¡Hola, bienvenida! いらっしゃいませ!
はるカタルーニャです。本日は「祭り大国として有名なスペイン・パンプローナの牛追い祭りに関する国際文化カフェ」となっております!
ご来店いただき本当にありがとうございます(*´艸`*)
早速ですが、この記事ではスペインの三大祭りの一つである「パンプローナの牛追い祭り:フィエスタ・デ・サン・フェルミン(Fiesta de San Fermín)」について、詳しくご説明させていただきます。
スペインの祭りについて知りたい方や、ナバーラ地方の文化、歴史を学びたい方にとてもおすすめな記事となっておりますので、是非参考にしてみてください。
ちなみにこのブログの管理人は、2022年7月のパンプローナの牛追い祭りに参加しており、そこで見たものや学んだことを写真も含めて記事を書かせていただいております。
目次
- 1 【パンプローナの牛追い祭りって何?】12頭の牛を闘牛場へ導く
- 2 【パンプローナの牛追い祭りの開催時期はいつ?】7月6日〜14日までの9日間:7月7日がメイン
- 3 【パンプローナの牛追い祭りの見どころとは?】危険を伴う中での牛追い
- 4 【パンプローナの牛追い祭りは1日で足りる?】1日あれば観光も祭りも十分
- 5 【パンプローナの牛追い祭りの時期に食べられる料理とは?】txistrra /chistorra(チストラ)と呼ばれるソーセージ
- 6 【パンプローナの牛追い祭りにはどうやって行くの?】マドリード経由なら何処からでも行ける
- 7 【パンプローナの牛追い祭りの注意点は何?】スリや騒音、悪臭に注意!
- 8 【パンプローナの牛追い祭りはどうして行われるの?】牛を闘牛場に安全に移動させる
- 9 【パンプローナの牛追い祭りの歴史とは?】守護聖人である聖フェルミンを称える
- 10 【パンプローナの牛追い祭りが行われる地域の言語は何?英語は通じる?】スペイン語とバスク語が通じる
- 11 【牛追い祭りはパンプローナだけで開催されるの?】スペインやポルトガル、ラテンアメリカなどでも行われる
- 12 まとめ
【パンプローナの牛追い祭りって何?】12頭の牛を闘牛場へ導く
まず最初に、パンプローナの牛追い祭り(Fallas:ファジャス)について、一番最初に知りたい情報を簡単にご紹介させていただきます。
- 国 スペイン
- 地域 パンプローナ(スペイン北部)
- 時期 7月6日〜14日
- 目的 聖フェルミンを称える
- 食べ物 txistrra /chistorra(チストラ)
- 交通 マドリードから飛行機や新幹線、バスが少なからずある
- 言語 スペイン語、バスク語
スペインで毎年開催される、世界的に有名な「パンプローナの牛追い祭り」は、スペイン三大祭りの一つにも入っています。
ではそんなパンプローナの牛追い祭りについて、ここからは詳しくご紹介させていただきます。
【パンプローナの牛追い祭りの開催時期はいつ?】7月6日〜14日までの9日間:7月7日がメイン
パンプローナの牛追い祭り(Fiesta de San Fermín:フィエスタ・デ・サン・フェルミン)は毎年7月6日から始まり、7月14日の深夜終了します。
特に聖フェルミンの記念日である7月7日が、牛追い祭りのメインの日と言われており、この日から毎朝8時に牛追い(encierro:エンシエロ)が行われます。
7月6日は闘牛やパレード、花火大会を主に行い、祭りの始まりを伝えます。
花火や闘牛、パレードに関しても、7月7日から決まった時間に毎日行われます。
花火は毎日夜の23時に、パレードは朝の9時30分から11時くらいまで、闘牛は夜の6時30分からです。
【パンプローナの牛追い祭りの見どころとは?】危険を伴う中での牛追い
パンプローナの牛追い祭り(Fiesta de San Fermín:フィエスタ・デ・サン・フェルミン)1番の見どころは、なんといっても早朝8時に放たれた12頭の牛を、闘牛場に導く勇敢な人々を見ることです。
12頭の牛の中で6頭は闘牛、残りの6頭は普通の牛ですが、どちらも気性が荒く、突っ込まれたらかなり危険です。
過去には頭の皮が捲れてしまった人や、死者もいます。
怪我や骨折などは当たり前に毎年いるんだとか…。
また、パンプローナの牛追い祭りでは、毎日9時から11時くらいの間に巨大な人形を使ったパレードが行われます。
巨大な人形を使ったパレードはスペイン国内のお祭りで良く見られますが、地域によって少しずつ違いがありますので、ぜひ見てみて下さいね。
そして、早朝に闘牛場へと追いやられた闘牛は、そのまま夜の18時30分頃に行われる闘牛で使われます。
私は闘牛が苦手なので見ませんでしたが、興味ある方は早めにチケットを購入しましょう。
もし買えなくても、稀に闘牛場の周りに少し高めではありますが、チケットを転売している人がいますので、最終手段に使うのもアリかもしれません。
牛追い祭りの最後は深夜23時に花火が毎日打ち上げられ、とても美しく思い出に残ります。
音がかなり大きいので、苦手な人は近づきすぎないようにしましょう。
ちなみに、牛追い祭りの時期の住民は白い服に赤いバンダナを首に巻いていて、統一感のある街並みとなります。
そんな人々が作り出す光景を見るのも楽しみの一つとなるかもしれません。
【パンプローナの牛追い祭りは1日で足りる?】1日あれば観光も祭りも十分
では、パンプローナの牛追い祭り(Fiesta de San Fermín:フィエスタ・デ・サン・フェルミン)は1日で足りるのでしょうか?
留学などでスペインに来ている場合、授業などもあるためなかなか長期休みを取れないですよね。
そんな中で気になるのが、何日で回れるのか、です。
結果的には、パンプローナの牛追い祭りは1日で十分でした。
祭りのメインである牛追いは早朝の8時から始まり、パレードを10時頃に見て、観光して、23時の花火も時間があれば見る、と言うような感じで、1日あればかなり余裕です。
しかしながら、牛追いを間近で見たければ朝の5時30分頃から場所取りをする必要があります。
私がネットの記事を参考に6時から場所取りを始めたのですが、2時間前に行っても1番前から見るのはかなり困難でした。
また、パンプローナの早朝は、7月と言う夏の季節でも朝晩は冷え込み、15度前後しかないため寒さ対策が必要となります。
ちなみに観光地に関しては、遠くまで行かなければそこまで多くなく、公園で昼寝できるくらいには時間を持て余しました。
【パンプローナの牛追い祭りの時期に食べられる料理とは?】txistrra /chistorra(チストラ)と呼ばれるソーセージ
スペインではその地域で有名な祭りが開催される時期にあわせて名物料理が販売されます。
そして、パンプローナの牛追い祭り(Fiesta de San Fermín:フィエスタ・デ・サン・フェルミン)が開催される7月に、パンプローナでは”txistrra /chistorra(チストラ)”と呼ばれるソーセージが食べられます。
txistrraはバスク語の綴りで、表記はこちらの方が多かったように思います。
チストラは、パンプローナが属するナーバラ州で最高品質のソーセージと言われており、皮はパリッとしていて、噛むと中からはぎっしり詰まった肉が肉汁と共に溢れ出てきます。
このチストラは、目玉焼きと一緒に食べるのが主流で、ボリュームも満点なため、牛追いを見た後、観光する前にエネルギーチャージとして食べる人が多くいます。
Estofado de Toro(オス牛のシチュー)もかなり有名で、このシチューには闘牛の代表的な存在である「オスの牛」が使われています。
雄牛の他に、じゃがいもや野菜が入っており、朝晩に冷え込むパンプローナでの必要不可欠な食べ物となっています。
Pochas:(ポチャス)はナーバラを代表する豆ベースの料理で、先ほど紹介させていただいたソーセージ「チストラ」が入っています。
その他にも、トマト、ピーマン、ニンニクなどの野菜と一緒に作られます。
最後にドリンクやデザートについて。
この地方ではロゼワインが有名な他、「Kalimotxo/Calimocho(カリモーチョ)」と呼ばれる赤ワインにコーラを加えたカクテルも人気があります。
デザートに関しては、レモンシャーベットがおすすめなんだそうです。
【パンプローナの牛追い祭りにはどうやって行くの?】マドリード経由なら何処からでも行ける
では、牛追い祭り(Fiesta de San Fermín:フィエスタ・デ・サン・フェルミン)にはどうやっていったらいいのでしょうか?
パンプローナまでの道のりは、とりあえずスペインに住んでいる方ならマドリードに行けば経由でパンプローナに行くことができます。
また、バレンシアやアリカンテあたりからパンプローナまでは、サラゴサを経由して長距離移動バスが出ているため、費用を抑えたい場合はこちらを使うこともおすすめです。
バスの予約や検索に関してはOMIOというヨーロッパの交通機関を調べられるアプリが日本語で検索できるためとても便利です。
予約画面の最終ページで手数料を取られるため、それが嫌な場合は本家のバス予約サイトで行いましょう。
たまにパンプローナ行きの航空券も国内なら数千円で買えることもあるため、スカイスキャナーなどで調べてちょうど良いものを探してください。
しかしながらこの時期のパンプローナ行き航空券は信じられないくらい値段が上がるので、いきたい場合は早めに予約しましょう。
ホテルも同じく、1か月前くらいになると200ユーロ以上出さないと泊まれないこともありますので、気をつけて下さい。
ちなみに私はバレンシア州のアリカンテに住んでいるのですが、長距離移動夜行バスでホテルの宿泊なしに、朝5時着の23時発でパンプローナに行ってきました。
だいたい80ユーロくらいでした。
【パンプローナの牛追い祭りの注意点は何?】スリや騒音、悪臭に注意!
ここからはパンプローナの牛追い祭り(Fiesta de San Fermín:フィエスタ・デ・サン・フェルミン)に行った際に注意していただきたいことについてご紹介させていただきます。
まず、一番に気をつけてほしいことは「スリ」です。
パンプローナの牛追い祭りが行われている間は、街がライブ会場のように人々が密着します。
そのため、スリによる被害がかなり増える危険性があります。
お財布を分けたり、バッグに南京錠をつけたりして、十分注意しながら行動してください。
また、この祭りの時期はみんな白いシャツに赤いバンダナを首に巻いていて、気になる場合は色を揃えていく必要があります。
私は知らずに黒いワンピースで行ってしまったため、かなり街から浮いた存在になってしまったかのように思いました。
加えて、ディスコやパーティーを毎晩やっているせいか、朝方の街はお酒やゴミの匂いで溢れかえります。
道路も歩いているとペタペタ音が鳴り、かなり汚いです。
8時過ぎ頃から掃除が始まるため、まだ滞在しやすくはなりますが、また夜になったら元通りになっているので注意して下さい。
【パンプローナの牛追い祭りはどうして行われるの?】牛を闘牛場に安全に移動させる
では、どうしてパンプローナの牛追い祭り(Fiesta de San Fermín:フィエスタ・デ・サン・フェルミン)は行われるのでしょうか。
パンプローナの牛追い祭りは歴史と深い関わり合いがあります。
元々は「牛追い」とパンプローナの守護聖人である「聖フェルミンの記念日」があったのですが、それが7月6日から14日までの期間に同時に行われるようになりました。
牛追いに関しては、闘牛を控えた闘牛を闘牛場に安全に連れていくことが目的で、いつからか人々が一緒に走り始めるようになりました。
聖フェルミンは記念日が7月7日で、このメインとなる日にパンプローナ市民は聖フェルミンの彫像とともに旧市街を行進します。
そして、市民は赤いバンダナを首に巻き、殉教者である聖フェルミンの受難を思い出しているんだとか。
【パンプローナの牛追い祭りの歴史とは?】守護聖人である聖フェルミンを称える
では、そんなパンプローナの牛追い祭り(Fiesta de San Fermín:フィエスタ・デ・サン・フェルミン)はなぜ行われるようになったのでしょうか。
先ほども少しだけ紹介しましたが、パンプローナの牛追い祭りは元々二つある行事で、それが同時期に行われたことにより始まりした。
牛追いの方は14世紀以前から夏の初めに行われていた「商業見本市」が起源だと言われています。
そして、14世紀に入ると牛などを連れた家畜商人が訪れた際に闘牛が始まりました。
街の守護神である「聖フェルミン」を称える行事は、元々10月10日に行われていました。
それが、気候の関係でより天気の良く暖かい7月に祭りの時期が移され、現在の牛追い祭りになりました。
【パンプローナの牛追い祭りが行われる地域の言語は何?英語は通じる?】スペイン語とバスク語が通じる
ここからは、パンプローナで使われている言語について。
パンプローナでは主にバスク地方で話される、起源が不明な「バスク語」が一般的に話されています。
私たちが一般的に習うスペイン語とは似ているところがほとんどない言語で、スペイン語の知識だけでは想像だけで読むことはできません。
しかしながら、一般的なスペイン語も市民は話せますので、スペイン語が話せれば安心です。
英語に関してはあまり通じなさそうな雰囲気でした。
【牛追い祭りはパンプローナだけで開催されるの?】スペインやポルトガル、ラテンアメリカなどでも行われる
では最後に、牛追い祭りはパンプローナのみの祭りなのか?についてご説明させていただきます。
なんと、スペインの三大祭りの一つである「牛追い祭り」は、他の地域でも時期は別で行われています。
三大祭りと言われているのはパンプローナの牛追い祭りだけなので注意してください。
最古の記録に残っている「牛追い(エンシエロ)」の歴史は、1215年のセゴビア地方にあるクエリャルで行われた牛追いで、その後スペインの人口増加と共に各地で広まりました。
最も有名なのは今回紹介した「パンプローナの牛追い祭り」ですが、他にもポルトガルや南フランス、メキシコ、ペルー、アメリカなどでも似たような行事が行われています。
まとめ
ここまで、スペインのパンプローナ州で有名な牛追い祭り(Fiesta de San Fermín:フィエスタ・デ・サン・フェルミン)にについてご紹介させていただきました。
今回の記事をまとめると以下のようなことが分かりましたね。
- パンプローナの牛追い祭りは、12頭の牛を闘牛場へ導く祭り
- 開催時期は7月6日〜14日までの9日間で、7月7日がメイン
- 牛追い祭りは、1日あれば観光も祭りも十分
- この時期に食べられる料理は、「txistrra /chistorra(チストラ)」と呼ばれるソーセージ
- マドリード経由なら何処からでも行ける
- スリや騒音、悪臭に注意
- 牛追い祭りは、牛を闘牛場に安全に移動させるために行われる
- 歴史は、守護聖人である聖フェルミンを称える行事と、牛追いがある
- パンプローナの言語は、スペイン語とバスク語
- 牛追い祭りは、スペインやポルトガル、ラテンアメリカなどでも行われる
もしスペインに行く予定がありましたら、ぜひ牛追い祭りに行ってみてくださいね。
¡Muchas gracias! ご来店ありがとうございました!
¡Hasta luego, adiós! また会いましょう!