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はるカタルーニャです。本日は「スペイン語の法助動詞の婉曲表現に関する言語カフェ」となっております!
ご来店いただき本当にありがとうございます(*´艸`*)
早速ですが、この記事ではスペイン語の中級レベルで習う、”Deber/Hay que/Tener que/Poder”といった、法助動詞の婉曲表現について、例文を用いてご説明させていただきます。
特に今回は、スペイン語の試験であるDELEのB2に出やすい「義務」と「仮説/可能性」の法助動詞の婉曲表現5種類について、詳しくご紹介させていただきます。
この記事は、スペイン語の法助動詞の婉曲表現について知りたい方や、DELEのB2を受けようと思っている方にとてもおすすめな記事となっておりますので、是非参考にしてみてください。
目次
【法助動詞の婉曲表現】hay queや、tener queなど5種類の使い分けと一覧表
まず最初に法助動詞の婉曲表現とはなんなのか、についてご説明させていただきます。
法助動詞とは、話し手の心的態度を表す動詞の語形変化で、動詞を助ける脇役として使われる、重要な単語のことです。
そして、婉曲表現とは「角の立たない、遠回しな言い方」のことです。
スペイン語のB2レベルでは、「動詞の婉曲表現」には「アスペクト」と「法助動詞」の2種類があります。
今回の記事では、そんな法助動詞の婉曲表現の中でも、スペイン語試験であるDELEのB2で出されやすい「義務:Deber/ Hay que/ Tener que」と「仮説/可能性:Deber de/ Poder」の5種類について、ご紹介させていただきます。
以下に法助動詞の婉曲表現5種類に関する一覧表を作ってみましたので、参考にしてみてください。
義務/仮説 | 法助動詞の婉曲表現 | 意味 |
義務 | Deber+不定詞 | 〜するべきである |
Hay que+不定詞 | 〜しなくてはならない | |
Tener que+不定詞 | 〜しなければならない | |
仮説/可能性 | Deber de+不定詞 | 〜に違いない |
Poder+不定詞 | 〜かもしれない |
このように使い分けることができます。
ここからは、それぞれについて例文を用いて詳しく解説していきます。
また、アスペクトの婉曲表現に興味がある方は以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:【スペイン語文法:アスペクトの婉曲表現】echarse a/seguir/ponerse a/llevar/dejar/acabarとは?意味と使い方について(DELE:B2)
【義務:〜しなければならない】Deber+不定詞/Hay que+不定詞/Tener que+不定詞
法助動詞の婉曲表現として第一に挙げられるのは、義務を表す「Deber+不定詞」と「Hay que+不定詞」、「Tener que+不定詞」の3つです。
【Deber+不定詞】個人的な最も強い義務、アドバイスや提案を表す(〜するべきである)
Deber+不定詞は「〜するべきである」、「(否定で)〜してはいけない」というような意味を持ち、それらに相応する意味を持つ語と置き換えることができます。
3種類ある義務の中で、個人的な最も強い義務を表現することができ、またアドバイスや提案をしたい時にも用いられます。
【Por ejemplo:例文】
- Si quieres tener amigos, se mas comprensivo.
友達が欲しいなら、もっと理解を深めてください。 - Si quieres tener amigos, debe ser comprensivo.
友達が欲しいなら、理解する必要があります。
- Debes pedirle perdón.
君は彼女に謝るべきです。
- No deberías fumar tanto.
そんなにタバコを吸ってはいけません。
このように、義務に関する文を作りたい時に「Deber+不定詞」を用いると、簡単に作ることができます。
【Hay que+不定詞】一般的に、常識として必要とされている義務を表す(〜しなくてはならない)
「Hay que+不定詞」は「(一般に)〜しなくてはならない」、「〜することが必要だ」という意味を持ち、一般的に、または常識として必要問われている義務を表したい時に用いられます。
【Por ejemplo:例文】
- Para eso hay que tener una vida más tranquila.
そのためには、もっと平和な生活を送る必要があります。
- Hay que trabajar.
働かなくてはいけません。
- No hay que hacer nada.
何もする必要はありません。
【Tener que+不定詞】特定の状況やそれに依存する強い義務を表す(〜しなければならない)
「Tener que+不定詞」は義務の意味だと、「〜しなければならない」、否定の場合には文脈によって「〜する必要ない」、または禁止の「〜してはいけない」などがあります。
また、「〜に違いない」、「きっと〜である」という意味も存在します。
【Por ejemplo:例文】
- Ahora, lo que más le agobia es tener que trabajar.
今、彼を最も圧倒しているのは、働かなければならないことです。 - Yo tengo que irme.
私はもう行かなくてはなりません。 - No te preocupes. Tú no tienes que decirle nada.
心配しないで、君は彼に何も言わなくていいのですから。
「〜に違いない、きっと〜である」の例文
- Tienen que estar cansadísimos.
彼らはとても疲れているに違いない。
【仮説または可能性:〜に違いない】Deber de+不定詞/Poder+不定詞
スペイン語では「仮説や可能性」を表したい時にも法助動詞を使うことができます。
【Deber de+不定詞】アクションの実行の確率、不確実性を表す(〜に違いない)
「Deber de+不定詞」は実現の確率や不確実性を表すことができ、「〜に違いない」、「〜のはずである」といった意味を持ちます。
【Por ejemplo:例文】
- No sé dónde está... Posiblemente ha salido a comprar algo.
彼がどこにいるのかわからない…たぶん彼は何かを買いに出かけているのだろう。 - No sé dónde está... Debe de haber salido a comprar algo.
彼がどこにいるのかわからない…何かを買うために出かけたに違いない。
可能性を表す文なため、「Posiblemente=多分」といった単語と置き換えることができます。
- Mi familia debe de pensar que tener una familia estandarizada sería lo mejor para mí.
私の家族は、標準化された家族を持つことが私にとって最善であると考えなければなりません。
【Poder+不定詞】行動を実行する確率を表す(〜かもしれない)
最後に行動を実行する確率を表す「Poder+不定詞」についてご紹介させていただきます。
「〜かもしれない」、「〜でありうる」、「(否定で)〜であるはずがない」といった意味を持ち、可能性を表す文と置き換えることができます。
【Por ejemplo:例文】
- Puede venir en cualquier momento sin avisaron.
彼女は今にも、わたしたちに知らせないで来るかもしれません。 - Esta medida puede haber sido un error.
この方法は間違っていたかもしれない - Ahora está tan adaptada a estar sola que no puede imaginarse conviviendo con nadie.
今、彼女は一人でいることにとても適応しているので、他の誰かと一緒に暮らすことを想像することはできません。
まとめ
ここまで、法助動詞の婉曲表現5種類のそれぞれの使い方と例文についてご紹介させていただきました。
法助動詞の婉曲表現にはそれぞれ以下のような特徴がありました。
- 【Deber+不定詞】個人的な最も強い義務、アドバイスや提案を表す(〜するべきである)
- 【Hay que+不定詞】一般的に、常識として必要とされている義務を表す(〜しなくてはならない)
- 【Tener que+不定詞】特定の状況やそれに依存する強い義務を表す(〜しなければならない)
- 【Deber de+不定詞】アクションの実行の確率、不確実性を表す(〜に違いない)
- 【Poder+不定詞】行動を実行する確率を表す(〜かもしれない)
それぞれ違いが少なからず存在していますが、どれもその他の意味を数多く持つ単語なため、使い分けるのは理解するだけでは難しいと思います。
ですので、練習問題や例文を参考に勉強してみてください。
¡Muchas gracias! ご来店ありがとうございました!
¡Hasta luego, adiós! また会いましょう!