su banda sonora.
    この映画で一番良かったのはサウンドトラックだったと思います。
  • Nos han dicho que rodarán un cortometraje en nuestro barrio la semana que viene.
    彼らは来週私たちの近所で短編映画を撮ると言われています。

 

このように、評価に関する意味を持つ場合は、肯定文の時は従属節に「直接法」を、否定文のときは「接続法」を用いて表現することができます。

 

【Decir:助言】従属節は接続法(言いつける)

一方で、Decirの意味が、アドバイスや助言となった場合、従属節には肯定文でも「接続法」を用いる必要があります。

【Por ejemplo:例文】

  • Te he dicho que no la veas si no quieres.
    私は君に見たくないのなら見ないように言いました。
  • Te digo que vengas conmigo.
    私は君に、私と一緒に来るように言います。
  • Me dijeron que las entradas costaron más baratas por ser el día del espectador.
    観客の日だったのでチケットが安かったそうですよ。
  • Yo te diría que la vieras y me dieras tu opinión.
    私はそれを見て、あなたの意見を私に与えるよう、君に言い付けるでしょう。(助言を求める)
  • Nos han dicho que nos presentemos casting: dicen que es una buena oportunidad.
    彼らは私たちにキャスティングに行くように言いました。:彼らはそれが良い機会だと助言しています。

 

このようにただ伝えるだけではなく、意見や助言の意味が含まれるDecirを用いる場合、従属節に「接続法」を持ってくる必要があります。

 

【Sentir:知覚】従属節は直接法(感じる)

感じる(実現する、気づく、知覚する)のように、評価の意味を持つSentirは、肯定文の場合、従属節に「直接法」を用います。

こちらも、これまで習った規則に当てはめることができます。

 

【Por ejemplo:例文】

  • Siento que aquí está ocurriendo algo extraño.
    ここで何かおかしなことが起こっているような気がします。
  • Sentí que aquella historia no tenga un final feliz, todo apuntaba a un final trágico.
    この物語はハッピーエンドではなく、すべてが悲劇的な結末を指していると感じました。
  •  ¿Es que no sientes que por fin ha llegado la primavera?
    いよいよ春が来たと思いませんか?

 

このように、評価に関する意味を持つ場合は、肯定文の時は従属節に「直接法」を、否定文のときは「接続法」を用いて表現することができます。

 

【Sentir:後悔】従属節は接続法(申し訳なく思う)

最後にSentirの意味が「後悔(申し訳なく思う)」だった場合について。

この場合、私たちは従属説に「接続法」を用いる必要があります。

 

【Por ejemplo:例文】

  • Siento que no puedas acompañarnos al teatro.
    一緒に劇場に来られなくて申し訳ございません。
  • Sentimos mucho que la protagonista muera al final de la película, no se lo merecía.
    映画の最後に主人公が亡くなったことを非常に残念に思います。彼女はそんな最後を迎えるに相応しい人ではありませんでした。
  • Siento mucho que falleciera.
    彼が亡くなったことを大変残念に思います。

 

Sentirに「申し訳なく思う」といった後悔などの意味が含まれる場合、従属節は接続法が用いられますので注意してください。

 

まとめ

ここまで、2個の意味を持つ、DecirとSentirぞれぞれの意味に合わせた使い分けについてご説明させていただきました。

Decirが、評価を表す「コミュニケーション(言う)」の意味を持つ場合、queの後ろにつく従属節の動詞の活用は「直接法」でした。

一方で、Decirの意味が「助言(言いつける)」だった場合は、queの後ろにつく従属節の動詞の活用は「接続法」となりましたね。

また、評価を表す「知覚(感じる)」といった意味を持つSentirは、queの後ろの従属節の動詞の形は「直接法」で、Sentirの意味が「後悔(申し訳なく思う)」だった場合、queの後ろの従属節は「接続法」となりました。

ここまで、3記事に分けて評価に関する接続法の規則の例外についてご紹介させていただきました。

例外が多くて覚えるのも、使い分けるのも大変かと思われますが、少しづつ学んでいきましょう。

 

¡Muchas gracias! ご来店ありがとうございました!

¡Hasta luego, adiós!  また会いましょう!

 

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